情報セキュリティマネジメント 2017年 秋期 午前(科目A) 問43
問題文
ITサービスにおけるコンピュータシステムの利用に対する課金を逓減課金方式で行うときのグラフはどれか。ここで、グラフの縦軸は累計の課金額を示す。

選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
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逓減課金の累計曲線【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
逓減課金方式とは、使用量が増えるほど「単位あたりの価格(単価)」が下がる料金体系です。累計の課金額(合計料金)は使用量に応じて増えますが、追加で使う1単位あたりの料金(限界単価)は減るため、累計額の増え方(グラフの傾き)は次第に緩やかになります。つまり「右へ行くほど上昇するが傾きが小さくなる」形状が期待されます。提示された図の中で、この特徴を最もよく表しているのは ウ です。ウ は原点から上昇し、途中で傾きが大きい→小さいへ変わるため、単価が下がる「逓減」の性質と整合します。
(補足の数学的イメージ:累計費用を 、使用量を 、単位価格を とすると です。逓減課金では なので 、つまり累計曲線は上昇するが傾きがだんだん小さくなる形になります。)
解法ステップ
- 問題が問うものを言葉で整理する。今回は「逓減課金=単価が下がる」こと。
- 「累計の課金額(縦軸)」と「使用量(横軸)」の関係を考える。単価が下がると追加分の増加幅(傾き)は小さくなる。
- 各グラフを見て、右へ行くほど傾きが小さくなる(上昇はするが増加率が鈍る)ものを選ぶ。
- それに当てはまるのが ウ であると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア:累計課金額が使用量増加で下がっている形。実際の課金総額が使用量増で減ることは通常ありえません(返金やマイナス課金でない限り不適)。
- イ:ある点で上昇が止まり水平になる形。これは「上限料金(キャップ)」や一定料金+一定条件下での無制限相当の表現で、単価が逓減する典型ではありません。
- ウ:増加するが途中で傾きが小さくなる形。単価が下がる(逓減)時の累計曲線の典型的パターンで適切。
- エ:右へ行くほど傾きが大きくなる形。これは追加で使うほど単価が上がる(逓増)場合の形で、逓減課金とは逆です。
よくある誤解
- 「逓減だから累計額が減る」と思う誤解
→ 逓減は単価(1単位あたり)が下がること。総額は使用量が増えれば増えるのが普通です。曲線は上昇するが「傾きが小さくなる」点を見る。 - 「直感的に凹凸を間違える」こと
→ グラフの「上に凸/下に凸」の言葉で混乱しやすいです。ここでは「上昇するが増え方が鈍くなる=傾きがだんだん小さくなる」形を探してください。
補足コラム
- 実務イメージ:印刷代やクラウドサービスの従量課金で、まとめて大量に発注した場合に単価が下がることがあります。契約書では「○○単位まで×円、次の区間は×円/単位」と段階的に定めることが多く、累計費用は階段状に傾きが小さくなる(段階ごとに増加率が低くなる)グラフになります。現場では「どの段階で単価が下がるか」を確認し、使用予測に基づきどの価格帯に入るかを試算してコスト管理します。
- 簡単な数式例:段階制で、0–100単位は100円/単位、101–500単位は80円/単位、501単位以上は70円/単位なら、累計費用は複数の直線をつないだ形になり、傾きは段ごとに小さくなります(逓減)。
FAQ
Q: 「逓減」と「逓増」は見た目でどう区別する?
A: 逓減は右へ行くほど「傾きが小さくなる」(増加の勢いが鈍る)。逓増は逆で「傾きが大きくなる」(増加が加速する)。
A: 逓減は右へ行くほど「傾きが小さくなる」(増加の勢いが鈍る)。逓増は逆で「傾きが大きくなる」(増加が加速する)。
Q: 単価が段階的に下がる(階段状)と滑らかな減少、どちらのグラフになる?
A: 契約が段階制(ティア)なら累計は折れ線の連続(傾きが段ごとに変化)。単価が滑らかに下がる料金モデルでは、滑らかな下げ幅のある曲線になります。どちらも「傾きが減る」点で逓減に該当します。
A: 契約が段階制(ティア)なら累計は折れ線の連続(傾きが段ごとに変化)。単価が滑らかに下がる料金モデルでは、滑らかな下げ幅のある曲線になります。どちらも「傾きが減る」点で逓減に該当します。
Q: グラフだけ見せられて単価の変化を判定するコツは?
A: 累計額の「傾き(線の急さ)」に注目します。傾きが右へ行くほど緩やかになれば逓減です。
A: 累計額の「傾き(線の急さ)」に注目します。傾きが右へ行くほど緩やかになれば逓減です。
関連キーワード: 逓減課金、ボリュームディスカウント、累計課金、限界単価、料金階層設計

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