ITサービスマネージャ 2014年 午前2 問08
問題文
ITサービスマネジメントにおいて、構成ベースラインを確立することによって可能になることはどれか。
選択肢
ア:ITサービスの存続期間を通したパフォーマンスの変化の測定
イ:インシデントが発生したときの問題管理プロセスでの状況証拠の分析
ウ:構成監査及び切り戻しのための基準の提供(正解)
エ:サービスを機能させるために必要な最低限の利用可能レベルの定義
🔒 解説は解答すると表示されます
構成ベースライン【午前2解説】
正解の理由
構成ベースラインとは、構成管理の対象となる構成品目とその状態を、承認済みの基準として記録したものです。現状の構成が基準どおりかを確認したり、変更後に問題が起きた際に以前の状態へ戻したりするときのよりどころになります。
そのため、構成ベースラインを確立することで可能になるのは、ウの「構成監査及び切り戻しのための基準の提供」です。
解法ステップ
- 「構成ベースライン」から、構成品目の承認済みの状態を基準として記録するものだと捉えます。
- ベースラインの用途を、構成の照合や変更前の状態への復元と結び付けます。
- 「構成監査」と「切り戻し」を挙げているウを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:ITサービスの存続期間を通したパフォーマンスの変化の測定
パフォーマンスの測定や推移の分析に関する内容です。構成ベースラインは、サービスの性能を測る基準ではなく、構成品目の状態を確認するための基準です。 -
イ:インシデント発生時の問題管理プロセスでの状況証拠の分析
インシデントの原因を調査する問題管理に関する内容です。構成情報が調査に役立つ場合はありますが、ベースライン確立の直接的な目的とは異なります。 -
ウ:構成監査及び切り戻しのための基準の提供
ベースラインと現在の構成を比較して監査でき、変更による問題が起きた場合には基準となる状態へ戻す判断にも使えます。構成ベースラインの目的に合致します。 -
エ:サービスを機能させるために必要な最低限の利用可能レベルの定義
サービスの可用性やサービスレベルに関する内容です。構成品目の状態を記録する構成ベースラインとは別の概念です。
よくある誤解
- 「ベースライン」という言葉から、性能やサービス品質の測定基準を連想してしまうことがあります。ここでの構成ベースラインは、構成品目の状態を基準化したものです。
- 構成情報がインシデント調査に役立つことと、問題管理の証拠分析が構成ベースラインの主目的であることを混同しないようにします。
- 切り戻しは、変更後に問題が発生したときに以前の状態へ戻すことです。ベースラインは、その際に参照する基準になります。
補足コラム
構成ベースラインを確立しておくと、変更前後の構成を比較しやすくなります。たとえば、サーバの設定を変更した後に障害が起きた場合、ベースラインと現在の設定を照合し、変更箇所の特定や切り戻しを行う助けになります。
FAQ
Q. 構成ベースラインは、一度決めたら変更できませんか?
A. 変更できます。ただし、変更管理の手順に沿って承認・記録し、新しい基準として管理することが重要です。
A. 変更できます。ただし、変更管理の手順に沿って承認・記録し、新しい基準として管理することが重要です。
Q. 構成ベースラインとサービスレベル目標は同じですか?
A. 異なります。構成ベースラインは構成品目の状態を示す基準であり、サービスレベル目標は可用性など、サービスに求める水準を示すものです。
A. 異なります。構成ベースラインは構成品目の状態を示す基準であり、サービスレベル目標は可用性など、サービスに求める水準を示すものです。
関連キーワード: 構成管理、構成品目、構成監査、変更管理、切り戻し、問題管理

\ せっかくなら /
ITサービスマネージャを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

