ITサービスマネージャ 2012年 午前2 問09
問題文
ITIL v3における変更諮問委員会(CAB)の役割の説明はどれか。
選択肢
ア:変更されたリリースパッケージの導入に対する最終承認を行う。
イ:変更に対する切り戻し計画とテスト計画の作成を行う。
ウ:変更の許可を支援し、変更の評価と優先度付けにおいて変更管理を援助する。(正解)
エ:変更要求の受領及び登録を行い、非現実的な要求は却下する。
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変更諮問委員会(CAB)の役割【午前2解説】
正解の理由
ITIL v3の変更諮問委員会(CAB:Change Advisory Board)は、変更の実施可否を判断する変更管理を支援するための組織です。変更による影響やリスクを評価し、優先度付けなどについて助言します。
したがって、「変更の許可を支援し、変更の評価と優先度付けにおいて変更管理を援助する」とするウが適切です。
CABは、変更を評価するために関係者の意見を集める場です。変更を必ず最終承認する組織ではありません。承認権限は、変更の種類や組織のルールに応じて定められた変更権限者が持ちます。
解法ステップ
- CABの正式名称が「変更諮問委員会」であることから、「諮問」、つまり助言・支援が役割の中心だと捉えます。
- 変更の評価や優先度付けを支援する選択肢を探します。
- CABが最終承認や計画作成などを直接行うとする選択肢は、役割の説明として適切かを確認します。
- 評価・優先度付けを通じて変更管理を援助するウを選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:リリースパッケージの導入に対する最終承認をCABが行う、という説明は適切ではありません。CABは変更管理への助言・支援を担い、最終承認は変更権限者が行います。
- イ:切り戻し計画やテスト計画は、変更の実施に向けて変更提案者や担当者が準備するものです。CABの中心的な役割は、計画の作成ではなく、変更の評価や助言です。
- ウ:変更の許可を支援し、変更の評価や優先度付けを通じて変更管理を援助するという、CABの役割を示しています。
- エ:変更要求の受領・記録や、要求の妥当性確認は変更管理プロセスで行われます。CABの役割を、要求の受付や機械的な却下とする説明は適切ではありません。
よくある誤解
- CABが変更を最終承認すると思い込む:CABは諮問・支援を行う組織です。最終的な承認権限とは区別しましょう。
- CABが変更に関するすべての作業を行うと思い込む:計画の作成、要求の受付、変更の実施などは、それぞれ担当者やプロセスが担います。
- CABを固定メンバーの会議体だと思い込む:変更の内容に応じて、必要な専門家や関係者を招集する運用もあります。
補足コラム
CABの構成員は、変更の影響を適切に評価できるよう、変更管理担当者に加えて、サービス運用担当者、技術担当者、利用部門などから選ばれます。変更の内容に応じて参加者を変えることで、多角的な評価ができます。
緊急性の高い変更については、通常のCABとは別に、緊急変更諮問委員会(ECAB)を招集して迅速に評価することがあります。
FAQ
Q. CABは変更を承認しないのですか?
A. CABは変更の評価や優先度付けを支援し、承認に関する助言を行います。最終的な承認は、組織で定められた変更権限者が行います。
A. CABは変更の評価や優先度付けを支援し、承認に関する助言を行います。最終的な承認は、組織で定められた変更権限者が行います。
Q. 変更のテスト計画や切り戻し計画は誰が作成しますか?
A. 一般には、変更提案者や実施担当者が作成します。CABは、それらの計画を含む変更案を評価する側です。
A. 一般には、変更提案者や実施担当者が作成します。CABは、それらの計画を含む変更案を評価する側です。
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