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情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A)42


問題文

サービス提供者と顧客との間で、新サービスの可用性に関するサービスレベルの目標を定めたい。次に示すサービスの条件で合意するとき、このサービスの稼働率の目標値はどれか。ここで、1週間のうち5日間を営業日とし、保守のための計画停止はサービス提供時間帯には行わないものとする。
情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問42の問題画像

選択肢

96.0%以上
97.8%以上
98.0%以上(正解)
99.8%以上

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稼働率の計算【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

この問題では「1週間あたりの総サービス時間」と「許容される停止時間(合計)」を比べて稼働率を求めます。営業日は5日、1日あたりのサービス提供時間は9時から19時の10時間なので、1週間の総サービス時間は 時間です。設問の停止許容は「合計1時間以内」ですから、許容される停止時間は1時間。よって稼働率は
このため、選択肢の中では (98.0%以上)が正しい値になります。
(補足)SLAは英語で Service Level Agreement(サービス水準合意)。可用性は英語で availability(利用可能性)で、ここではサービスが利用できる割合を指します。

解法ステップ

  1. 1日のサービス時間を求める:19時−9時=10時間。
  2. 1週間の総サービス時間を求める:10時間 × 営業日5日 = 50時間。
  3. 許容停止時間を確認する:合計1時間(「2回以下」は回数制限で、合計時間は1時間が優先)。
  4. 稼働時間を計算する:50時間 − 1時間 = 49時間。
  5. 稼働率を計算する:
  6. 選択肢と照合して最も近いものを選ぶ:98.0%以上 →

選択肢別の誤答解説

  • ア(96.0%以上)
    96.0% は総サービス時間50時間に対して稼働時間48時間、つまり許容停止時間が2時間の場合の値です。今回の合計許容は1時間なので該当しません。
  • イ(97.8%以上)
    97.8% は約1.1時間の停止を許容した場合の値( 時間)になります。合計1時間以内という条件に合いません。小数点以下の端数計算で丸め誤差を疑う人がいますが、今回はちょうど49/50=0.98です。
  • (98.0%以上)
    上の計算どおり、1週間50時間中1時間停止を許すと稼働率は98.0%になります。条件に正確に合致します。
  • エ(99.8%以上)
    99.8% は許容停止が非常に短く(約0.1時間=6分)なった場合の値です。許容が1時間である本設問とは大きく異なります。

よくある誤解

  • 「1週間=7日」で計算してしまう
    問題文で「1週間のうち5日間を営業日」と明記されています。サービス提供時間は営業日の9〜19時だけなので、7日ベースで計算すると誤った総サービス時間になります。
  • 「2回以下」を「2回=2時間」と誤解する
    「2回以下」は回数の上限を示すだけで、停止時間の合計制限は別に「合計1時間以内」とあります。合計時間の条件が稼働率計算では優先されます。
  • 小数点・丸めの迷い
    今回は分子・分母ともに整数で が正確に 98.0% になるため、小数点の丸めで迷う必要はありません。問題文の「以上」「以内」の向きも確認しましょう。

補足コラム

SLA(Service Level Agreement:サービス水準合意)で「可用性(稼働率)」を設定する際は、次の点を明確にしておくと運用が楽になります。
  • 何を「サービス提供時間」とするか(営業時間のみか24時間か)。今回のように営業時間が明示されていればそれを基準にします。
  • 定期保守(計画停止)を可用性算定の対象外にするかどうか。設問では保守はサービス提供時間帯に行わないと明記されていますが、実際の契約では「計画メンテナンスは除外」と明記することが多いです。
  • 「回数制限」と「合計時間制限」は別の観点です。回数上限はサービスの信頼性(頻度)に関する要件、合計時間は影響の総量に関する要件です。運用では両方をモニタリングします。
また、一般的な可用性の目安(理解のための参考)
  • 99.9%(3ナイン):年間許容停止時間 約8.76時間
  • 99.99%(4ナイン):年間許容停止時間 約52.6分
    (上記は年ベースの換算例。期間を変えると対応する停止時間も変わります)
稼働率は単なる数値ではなく、実際の運用体制(監視、復旧手順、保守時間の調整)にも直結します。現場でのSLA運用は数値を決めたら、その達成方法を運用規程に落とし込むことが重要です。

FAQ

Q. 「2回以下」と「合計1時間以内」どちらを優先しますか?
A. 合計時間の条件が稼働率の計算に直接影響します。回数制限は別条件で、両方を満たす必要があります。今回の数値算出では合計1時間が稼働率計算の根拠です。
Q. 計算で分・秒の単位が出たときはどう表示しますか?
A. SLAでは一般にパーセンテージで表記します。必要なら停止時間を分単位で換算してから割合を出し、小数点や四捨五入のルールは契約書で明記します(例:「小数点第2位で四捨五入」など)。
Q. 保守(計画停止)をサービス時間外に実施するとどうなりますか?
A. サービス時間外での保守は可用性算定には含めないのが通常です。設問でも「保守はサービス提供時間帯には行わない」として除外されています。運用では、計画停止を事前に通知して影響を最小化します。

関連キーワード: 稼働率、可用性、SLA、サービス提供時間、停止時間、計画保守、可用性計算、稼働時間比率
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