ITサービスマネージャ 2012年 午前2 問15
問題文
アプリケーションサービス供給、インソーシング、パートナシップ、ビジネスプロセスアウトソーシングの長所と短所に関する記述のうち、ビジネスプロセスアウトソーシングはどれか。
選択肢
ア:サービスを採用する組織にとって、共有ソフトウェアの複雑性とコストが低減できるという長所があるが、提供されたサービスを単に利用するだけで、サービス提供者のナレッジは利用できないという短所がある。
イ:サービスを採用する組織にとって、異なる複数の専門能力や市場機会を戦略的に活用できるという長所があるが、プロジェクトが複雑になり、知的所有権の保護が複雑になるという短所がある。
ウ:サービスを採用する組織にとって、専門スキルが低コストで利用できるという長所があるが、事業上のナレッジを喪失するリスクが存在するという短所がある。(正解)
エ:自社の方針やプロセスを熟知しているので、組織間で意思疎通がしやすいという長所があるが、利用可能な要員数やスキルなどによって、時期や成果が左右されるという短所がある。
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BPOの長所と短所【午前2解説】
正解の理由
ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)は、給与計算やコールセンター業務など、企業の業務プロセスを外部の専門企業に委託することです。
外部の専門企業が持つ人材やノウハウを活用できるため、専門スキルを低コストで利用できる一方、業務を外部に任せることで、業務に関する知識やノウハウが社内に蓄積されにくくなるリスクがあります。この長所と短所の組合せに当てはまるのは、ウです。
解法ステップ
- 「ビジネスプロセスアウトソーシング」の「アウトソーシング」に注目します。業務を社外の企業へ委託する方式です。
- 外部の専門性を活用することで、専門スキルを低コストで利用できる点を確認します。
- 業務を社外に任せることによる、社内の知識・ノウハウの喪失リスクも含む選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:アプリケーションサービス供給の特徴です。ソフトウェアをサービスとして利用することで、導入や共有に伴う複雑性・コストを抑えられます。
- イ:パートナシップの特徴です。複数の組織がそれぞれの専門能力や市場機会を持ち寄る一方、プロジェクトの複雑化や知的所有権の管理が課題になります。
- ウ:BPOの特徴です。外部の専門スキルを活用できますが、業務を委託することで事業上の知識が社内から失われるリスクがあります。
- エ:インソーシングの特徴です。自社内で業務を行うため、組織の方針やプロセスを踏まえた意思疎通がしやすい一方、社内の要員数やスキルに成果が左右されます。
よくある誤解
- 外部に委託する方式はすべてBPOだと考える:ソフトウェアをサービスとして利用する方式など、委託・利用の対象が異なるものがあります。BPOは業務プロセスそのものを外部に委託する方式です。
- BPOの短所はコスト増だけだと考える:専門企業の活用でコストを抑えられる場合がありますが、社内の業務知識やノウハウが失われるリスクも重要です。
- インソーシングとアウトソーシングを混同する:インソーシングは自社内で業務を担うこと、アウトソーシングは社外へ委託することです。
補足コラム
BPOの対象には、給与計算、人事、経理、コールセンターなど、企業活動を支える業務があります。委託先の専門性を活用できる一方、業務の手順や判断基準が社内に残らなくなる可能性もあります。そのため、委託する業務の範囲や、委託先から社内へ知識を引き継ぐ方法をあらかじめ検討することが大切です。
FAQ
Q. BPOと、ソフトウェアをサービスとして利用する方式の違いは何ですか?
A. BPOは業務プロセスを外部企業に委託する方式です。一方、ソフトウェアをサービスとして利用する方式では、主にアプリケーションの提供を受けます。
A. BPOは業務プロセスを外部企業に委託する方式です。一方、ソフトウェアをサービスとして利用する方式では、主にアプリケーションの提供を受けます。
Q. BPOでは、委託した業務の知識が必ず失われますか?
A. 必ず失われるわけではありません。ただし、業務を委託先に任せきりにすると、社内に知識やノウハウが残りにくくなるため、情報共有や知識移転の仕組みが重要です。
A. 必ず失われるわけではありません。ただし、業務を委託先に任せきりにすると、社内に知識やノウハウが残りにくくなるため、情報共有や知識移転の仕組みが重要です。
関連キーワード: ビジネスプロセスアウトソーシング、アプリケーションサービス供給、インソーシング、パートナシップ、業務委託

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