ITサービスマネージャ 2013年 午後1 問02
サービス継続及び可用性管理に関する次の記述を読んで、設問1~3に答えよ。
X社は、自社ブランドの陶磁器の製造・販売会社である。本社と工場は北陸にあり、営業所と倉庫は関東にある。販売は、主に関東近辺のデパートで行っている。
工場の生産管理部では生産の計画・管理、工場に隣接する本社では一般管理業務、営業所の販売部では商品の販売業務・売上分析、営業所の近郊にある倉庫ではデパートへの商品発送業務を行っている。また、情報システム部は、北陸のデータセンタA(以下、DC-Aという)と関東のデータセンタB(以下、DC-Bという)で主要システムの運用を行っており、生産管理部及び販売部の業務支援サービスを提供している。
〔主要システムの構成〕
X社の主要システムの構成を図1に示す。情報システム部は、DC-Aで販売管理システムと生産管理システムを運用し、DC-Bで売上分析システムと在庫管理システムを運用している。また、DC-Bでは、販売管理システムの待機系システムが稼働可能である。ただし、DC-Bは仮想サーバで構築されている関係から、待機系システムが稼働する際は売上分析システムの停止が必要になる。本番系システムに障害が発生した場合は、売上分析システムを停止してから待機系システムを起動し、システムの切替えに必要な作業を行って、販売管理システムのサービスを再開する。

〔販売管理システムの機能概要〕
販売部は、顧客から商品の注文を受けると、手書きで注文伝票を作成する。注文伝票の注文情報は、オンラインで販売管理用端末から販売管理システムに入力される。注文情報は、販売管理システムから在庫管理システムに連携されて、商品の在庫引当処理と出荷指示処理が行われる。注文情報は日次バッチ処理で受注情報として確定し、顧客ごとに受注実績が集計される。受注実績は、翌日にはオンラインで参照可能となり、顧客との商談に利用される。
販売管理システムは、毎日9時から20時までをオンライン処理時間帯、20時から翌日5時までをバッチ処理実施可能時間帯としている。バッチ処理では、販売管理システムの一部であるジョブ管理ツールによって、ジョブが順番に起動される。販売管理システムにおけるバッチ処理の区分と内容を、表1に示す。

〔販売管理用端末の増設〕
X社では現在、営業所に2台の販売管理用端末があるが、販売業務の拡大に備えて、端末を2台増設することになった。販売管理システムには許可された端末からしか接続できないので、ITサービスマネージャのU氏は、増設される端末からの接続を許可するように本番系システムの設定変更を計画した。情報システム部の担当者は変更計画に従って変更を行い、増設された端末の本番運用を開始した。本番系システムの設定変更を待機系システムへ反映する作業については、変更をできるだけ早く展開する必要があるが、売上分析システムの稼働スケジュールとの関係から、3か月に1回設けられている売上分析システムの次回定期保守日に行うことにしている。また、規定に従い、本番系システムの変更に合わせて、“待機系システムの変更に必要なリリース”及び“リリースの展開に必要な関連文書”を、DC-Bに設置されているファイルサーバに格納し、DC-Bの情報システム部員に通知した。
〔事業継続計画の検討〕
営業所に販売管理用端末を増設してから1か月後、X社は、事業継続計画(以下、BCPという)を策定することになり、BCP策定プロジェクト(以下、プロジェクトという)を発足させた。プロジェクトは、生産管理部、販売部などの責任者から成る全社横断チームで構成され、意思決定には経営陣が関与した。情報システム部からはT部長が参画した。プロジェクトでは、BCPを策定する際の災害発生から全面復旧に至るまでの想定フェーズを図2のように整理した。

プロジェクトでは、北陸に地震が発生し、交通の混乱、通信障害及び大規模停電によって、本社、工場及びDC-Aが1週間稼働できない事態を想定した。
なお、本社、工場及びDC-Aの建物・設備に直接の被害はないものとする。また、関東では、地震による被害は発生しないものとし、X社の主要顧客やデパートは関東地区に集中しているので、被災による顧客やデパートへの影響は少ないものとする。
プロジェクトでは、これらの想定の下で、BCPの方針を表2のように整理した。

