情報セキュリティマネジメント 2018年 春期 午前(科目A) 問42
問題文
サービスデスク組織の構造とその特徴のうち、ローカルサービスデスクのものはどれか。
選択肢
ア:サービスデスクを1拠点又は少数の場所に集中することによって、サービス要員を効率的に配置したり、大量のコールに対応したりすることができる。
イ:サービスデスクを利用者の近くに配置することによって、言語や文化が異なる利用者への対応、専門要員によるVIP対応などができる。(正解)
ウ:サービス要員が複数の地域や部門に分散していても、通信技術の利用によって単一のサービスデスクであるかのようにサービスが提供できる。
エ:分散拠点のサービス要員を含め全員を中央で統括して管理することによって、統制のとれたサービスが提供できる。
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ローカルサービスデスク【情報セキュリティマネジメント解説】
サービスデスク(利用者の問い合わせや障害対応を行う窓口)の配置方式の一つで、利用者の近くに担当者を置く形態を指します。物理的に利用者の“近く”にいることで、言語や文化の違いに応じた対応や、役員などのVIP(重要利用者)対応がしやすくなる点が特徴です。設問ではこの特徴を表す選択肢が正解です(該当は イ)。
正解の理由
ローカルサービスデスクは、拠点ごとに支店や部署の近くにサービス要員を配置します。これにより次が可能になります。
- 利用者と同じ言語・文化圏で対応できる(地域特有の表現や慣習を理解できる)。
- 現地での対面対応や、ハードウェアの直接対応(現地訪問、機器交換)が可能。
- VIP対応(経営層や重要顧客に対する専任対応)が容易になる。
上記の特徴は選択肢 イ の記述に一致します。一方、選択肢の他の文は集中配置や通信技術による統合など、別の方式の特徴を述べているため正解になりません。
解法ステップ
- 「利用者の近くに配置」や「言語・文化」「VIP対応」といったキーワードを探す。
- サービスデスクの代表的な配置方式を頭に浮かべる:
- ローカル(利用者近接)
- 集中(1拠点に集中)
- バーチャル/分散(通信で一体運用)
- 中央統括(分散要員を中央で管理)
- 各選択肢の説明を、上の分類と照らし合わせる。
- 「利用者の近く=ローカル」であることから選択肢 イ を選ぶ。
短いヒント:物理的な“近さ”や文化・言語対応が書かれていればローカルを疑う。
選択肢別の誤答解説
- ア:サービス要員を1拠点に集中することの利点を述べています。これは「集中型サービスデスク(センター化)」の説明で、効率や大量コール対応が強みです。ローカルとは逆の配置です。
- イ:利用者の近くに配置して言語・文化対応やVIP対応ができる点は、まさにローカルサービスデスクの特徴です。したがって正解です。
- ウ:通信技術を使って地域や部門が分散していても、あたかも単一の窓口のように見せる方式は「バーチャルサービスデスク」や「分散だが統合された運用」の説明です。物理的な近接を前提とするローカルとは異なります。
- エ:分散拠点の要員を中央で統括して管理することは「中央統制型」の考え方です。統制の利点を述べていますが、これはローカルの説明ではありません(管理形態の話)。
よくある誤解
- 「ローカル=小規模」と考える誤り
- ローカル配置は必ずしも小規模運用を意味しません。大企業の各支店にローカル担当を置く大規模運用もあります。
- 「リモートで同じことができる」と思い込む誤り
- 通信技術で多くの対応は可能ですが、対面での説明や現場機材の直接操作、文化に伴う微妙なニュアンスの把握は現地対応が有利です。
補足コラム
ローカルサービスデスクを職場でどう運用するか一例を示します。営業拠点が各地にある会社では、現地の事務担当が簡単な問い合わせやPC故障をその場で処理します。複雑な障害や標準手順外の作業は、中央の専門チームにエスカレーションします。運用上は、対応レベルを示すSLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)を設定し、どの範囲をローカルで対応するか明確にしておくと現場と中央の混乱を防げます。セキュリティ面では、現地担当に必要最小限の権限だけを与え、機密情報へのアクセス制御や身元確認を徹底することが重要です。
FAQ
Q1: ローカルはコストが高いですか?
A1: 一般に拠点ごとに要員を配置するため人件費や教育コストは高くなりがちです。規模や必要性を見て部分的にローカル化することが現実的です。
A1: 一般に拠点ごとに要員を配置するため人件費や教育コストは高くなりがちです。規模や必要性を見て部分的にローカル化することが現実的です。
Q2: すべてリモートにしても問題ないですか?
A2: 多くはリモートで対応可能ですが、現地での機器交換や対面が必要な場面、言語・文化対応が重要な場面ではローカルが有利です。
A2: 多くはリモートで対応可能ですが、現地での機器交換や対面が必要な場面、言語・文化対応が重要な場面ではローカルが有利です。
Q3: ローカルと中央をどう両立させるべきですか?
A3: 役割分担(ファーストラインはローカル、エスカレーションは中央)と共通の手順書、SLA、定期的な教育で両立できます。
A3: 役割分担(ファーストラインはローカル、エスカレーションは中央)と共通の手順書、SLA、定期的な教育で両立できます。
関連キーワード: サービスデスク、ローカルサポート、集中型サービスデスク、バーチャルサービスデスク、SLA、エスカレーション、現地対応、VIP対応

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