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情報セキュリティマネジメント 2017年 春期 午前(科目A)03


問題文

組織的なインシデント対応体制の構築を支援する目的でJPCERT/CCが作成したものはどれか。

選択肢

CSIRTマテリアル(正解)
ISMSユーザーズガイド
証拠保全ガイドライン
組織における内部不正防止ガイドライン

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CSIRTマテリアル【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

JPCERT/CC(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center:日本のコンピュータ緊急対応チーム調整センター)は、組織的なインシデント対応のノウハウや体制整備を支援する活動を行います。組織での「CSIRT(Computer Security Incident Response Team:コンピュータセキュリティインシデント対応チーム)」の立ち上げや運用を直接支援するための資料が、の「CSIRTマテリアル」です。CSIRTマテリアルには、組織図や役割分担、手順書のテンプレート、初動対応フローなど、実際にチームを作る・動かすための具体的な情報が含まれており、設問が求める目的に合致します。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認:「組織的なインシデント対応体制の構築を支援」→ インシデント対応チーム(CSIRT)を想定。
  2. JPCERT/CCの役割を思い出す:国内のインシデント対応や情報共有を支援する組織であることを押さえる。
  3. 選択肢と目的を照らし合わせる:CSIRTの立ち上げ支援に直結する資料が正解。その他は目的がずれているため除外する。

選択肢別の誤答解説

  • CSIRTマテリアル
    正解。CSIRT(インシデント対応チーム)の設置・運用に使えるテンプレートや手順がまとまった資料で、JPCERT/CCが作成している代表的な支援資料です。
  • イ ISMSユーザーズガイド
    ISMS(Information Security Management System:情報セキュリティマネジメントシステム)は組織全体の情報セキュリティ管理制度を作るための枠組みと運用指針です。ISMSガイドは管理体系や運用ルール整備向けで、CSIRTの具体的な設置・初動手順を直接支援する資料ではありません。
  • ウ 証拠保全ガイドライン
    デジタル証拠の保全(フォレンジック的な証拠保存)に関する手順や注意点を示す資料です。インシデント対応の一部(証拠収集)で重要ですが、「組織的体制の構築を支援する」目的そのものとは異なります。
  • エ 組織における内部不正防止ガイドライン
    内部不正(不正行為や職務上の不正)を予防・監視するための方策や管理策に関する資料です。インシデント対応チームの構築とは目的が異なります。

よくある誤解

  • CSIRTとISMSを同じものと考える誤解:ISMSは管理制度全体、CSIRTはインシデント対応を担う実働チームです。目的が違うため、資料も用途が異なります。
  • 証拠保全=インシデント体制構築と混同する誤解:証拠保全は対応プロセスの一部ですが、体制(誰が何をするか)を整える資料とは別物です。
  • CSIRTは必ずIT部門だけで作るべきという誤解:実務では総務・人事・法務・広報など複数部門を巻き込むことが多く、JPCERT/CC資料もその点を想定しています。

補足コラム

実務での使い方(非IT部門向けのイメージ)
  • まず簡単な「初動フロー」を作る:誰が報告を受けるか、一次判断者は誰か、外部連絡(JPCERT/CCやベンダ)を誰が行うかを明確にします。
  • 役割分担は最低限(代表者、連絡係、記録係、法務連携)から始めると導入が速いです。
  • JPCERT/CCのCSIRTマテリアルはテンプレートが豊富なので、自社の業務に合わせてカスタマイズして使うと効率的です。

FAQ

Q. JPCERT/CCって何をしてくれるのですか?
A. JPCERT/CCは国内外のサイバーインシデント情報の収集・共有、技術的助言、事例やガイドラインの公開などを行う組織です。組織のインシデント対応能力向上を支援します。
Q. 小規模事業者でもCSIRTは必要ですか?
A. 必要です。ただし「CSIRT=大規模な専任チーム」ではなく、兼務での運用や簡易な対応フローから始めるのが現実的です。まずは連絡経路と初動手順を作ることをおすすめします。
Q. まず何を準備すればよいですか?
A. 連絡先一覧、初動フロー(報告〜一次対応〜外部連絡)、役割表、記録テンプレート(発生日時・影響範囲・対応者)を用意すると実務で役立ちます。JPCERT/CCのCSIRTマテリアルにはこれらの例が含まれています。

関連キーワード: JPCERT/CC、CSIRT、インシデント対応、証拠保全、ISMS、内部不正防止、フォレンジック、初動対応、対応手順、役割分担
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