プロジェクトでは、商品を販売する際は、販売部が顧客などと商談を行う必要がある点を踏まえ、災害発生から3時間以内に待機系システムで販売管理システムのオンライン機能を正常に使用できるようにすることを、事業継続の要件として取り決めた。また、当日のオンライン開始から災害発生までに登録された注文情報については、販売部が注文伝票を基に再入力することとした。
T部長はこれらのBCPの検討を受け、販売管理システムがオンライン処理時間帯に被災することを想定し、図2のBCP発動準備フェーズから全面復旧フェーズまでを対象範囲としたサービス継続計画を作成するよう、U氏に指示した。
〔サービス継続計画の作成〕
U氏は、災害発生後の販売管理システムの業務再開に向けての目標値について、販売部と確認した。その結果、目標復旧時間(以下、RTOという)及び目標復旧時点(以下、RPOという)については、プロジェクトの検討結果を踏まえ、RTOをa以内、RPOをb時点に設定した。また、平常運用フェーズではオンラインの応答時間の目標値を3秒以内としているが、業務再開フェーズと業務回復フェーズでは待機系システムでのサービス提供になるので、応答時間の目標値は5秒まで許容することにした。
U氏は、T部長からの指示を踏まえ、BCPと連携したサービス継続計画を作成し、BCP発動を受け、サービス継続計画が発動されることを規定した。サービス継続計画が発動された場合は、待機系システムを起動し、転送済みのバックアップから必要なデータをリストアした上で、待機系システムに切り替える予定である。しかし、現在のバッチ処理の構成ではRPOの目標値を達成できないと考えたU氏は、(ア)バッチ処理の内容を見直した。
T部長はサービス継続計画の内容を確認し、U氏に試験の実施を指示した。
〔サービス継続計画の試験〕
U氏は、BCP発動準備フェーズから全面復旧フェーズまでを対象として、サービス継続計画の試験計画書を作成した。この試験によって、情報システム部員の訓練だけでなく、サービス継続計画全体が正しく機能するかどうかを確認する。試験計画書の内容を、表3に示す。
U氏は、関係者の協力を得て試験を行った。試験では、増設された2台の販売管理用端末から待機系システムに接続できないという事態が発生し、混乱した。原因は、売上分析システムの定期保守日に実施予定であった変更リリースが展開される前に試験を実施したからであり、必要な対応を行い、試験は無事終了した。
試験終了後、T部長は、(イ)サービス継続計画の発動後に今回のような混乱が発生しないように、業務再開フェーズに必要な作業内容の追加をU氏に指示した。
設問1:
問題文を見る〔事業継続計画の検討〕において対策本部を設置するとしているが、災害発生当初に関係者全員を招集できるとは限らない。このような状況を考慮した上で考えられる、対策本部の要員配置に必要な検討内容を、35字以内で述べよ。
模範解答
・予定された要員を招集できない場合に備えて代替要員を定める。
・要員が不足する場合は、招集できた要員で役割分担を決める。
解説
解答の導き方
-
問われているのは、災害発生時に対策本部を設置する際、予定していた要員の全員が集まらない可能性に備えて、要員配置について何を検討しておくかです。
-
BCPの方針には、「対策本部長の下に生産、販売といった機能別のチーム体制を編成」するとあります。つまり、対策本部や各機能別チームの役割を、必要な要員が担う計画です。
-
しかし、災害発生直後には、交通や通信の混乱などによって、予定した要員を招集できない場合があります。あらかじめ決めた担当者が来られないと、その人が担う役割が空いたままになるおそれがあります。
-
そのため、予定された要員が来られない場合に備え、代わりに役割を担う要員を決めておく必要があります。また、代替要員を含めても十分な人数が集まらない場合に備え、実際に招集できた要員で役割を分担する方法も検討します。
誤りやすいポイント
- 対策本部の設置やチーム編成を述べるだけでは、全員を招集できない場合への備えになりません。
- 連絡方法の整備だけにとどめず、予定者が不在の場合に誰が役割を担うかまで考えます。
- 代替要員を決めることに加えて、集まった人数に応じて役割を割り当てる方法も検討対象になります。
FAQ
Q: 代替要員を決めておけば、招集できた要員での役割分担は考えなくてもよいですか?
