ITサービスマネージャ 2014年 午前2 問23
問題文
シングルサインオンの実装方式の特徴のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:クッキーを使ったシングルサインオンの場合、サーバごとの認証情報を含んだクッキーをクライアントで生成し、各サーバ上で保存、管理する。
イ:クッキーを使ったシングルサインオンの場合、認証対象のサーバを、異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
ウ:リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合、認証対象のWebサーバを、異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
エ:リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合、利用者認証においてパスワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。(正解)
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シングルサインオンの実装方式【午前2解説】
正解の理由
適切なのはエです。
リバースプロキシを使うシングルサインオンでは、利用者からのアクセスをリバースプロキシが受け付け、そこで利用者認証を行います。認証方法はパスワードに限らず、ディジタル証明書を使うこともできます。
ディジタル証明書を使う場合は、利用者が提示する証明書を検証して本人確認を行います。そのため、パスワードの代わりに証明書を利用できます。
解法ステップ
- 選択肢を、クッキー方式とリバースプロキシ方式に分けます。
- クッキー方式では、ブラウザが利用するクッキーのドメイン制約を考えます。異なるインターネットドメイン間では、クッキーを共有できません。
- リバースプロキシ方式では、認証を行うのはプロキシです。利用者認証に使えるものはパスワードだけではありません。
- ディジタル証明書を認証に利用できると述べるエが適切です。
選択肢別の誤答解説
- ア:クライアントがサーバごとの認証情報を含むクッキーを生成し、各サーバに保存・管理する方式ではありません。通常は認証サーバなどが認証情報を発行し、ブラウザがクッキーとして保持します。
- イ:クッキーは、原則として発行元と同じドメイン、または指定された範囲のサブドメインで利用します。異なるインターネットドメインにサーバを配置する必要はありません。むしろ、異なるドメイン間ではクッキーをそのまま共有できません。
- ウ:リバースプロキシ方式では、認証対象のWebサーバを異なるインターネットドメインに配置する必要はありません。Webサーバを同じドメイン配下に置く構成でも実現できます。
- エ:リバースプロキシで利用者認証を行う際、パスワードの代わりにディジタル証明書を利用できます。
よくある誤解
- SSOでは、すべての方式でクッキーを使うと思い込むこと
SSOにはクッキー方式やリバースプロキシ方式などがあり、実装方法は一つではありません。 - 異なるサーバを使うには、異なるドメインが必要だと思い込むこと
複数のWebサーバを同じドメイン配下に置く構成は可能です。ドメインの数とサーバの数は別の問題です。 - 利用者認証はパスワードで行うものだと思い込むこと
ディジタル証明書など、パスワード以外の認証手段も利用できます。
補足コラム
リバースプロキシは、利用者とWebサーバの間に立ち、利用者からのリクエストをWebサーバへ中継します。認証をプロキシに集約すれば、複数のWebサーバに個別にログインする手間を減らせます。利用者からはプロキシが窓口となるため、バックエンドのWebサーバ構成を意識しにくい点も特徴です。
FAQ
Q. ディジタル証明書による認証では、何を確認しますか?
A. 証明書の有効性や、証明書が信頼できる認証局から発行されているかなどを確認し、利用者や端末の本人性を検証します。
A. 証明書の有効性や、証明書が信頼できる認証局から発行されているかなどを確認し、利用者や端末の本人性を検証します。
Q. クッキー方式では、異なるサブドメイン間でもクッキーを使えますか?
A. クッキーの属性を適切に設定すれば、同じ親ドメイン配下のサブドメイン間で共有できる場合があります。ただし、無関係な異なるドメイン間では共有できません。
A. クッキーの属性を適切に設定すれば、同じ親ドメイン配下のサブドメイン間で共有できる場合があります。ただし、無関係な異なるドメイン間では共有できません。
関連キーワード: シングルサインオン、クッキー、リバースプロキシ、ディジタル証明書、利用者認証

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