ITサービスマネージャ 2011年 午前2 問17
問題文
プロジェクトの進捗管理をEVM(Earned Value Management)で行っている。コストが超過せず、納期にも遅れないと予想されるプロジェクトはどれか。ここで、それぞれのプロジェクトの開発の生産性は今までと変わらないものとする。

選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
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EVMによる進捗・コスト評価【午前2解説】
正解の理由
正解はウです。EVMでは、現在の**アーンドバリュー(EV)を実コスト(AC)およびプランドバリュー(PV)**と比較して、コストと進捗を評価します。
ウでは、現在の金額が EV > PV > AC となっています。
- EV > AC:実際に使った費用より、完了した作業の価値の方が大きい状態です。コスト効率がよく、コスト超過の傾向はありません。
- EV > PV:計画していた作業量より、実際に完了した作業量の方が多い状態です。進捗は計画より先行しており、納期遅れの傾向はありません。
このため、コスト超過せず、納期にも遅れないと予想されるのはウです。
解法ステップ
-
コストの状況はEVとACを比較します。
EVがACより大きければ、使った費用に対して多くの作業を完了できており、コスト効率がよい状態です。 -
進捗の状況はEVとPVを比較します。
EVがPVより大きければ、計画より進捗が先行しています。 -
両方の条件を満たす図を選びます。
ウは EV > AC と EV > PV の両方を満たします。
指標で表すと、ウでは次のようになります。
- コスト効率指数:
- スケジュール効率指数:
選択肢別の誤答解説
- ア:AC > EV > PV です。EVがACより小さいため、コスト効率が悪く、コスト超過の傾向があります。
- イ:AC > PV > EV です。EVがACより小さく、PVよりも小さいため、コスト効率が悪いうえに進捗も遅れています。
- ウ:EV > PV > AC です。コスト効率がよく、進捗も計画より先行しています。
- エ:PV > EV > AC です。EVがACより大きく、コスト効率はよい状態です。一方、EVがPVより小さいため、進捗は計画より遅れています。
よくある誤解
-
EVとPVを比べてコストを判断する
EVとPVの比較は進捗の評価です。コストの評価にはEVとACを使います。 -
ACが低ければ、必ずコスト効率がよいと考える
ACだけでは判断できません。どれだけの作業を完了したかを示すEVと比べる必要があります。 -
PVの線が現在より先まで伸びていることを、納期遅れと考える
PVは計画上の作業量を示すため、現在以降の予定を表す線が伸びていても、それだけでは遅れを意味しません。現在時点のEVとPVを比較します。
補足コラム
EVMで使う代表的な差異と効率指数は、次のとおりです。
- コスト差異:
なら、完了した作業の価値が実コストを上回っています。 - スケジュール差異:
なら、進捗は計画より先行しています。 - コスト効率指数:
なら、コスト効率がよい状態です。 - スケジュール効率指数:
なら、進捗が計画より先行している状態です。
この問題では、図の現在時点で「EVがACより大きいか」「EVがPVより大きいか」の2点を確認すれば判断できます。
FAQ
Q. EVは何を表しますか?
A. 完了した作業の予算上の価値です。実際に使った金額ではなく、作業の完了状況を金額に換算した値です。
A. 完了した作業の予算上の価値です。実際に使った金額ではなく、作業の完了状況を金額に換算した値です。
Q. PVがEVより大きい場合は、何を意味しますか?
A. 計画していた作業量に対して、実際の進捗が不足していることを意味します。したがって、スケジュール遅れの傾向があります。
A. 計画していた作業量に対して、実際の進捗が不足していることを意味します。したがって、スケジュール遅れの傾向があります。
関連キーワード: EVM、アーンドバリュー、プランドバリュー、実コスト、CPI、SPI、コスト差異、スケジュール差異

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