A: 代替要員も招集できない場合があり得ます。集まった要員だけで必要な役割をどう分担するかも考えておくと、欠員が出ても対応しやすくなります。
A: 代替要員も招集できない場合があり得ます。集まった要員だけで必要な役割をどう分担するかも考えておくと、欠員が出ても対応しやすくなります。
Q: これは要員への連絡手段を問う問題ですか?
A: 主な焦点は連絡手段ではなく、予定した要員が集まらない場合の要員配置です。代替要員や、実際に集まった要員の役割分担を検討します。
A: 主な焦点は連絡手段ではなく、予定した要員が集まらない場合の要員配置です。代替要員や、実際に集まった要員の役割分担を検討します。
関連キーワード: 事業継続計画、対策本部、要員配置、代替要員、役割分担
設問2:〔サービス継続計画の作成〕について、(1)、(2)に答えよ。
設問2(1)
問題文を見る本文中のaに入れる適切な字句を5字以内で、bに入れる適切な字句を15字以内で、それぞれ答えよ。
模範解答
a:3時間
b:当日のオンライン開始
解説
解答の導き方
-
aはRTOの目標値です。
RTOは、災害などでサービスが停止した後、どれだけの時間でサービスを再開するかを表します。本文には、災害発生から「3時間以内に待機系システムで販売管理システムのオンライン機能を正常に使用できるようにする」とあります。したがって、サービス再開までの目標時間であるaには「3時間」が入ります。 -
bはRPOの目標となるデータの時点です。
RPOは、障害発生時にどの時点のデータまで復旧するかを表します。本文には、「当日のオンライン開始から災害発生までに登録された注文情報」は、販売部が注文伝票を基に再入力するとあります。つまり、オンライン開始後に登録された注文情報は伝票から再入力できるため、待機系システムで復旧するデータの基準点は「当日のオンライン開始」です。
誤りやすいポイント
- RTOはデータをどの時点まで復旧するかではなく、サービスを再開するまでの時間です。
- RPOはサービス再開までの時間ではなく、復旧するデータの時点です。
- 災害発生までの注文情報をバックアップから復旧するのではなく、注文伝票を基に再入力するという条件を踏まえて、RPOの時点を考えます。
FAQ
Q: RTOとRPOは、どちらも復旧に関する目標値ですか?
A: はい。ただし、RTOはサービス再開までの時間、RPOは復旧対象とするデータの時点を表します。
A: はい。ただし、RTOはサービス再開までの時間、RPOは復旧対象とするデータの時点を表します。
Q: なぜ災害発生時点ではなく、オンライン開始時点がRPOになるのですか?
A: オンライン開始後に登録した注文情報は、注文伝票を基に再入力するためです。復旧するデータの基準点は、その情報が登録され始める前の当日のオンライン開始になります。
A: オンライン開始後に登録した注文情報は、注文伝票を基に再入力するためです。復旧するデータの基準点は、その情報が登録され始める前の当日のオンライン開始になります。
Q: RTOの時間は、BCP発動後から数えるのですか?
