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情報セキュリティマネジメント 2019年 秋期 午前(科目A)48


問題文

RPAを活用することによって業務の改善を図ったものはどれか。

選択肢

果物の出荷検査のために、画像解析によって大きさや形が規格外の果物をふるい落とす装置を導入し、検査速度を向上させた。
事務職員が人手で行っていた定型的かつ大量のコピー&ペースト作業をソフトウェアによって自動化し、作業時間の短縮と作業精度の向上を実現させた。(正解)
倉庫での作業従事者にパワーアシストスーツを着用させ、身体の不調で病欠する従業員の割合を低減させた。
ビッグデータを用いてあらかじめ解析した結果から、タクシーの需要が多いと見込まれる地域を日ごとに特定し、タクシーの空車の割合を低減させた。

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RPAによる定型業務自動化【情報セキュリティマネジメント解説】

正解の理由

RPA(Robotic Process Automation:ロボティック・プロセス・オートメーション)は、人がパソコン上で行う定型的で繰り返しの作業をソフトウェアで自動化する技術です。ここで問われている選択肢のうち、 は「事務職員が人手で行っていた定型的かつ大量のコピー&ペースト作業をソフトウェアで自動化し、作業時間短縮と精度向上を実現した」点で、RPAの典型的な適用事例と一致します。
したがって、業務の改善をRPAで図った例として最も適切なのはです。
(補足)RPAはGUI操作の模倣やAPI呼び出しで業務を自動化します。ルールが明確で手順が決まっている作業ほど効果が出ます。

解法ステップ

  1. RPAとは何かを確認する
    • RPAは「ソフトウェアが人のPC操作を代行する」技術。定型・繰り返し作業が対象。
  2. 各選択肢の「何を改善したか」を整理する
    • 画像解析、物理的補助具、需要予測、GUI系の単純作業…と分ける。
  3. RPAの対象と一致する選択肢を選ぶ
    • 「コピー&ペーストなどの定型的なPC作業」は典型的RPA対象であることからを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 果物の出荷検査における画像解析装置は、機械・画像処理(コンピュータビジョン)による自動化で、ハードウェア+画像認識技術の導入です。RPA(ソフトウェアが画面操作を自動化する)とは異なります。
  • : 人手で行う定型的なコピー&ペーストの自動化はRPAの本領領域です。ソフトウェアロボットが画面上で操作を模倣し、ヒューマンエラー低減と速度向上を実現します。
  • ウ: パワーアシストスーツは身体的負担を軽減する物理的装備で、人的安全や健康管理に資する改善です。これは機械装具による改善であり、RPAとは種類が異なります。
  • エ: ビッグデータを用いた需要予測と配車最適化は、分析(データサイエンス)と最適化アルゴリズムによる業務改善です。リアルタイムの配車制御を含むため、RPAの「画面操作の自動化」とは目的・技術が異なります。

よくある誤解

  1. 「RPAはAIと同じ」
    • RPAはルールに基づく自動化が中心です。AI(人工知能)は学習や判断を行う技術で、両者は組み合わせられることはありますが別物です。
  2. 「何でも自動化できる」
    • 曖昧で例外の多い作業や判断が必要な作業はRPA向きではありません。まずはルールが明確な業務から着手します。
  3. 「導入すれば永久に動く」
    • 業務プロセスや画面レイアウトの変更でロボットが動かなくなるため、保守と変更管理が必要です。

補足コラム

職場での運用イメージ:
  • まず小さな、手順が固定された作業(例:毎朝の報告書作成のコピペ)でパイロットを行います。効果が出れば範囲を広げます。
    セキュリティ上の注意点(実務で必須のポイント):
  • アカウント管理:RPAが使うアカウントは権限を最小化(最小権限の原則)。共有パスワードは避け、可能ならサービスアカウントを用意します。
  • ロギングと監査:誰がいつ何を自動実行したかの記録が必要です。不正利用やミスの追跡に役立ちます。
  • 例外処理:想定外の入力やエラー時に人に通知して停止するフローを組むこと。無限ループや誤処理を防ぎます。
  • 保守体制:画面レイアウト変更時の修正、定期的なレビュー、重要業務は二重チェックの運用を検討します。

FAQ

Q1: RPAはOCR(文字認識)もできるのですか?
A1: RPA単体は画面操作の自動化が本体ですが、OCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)技術と組み合わせれば紙や画像の文字を読み取る自動化も可能になります。
Q2: RPA導入で社員の仕事はどうなる?
A2: 反復作業は自動化され、社員は例外対応やより価値の高い業務(判断・顧客対応など)に集中できます。配置転換や教育が重要です。
Q3: 小さな会社でもRPAは使える?
A3: はい。クラウド型や非プログラマ向けツールもあり、まずは簡単な作業で試すのが良いです。ただし、セキュリティと保守のルールは整備してください。

関連キーワード: RPA、業務自動化、定型作業、ロボティック・プロセス・オートメーション、OCR、ビジネスプロセス改善、ガバナンス、アカウント管理、ログ監査、保守運用
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