情報セキュリティマネジメント 2019年 秋期 午前(科目A) 問44
問題文
あるプロジェクトの日程計画をアローダイアグラムで示す。クリティカルパスはどれか。

選択肢
ア:A, C, E, F
イ:A, D, G
ウ:B, E, F(正解)
エ:B, E, G
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クリティカルパス【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
図は「矢印が作業」を表す表記(AOA: Activity on Arrow)で、丸いノードは出来事(イベント)を示します。ダミー作業(Dummy activity:所要日数がゼロで、依存関係だけを示す矢印)は時間を加えません。選択肢ウの作業列 B(5日)→E(4日)→F(5日)は、開始から終点までの合計が 日となり、他の経路より長くなります。よってこの経路がクリティカルパス(最長経路)です。
解法ステップ
- 表記を確認:矢印が作業、ノードがイベント(AOA)であることを認識する。ダミーは所要日数0。
- 開始ノードから終点まで通る「可能な経路」を列挙する。
- A → D → G
- A → C → E → F
- B → E → F
- (ダミー経由で)B → E → ダミー → G など、矢印でつながる順序は確認する
- 各経路の所要日数を合計する(ダミーは0)。
- A-D-G:
- A-C-E-F:
- B-E-F:
- B-E-(dummy)-G:
- 最長の合計がクリティカルパス。上の計算で B→E→F が最長(14日)なのでこれがクリティカルパス。
選択肢別の誤答解説
- ア: A, C, E, F
合計は 日。長さが14日の経路に及ばず誤り。 - イ: A, D, G
合計は 日と最も短く、明らかに誤り。 - ウ: B, E, F
合計は 日で最長。これがクリティカルパスのため正解。 - エ: B, E, G
B→E→(ダミー)→G の経路は成立し得るが合計は 日。F を含む経路の方が長いため誤り。
よくある誤解
- ダミー作業を見落として「つながらない経路」と判断する。ダミーは時間ゼロでも依存関係を成立させるため経路の可否に影響する。
- ノード(丸)を作業だと誤解して、時間の合算を間違える。今回の図は矢印が作業である点を確認する。
- 最初に長い作業を見つけたらそれがクリティカルと決めつける。大事なのは「開始から終点までの合計が最長」である。
補足コラム
- クリティカルパス上の作業には「スラック(余裕時間)」が基本的にゼロです。つまり遅れが生じるとプロジェクト全体の遅延につながります。職場での運用イメージとしては、クリティカルパス上の担当作業は優先的に進捗管理・リソース配分を行います。
- AOA(矢印表記)を使う図は、作業間の論理的な依存関係を示すときにダミーを用いる点が特徴です。近年は「ノードに作業を置く」AON(Activity on Node)が読みやすいため多用されますが、問題では表記を必ず確認しましょう。
FAQ
Q. ダミー作業はどう扱えばよいですか?
A. ダミーは所要日数が0の仮の作業です。時間は加えませんが、作業順序(依存関係)を示すため必ず経路のつながりとして扱います。
A. ダミーは所要日数が0の仮の作業です。時間は加えませんが、作業順序(依存関係)を示すため必ず経路のつながりとして扱います。
Q. クリティカルパスが複数あるときは?
A. 最長経路が複数ある場合、それらすべてがクリティカルパスです。各経路上の作業はいずれもスラックがゼロとなり、優先管理対象になります。
A. 最長経路が複数ある場合、それらすべてがクリティカルパスです。各経路上の作業はいずれもスラックがゼロとなり、優先管理対象になります。
Q. どうやって職場で使うスケジュール管理に結び付ける?
A. クリティカルパス上の作業に重点的にリソース(人手、設備)を割り当て、進捗を細かく報告させる運用が現実的です。遅延リスクが高い場合は並行作業へのリソース追加や工程の分割を検討します。
A. クリティカルパス上の作業に重点的にリソース(人手、設備)を割り当て、進捗を細かく報告させる運用が現実的です。遅延リスクが高い場合は並行作業へのリソース追加や工程の分割を検討します。
関連キーワード: クリティカルパス、AOA(Activity on Arrow:矢印表記)、ダミー作業、スラック(余裕時間)、工程管理、ガントチャート

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