A: この問題では、災害発生から3時間以内にオンライン機能を使えるようにすることが事業継続の要件として示されています。そのため、災害発生からサービス再開までの目標時間として考えます。
A: この問題では、災害発生から3時間以内にオンライン機能を使えるようにすることが事業継続の要件として示されています。そのため、災害発生からサービス再開までの目標時間として考えます。
関連キーワード: RTO、RPO、事業継続計画、データ復旧、バックアップ
設問2(2)
問題文を見る本文中の下線(ア)について、見直し後のバッチ処理の内容を、50字以内で具体的に述べよ。
模範解答
ジョブ番号2-1を週次バッチ処理から日次バッチ処理に変更し、ジョブ番号1-3の後に実行する。
解説
解答の導き方
-
この設問では、災害後に待機系システムへ切り替えるために、どのバッチ処理をどう変更するかを考えます。本文には、待機系システムへの切替え時に「転送済みのバックアップから必要なデータをリストア」するとあります。したがって、必要なデータがDC-Bに適切な時点のバックアップとして転送されている必要があります。
-
表1では、ジョブ番号2-1が、業務日付、受注情報及び受注実績のバックアップを取得し、その情報をDC-Bのファイルサーバに転送する処理です。一方、この処理は週次バッチ処理なので、バックアップがDC-Bに転送されるのは毎週金曜日の日次バッチ処理終了後です。このままでは、災害時に利用できるバックアップが古くなり、目標復旧時点を満たせないおそれがあります。
-
災害発生当日、オンライン開始から災害発生までに登録された注文情報は、注文伝票を基に再入力する方針です。そのため、それ以前のデータを確実に復旧できるよう、日々の受注情報や受注実績をDC-Bへ転送しておく必要があります。
-
そのため、ジョブ番号2-1を週次バッチ処理から日次バッチ処理に変更します。また、ジョブ番号1-3が注文情報を受注情報として確定し、顧客ごとの受注実績を作成する処理なので、それらを含むバックアップを取得するには、ジョブ番号2-1をジョブ番号1-3の後に実行する必要があります。
誤りやすいポイント
- ジョブ番号2-1を日次に変更するだけでなく、実行順序も答える必要があります。ジョブ番号1-3より前に実行すると、その日の受注情報や受注実績がバックアップに含まれません。
- ジョブ番号1-1もバックアップ処理ですが、注文情報のバックアップを取得するだけです。DC-Bのファイルサーバへの転送を行う処理はジョブ番号2-1です。
- 週次バッチ処理が金曜日に実行されることを踏まえず、災害時に利用できるバックアップが常に直近のものだと考えないようにします。
FAQ
Q: ジョブ番号2-1をジョブ番号1-3の後に実行するのはなぜですか?
A: ジョブ番号1-3で受注情報と受注実績が作成されるためです。その処理後にバックアップを取得すれば、作成済みの情報をDC-Bへ転送できます。
A: ジョブ番号1-3で受注情報と受注実績が作成されるためです。その処理後にバックアップを取得すれば、作成済みの情報をDC-Bへ転送できます。
Q: ジョブ番号1-1を日次にすれば、同じ目的を達成できますか?
