ITサービスマネージャ 2012年 午前2 問17
問題文
PMBOKにおいて、プロジェクトやフェーズの終結に当たってステークホルダの公式な承認を受けるために照合することとされているものはどれか。
選択肢
ア:作業パフォーマンス情報とスケジュールベースライン
イ:作業パフォーマンス測定結果と品質マネジメント計画書
ウ:要素成果物とプロジェクト憲章
エ:要素成果物とプロジェクトスコープ記述書(正解)
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要素成果物の正式受入れ【午前2解説】
正解の理由
プロジェクトやフェーズを終結するときは、作成した要素成果物が、合意されたスコープを満たしているかを確認し、ステークホルダから正式な承認を得ます。
その照合に用いるのは、成果物の内容とプロジェクトで実施する作業の範囲を示す「プロジェクトスコープ記述書」です。したがって、エの「要素成果物とプロジェクトスコープ記述書」が適切です。
解法ステップ
- 設問の「ステークホルダの公式な承認」に注目します。
- 公式な承認を受ける対象は、プロジェクトで作成した要素成果物です。
- 成果物が合意した範囲を満たしているかを、プロジェクトスコープ記述書と照合します。
- この組合せに当たるエを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:作業パフォーマンス情報とスケジュールベースライン
作業の実績や進捗を、スケジュール上の計画と比較するための組合せです。成果物の正式な受入れを確認するものではありません。 -
イ:作業パフォーマンス測定結果と品質マネジメント計画書
品質マネジメント計画書は、品質をどのように管理するかを定めた計画です。成果物の正式な受入れに際して照合する組合せとは異なります。 -
ウ:要素成果物とプロジェクト憲章
プロジェクト憲章は、プロジェクトの目的や概要、プロジェクトマネージャの権限などを定める文書です。個々の成果物が合意したスコープを満たすかを照合する文書ではありません。 -
エ:要素成果物とプロジェクトスコープ記述書
要素成果物を、合意されたプロジェクトの範囲や受入れ条件と照合する組合せです。ステークホルダの正式な承認を得るための確認に適しています。
よくある誤解
-
品質が良ければ、そのまま正式に受け入れられると思う
品質基準を満たすことと、合意したスコープを満たしていることは別の確認です。成果物の受入れでは、スコープとの適合も確認します。 -
プロジェクト憲章にプロジェクトの内容が書かれているため、照合にも使うと思う
プロジェクト憲章はプロジェクトを立ち上げるための文書です。成果物との具体的な照合には、プロジェクトスコープ記述書が適しています。 -
作業の進捗を確認することが、成果物の承認だと思う
進捗の確認は、計画どおりに作業が進んでいるかを把握する活動です。成果物をステークホルダが正式に受け入れる手続とは区別します。
補足コラム
プロジェクトスコープ記述書には、プロジェクトのスコープ、主要な成果物、受入れ基準などが記載されます。成果物をこの記述書と照合することで、「作るべきものが完成しているか」「合意した条件を満たしているか」を確認できます。
なお、品質の確認と正式な受入れは関連しますが、目的は異なります。品質の確認では要求された品質を満たすかを評価し、正式な受入れではステークホルダが成果物を承認します。
FAQ
Q. プロジェクトスコープ記述書には、どのような内容が書かれていますか?
A. プロジェクトの作業範囲、成果物、前提条件、制約条件、受入れ基準などが記載されます。
A. プロジェクトの作業範囲、成果物、前提条件、制約条件、受入れ基準などが記載されます。
Q. 品質マネジメント計画書は、成果物の受入れには関係しないのですか?
A. 品質マネジメント計画書は、品質の管理方法を定める文書です。成果物の品質確認には関係しますが、設問で問われているスコープとの照合に使う文書とは異なります。
A. 品質マネジメント計画書は、品質の管理方法を定める文書です。成果物の品質確認には関係しますが、設問で問われているスコープとの照合に使う文書とは異なります。
Q. 正式な承認を受ける対象は何ですか?
A. 完成した要素成果物です。合意されたスコープや受入れ基準を満たしていることを確認したうえで、ステークホルダの承認を得ます。
A. 完成した要素成果物です。合意されたスコープや受入れ基準を満たしていることを確認したうえで、ステークホルダの承認を得ます。
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