ITサービスマネージャ 2015年 午前2 問17
問題文
期間10日間のプロジェクトを、5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ、表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合、完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。

選択肢
ア:110
イ:120
ウ:135
エ:150(正解)
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完成時総コスト見積り(EAC)【午前2解説】
正解の理由
完成時総コスト見積り(EAC)は、プロジェクト完了時に必要となる総コストの予測値です。
「現在のコスト効率が今後も続く」とあるため、現在のコスト効率を表すコスト効率指数(CPI)を使って計算します。
したがって、完成時総コスト見積りは150万円であり、エが正解です。
解法ステップ
- 表から、完成時総予算(BAC)が100万円、アーンドバリュー(EV)が40万円、実コスト(AC)が60万円と読み取ります。
- 現在のコスト効率を、 で求めます。
- 今後も同じコスト効率で進む条件なので、 を使います。
- より、完成時総コスト見積りは150万円です。
選択肢別の誤答解説
-
ア:110万円
EACを求める式に、プランドバリュー(PV)をそのまま使っても算出できません。PVは計画上の作業価値であり、現在のコスト効率を表す値ではありません。 -
イ:120万円
という計算に対応します。これは残作業を当初予算どおりのコストで完了すると仮定した見積りであり、「現在のコスト効率が続く」という条件を反映していません。 -
ウ:135万円
現在のコスト効率をCPIとして計算する、今回の条件に合った式からは求められません。EACの式とCPIの分子・分母を確認してください。 -
エ:150万円
CPIはです。EACをで計算すると150万円になり、条件に合致します。
よくある誤解
-
BACをそのままEACとする
BACは計画時点の完成時予算です。現在のコスト効率が計画より悪ければ、EACはBACより大きくなることがあります。 -
CPIの分子と分母を逆にする
CPIはです。今回のように実コストがアーンドバリューを上回ると、CPIは1未満となり、予算に対してコスト効率が悪い状態です。 -
経過日数からEACを計算する
期間10日間のうち5日が経過していることは、今回のEACの計算には直接使いません。コスト効率が続く条件では、EVとACからCPIを求めます。
補足コラム
EACには、前提条件に応じて複数の計算方法があります。たとえば、今後は当初予算どおりに進むと仮定する場合は、 を使います。一方、今回のように現在のコスト効率が続く場合は、 を使います。
問題文の「今後も続く」「当初予算どおりに進む」などの条件を確認して、式を選び分けることが大切です。
FAQ
Q. CPIが1未満だと、どのような状態ですか?
A. 作業価値(EV)に対して実コスト(AC)が大きく、コスト効率が悪い状態です。今回のCPIはなので、同じ効率が続くと完成時コストは当初予算を上回る見込みです。
A. 作業価値(EV)に対して実コスト(AC)が大きく、コスト効率が悪い状態です。今回のCPIはなので、同じ効率が続くと完成時コストは当初予算を上回る見込みです。
Q. PVの50万円はなぜ使わないのですか?
A. PVは、5日目終了時点で計画されていた作業の予算上の価値です。今回の条件でEACを求めるには、実際の作業価値EVと実際にかかったコストACからCPIを算出します。
A. PVは、5日目終了時点で計画されていた作業の予算上の価値です。今回の条件でEACを求めるには、実際の作業価値EVと実際にかかったコストACからCPIを算出します。
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