A: ジョブ番号1-1は注文情報のバックアップを取得する処理ですが、ジョブ番号2-1のように業務日付や受注情報、受注実績をバックアップし、DC-Bへ転送する処理ではありません。
A: ジョブ番号1-1は注文情報のバックアップを取得する処理ですが、ジョブ番号2-1のように業務日付や受注情報、受注実績をバックアップし、DC-Bへ転送する処理ではありません。
関連キーワード: バッチ処理、バックアップ、RPO、ジョブスケジューリング、データリストア
設問3:〔サービス継続計画の試験〕について、(1)~(3)に答えよ。
設問3(1)
問題文を見る表3中の項番2の業務再開フェーズにおいて、提供サービスの正常稼働に関して、機能面に加えて、確認すべき内容を、35字以内で具体的に述べよ。
模範解答
販売管理システムのオンラインの応答時間が5秒以内であること
解説
解答の導き方
-
表3の項番2では、業務再開フェーズに待機系システムへ切り替え、データをリストアした後、「提供サービスの正常稼働確認」を行うことになっています。設問は、この機能面の確認に加えて確認すべき内容を尋ねています。
-
〔サービス継続計画の作成〕には、平常運用フェーズの応答時間の目標値は3秒以内である一方、業務再開フェーズと業務回復フェーズでは「応答時間の目標値は5秒まで許容することにした」とあります。つまり、業務再開フェーズでは、平常運用時より遅い応答も許容する目標が設定されています。
-
したがって、機能が正常に動くかどうかだけでなく、待機系システムでオンライン処理を行ったときの応答時間が、このフェーズの目標を満たすかを確認します。具体的には、販売管理システムのオンラインの応答時間が5秒以内であることを確認します。
誤りやすいポイント
- システムが起動し、注文情報を処理できることだけを確認して、応答時間の確認を見落とすことがあります。設問は、機能面に加えて確認する性能面の内容を問うています。
- 平常運用フェーズの目標である3秒以内を答えてしまうことがあります。業務再開フェーズでは、待機系システムを使うため、本文に示された5秒までの許容値を使います。
- 「応答時間を確認する」だけでは、どのシステムについてどの程度の時間を確認するのかが具体的でありません。対象と目標値まで示すことが大切です。
FAQ
Q: なぜ3秒以内ではなく5秒以内なのですか?
A: 3秒以内は平常運用フェーズの目標です。業務再開フェーズでは待機系システムでサービスを提供するため、本文では応答時間を5秒まで許容しています。
A: 3秒以内は平常運用フェーズの目標です。業務再開フェーズでは待機系システムでサービスを提供するため、本文では応答時間を5秒まで許容しています。
Q: 正常に注文を登録できるかを確認すれば十分ですか?
A: それは機能面の確認です。設問は機能面に加えて確認する内容を尋ねているため、オンライン処理の応答時間も確認します。
A: それは機能面の確認です。設問は機能面に加えて確認する内容を尋ねているため、オンライン処理の応答時間も確認します。
Q: 応答時間は業務回復フェーズでも確認しますか?
A: 本文では業務回復フェーズにも5秒まで許容する目標が設定されています。ただし、この設問が尋ねているのは、表3の項番2にある業務再開フェーズでの確認内容です。
A: 本文では業務回復フェーズにも5秒まで許容する目標が設定されています。ただし、この設問が尋ねているのは、表3の項番2にある業務再開フェーズでの確認内容です。
関連キーワード: サービス継続計画、オンライン応答時間、性能目標、サービスレベル、実機訓練
設問3(2)
問題文を見る表3中のcに入れる確認すべき内容を、55字以内で述べよ。
模範解答
販売管理システム(本番系システム)への切り戻し、売上分析システムの起動及び提供サービスの正常稼働確認
解説
解答の導き方
-
災害発生時には、本番系システムがあるDC-Aを利用できないため、DC-Bの待機系システムで販売管理システムのサービスを再開します。全面復旧では、DC-Aが復旧した後、サービスの運用先を待機系から本番系へ戻す必要があります。この作業が「切り戻し」です。
-
さらに、本文には、待機系システムを稼働させる際には「売上分析システムの停止が必要」とあります。切り戻しによって待機系システムを停止できるため、停止していた売上分析システムを起動し、提供サービスが正常に稼働することも確認対象になります。
-
以上から、表3のcには、本番系システムへの切り戻し、売上分析システムの起動、そして提供サービスの正常稼働確認を含めます。
誤りやすいポイント
- 業務再開フェーズで行う「待機系システムの起動」だけを書くと、全面復旧に必要な平常運用への切替えが抜けます。
- 待機系システムを使い続ける前提で考えると、本番系システムへの切り戻しを見落とします。
- 売上分析システムは、待機系システムを稼働させるために停止する必要があります。全面復旧時には、その起動も確認対象です。
- 切り替え作業だけで終わりにせず、切り替え後に提供サービスが正常に稼働することまで確認します。
FAQ
Q: なぜ全面復旧で本番系システムに戻すのですか?
