情報セキュリティマネジメント 2025年 科目A 問09
問題文
サービス満足度の目標値を“サービス満足度に関する調査アンケートの満足度の平均点が5点満点中4.0点”と設定したサービスがある。調査アンケートの集計結果が表のとおりであるとき、目標達成率は幾らか。ここで、目標達成率は次式で計算するものとする。
目標達成率 = 満足度の平均点 ÷ 満足度の目標値

選択肢
ア:0.6
イ:0.72
ウ:0.8
エ:0.9(正解)
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目標達成率の計算【情報セキュリティマネジメント解説】
正解の理由
調査アンケートの「満足度の平均点」は、各満足度に対して回答数を考慮した加重平均(weighted average)で求めます。具体的に全回答の合計得点を総回答数で割ると平均点は 3.6 点になります。目標値は 4.0 点なので、目標達成率は平均点 ÷ 目標値 = 3.6 ÷ 4.0 = 0.9(90%)です。したがって選択肢の中では エ が正しい選択です。
(用語説明)加重平均:各値にそれぞれの「重み」(ここでは回答数)を掛けた合計を、重みの合計で割る計算。単純平均と違い回答数の差を反映します。
解法ステップ
- 各満足度に回答数を掛けて「得点の合計」を求める。
- 5点 × 50人 = 250
- 4点 × 250人 = 1000
- 3点 × 150人 = 450
- 2点 × 50人 = 100
- 1点 × 0人 = 0
合計 = 250 + 1000 + 450 + 100 + 0 = 1800
- 総回答数を求める。
50 + 250 + 150 + 50 + 0 = 500 人 - 平均点(加重平均)を計算する。
- 目標達成率を計算する。目標値は 4.0 点なので、 = 90% → 選択肢は エ
選択肢別の誤答解説
- ア: 0.6
0.6 は平均点が 2.4(=0.6×4.0)である場合に出る値です。これは得点合計や総回答数を誤って計算した結果(例えば回答数を多く見積もってしまい得点合計を大きく割ってしまう)で生じやすい誤りです。 - イ: 0.72
0.72 は平均点が 2.88 の場合に対応します。よくある誤りは「各満足度の得点をそのまま平均する(5+4+3+2+1 を 5 で割る等)」か、特定の回答層を過小評価して加重を間違えるケースです。 - ウ: 0.8
0.8 は平均点が 3.2 の場合に対応します。例えば最高得点(5点)を計算から抜かしてしまったり、あるスコア帯の回答数を見落としてしまうとこうした値になります。 - 共通の注意点
誤答の多くは「加重平均を使わずに単純平均を取る」「総回答数を間違える」「目標値ではなく満点(5点)で割ってしまう」といった計算ミスから発生します。
よくある誤解
- 加重平均と単純平均を混同する
「点数の種類の数」で割る単純平均(例:(5+4+3+2+1)/5)は今回のようなアンケート集計では誤りです。回答数の差を必ず反映する必要があります。 - 目標値と満点を混同する
「目標を満点(5点)とみなして評価する」ケースがありますが、問題文で目標は 4.0 点と明示されているならそれを使います。 - 総回答数のカウント漏れ・ダブルカウント
表の各回答数を正しく足すことを怠ると、平均点が大きくずれます。特に0や空欄を見落としやすいです。
補足コラム
職場での運用イメージ:満足度アンケートの結果を使ってサービス改善のKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を管理する場合、目標値の設定と計測方法を文書で明確にしておくことが大切です。例えば「平均点で評価する」「中央値で評価する」では結論が変わります。集計方法(加重平均を使う旨)と、小数点以下の丸めルール(四捨五入や小数第2位まで表示等)を予め決めておくと社内での解釈のズレを防げます。
また、セキュリティに近い指標(例えばインシデント件数や誤送信率)でも同様に「何を分子・分母にするか」を誤らないことが重要です。数字そのものだけでなく、それが「何を意味するか」を確認しましょう。
FAQ
Q. 目標達成率は小数で示すべきですか、%で示すべきですか?
A. 両方使われます。社内報告では分かりやすく%表示(90%)にすることが多いです。内部計算では小数(0.9)で扱い、表示時に%へ変換するとよいでしょう。
A. 両方使われます。社内報告では分かりやすく%表示(90%)にすることが多いです。内部計算では小数(0.9)で扱い、表示時に%へ変換するとよいでしょう。
Q. 回答数が少ないときはどう扱うべきですか?
A. 有意な評価が難しいため、サンプル数(総回答数)が一定以下なら結果を参考値扱いにするなど、閾値を決めておくと運用上便利です。
A. 有意な評価が難しいため、サンプル数(総回答数)が一定以下なら結果を参考値扱いにするなど、閾値を決めておくと運用上便利です。
Q. 欠損(回答数0のカテゴリ)があると計算は変わりますか?
A. 回答数0のカテゴリは得点に寄与しないだけで、計算手順は同じです。今回の1点が0人だったのはそのまま無視されます。
A. 回答数0のカテゴリは得点に寄与しないだけで、計算手順は同じです。今回の1点が0人だったのはそのまま無視されます。
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