A: 全面復旧フェーズは「平常運用への切替え開始」後の段階だからです。復旧した本番系システムへ運用を戻す必要があります。
A: 全面復旧フェーズは「平常運用への切替え開始」後の段階だからです。復旧した本番系システムへ運用を戻す必要があります。
Q: 売上分析システムを起動するのはなぜですか?
A: 待機系システムの稼働中は、DC-Bの構成上、売上分析システムを停止する必要があるためです。待機系から切り戻した後、停止していたシステムを起動します。
A: 待機系システムの稼働中は、DC-Bの構成上、売上分析システムを停止する必要があるためです。待機系から切り戻した後、停止していたシステムを起動します。
Q: 正常稼働の確認では、何を確認しますか?
A: 本番系システムへの切り替え後、利用者に提供するサービスが正常に使えることを確認します。
A: 本番系システムへの切り替え後、利用者に提供するサービスが正常に使えることを確認します。
関連キーワード: フェールオーバー、切り戻し、待機系システム、サービス継続計画、システム復旧
設問3(3)
問題文を見る本文中の下線(イ)について、業務再開フェーズに追加すべき作業内容を、55字以内で具体的に述べよ。
模範解答
待機系システムに未実施の変更がある場合は、切替え前までに当該リリースの展開実施判断を行い、必要ならば展開する。
解説
解答の導き方
-
今回の混乱の原因を確認します。試験では「増設された2台の販売管理用端末から待機系システムに接続できない」事態が起きています。原因は、待機系システムに必要な変更リリースが展開される前に試験を実施したことでした。
-
変更内容は、本番系システムで増設端末からの接続を許可し、その変更を待機系システムにも反映するものです。変更リリースや関連文書をDC-Bのファイルサーバに格納し、担当者に通知していても、待機系システムへの展開が済んでいなければ、増設端末から接続できるとは限りません。
-
災害は、次回の定期保守日より前に発生する可能性があります。その場合、待機系システムには未展開の変更が残ったまま切替えに進むことになります。そこで業務再開フェーズでは、切替え前に待機系システムの未実施変更の有無を確認し、該当するリリースを展開するか判断する作業が必要です。展開が必要と判断した場合は、切替え前に実施することで、サービス継続計画の発動後に同じ接続障害が起きるのを防げます。
誤りやすいポイント
- 変更リリースをファイルサーバに置き、担当者へ通知したことを、待機系システムへの展開完了と混同しないようにします。
- 「変更リリースを展開する」とだけ書くと、展開が必要かどうかの判断が抜けます。未実施変更を確認し、必要性を判断した上で、必要なら展開する流れを示します。
- 展開のタイミングは、切替え後ではなく切替え前です。切替え後に端末が接続できないと、業務再開に支障が出ます。
FAQ
Q: 変更リリースは、必ず業務再開フェーズで展開する必要がありますか。
A: 必ず展開するのではなく、未実施の変更を確認して、展開が必要か判断します。必要な場合は、待機系システムへの切替え前に展開します。
A: 必ず展開するのではなく、未実施の変更を確認して、展開が必要か判断します。必要な場合は、待機系システムへの切替え前に展開します。
Q: 変更リリースと関連文書がDC-Bにあれば、なぜ追加作業が必要なのですか。
A: ファイルサーバへの格納や担当者への通知は、展開の準備に当たります。待機系システムに実際に適用されたこととは別なので、未実施かどうかを確認する必要があります。
A: ファイルサーバへの格納や担当者への通知は、展開の準備に当たります。待機系システムに実際に適用されたこととは別なので、未実施かどうかを確認する必要があります。
Q: なぜ切替え前に展開するのですか。
A: 待機系システムで業務を再開した後に端末が接続できないと、販売業務に支障が出るためです。
A: 待機系システムで業務を再開した後に端末が接続できないと、販売業務に支障が出るためです。
関連キーワード: サービス継続計画、変更管理、リリース管理、待機系システム、切替え手順




