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ITサービスマネージャ 2016年 午前2 問06


問題文

ITサービスマネジメントにおける、インシデント及びサービス要求管理プロセスと問題管理プロセスとのインタフェースに関する要件のうち、適切なものはどれか。

選択肢

ア:インシデント及びサービス要求管理プロセスでは、インシデント解決の進捗状況を問題管理プロセスに伝えなければならない。
イ:インシデント及びサービス要求管理プロセスでは、インシデントの根本原因を調査して、その結果を問題管理プロセスに伝えなければならない。
ウ:問題管理プロセスでは、既知の誤り及び問題解決策に関する最新の情報を、インシデント及びサービス要求管理プロセスに提供しなければならない。(正解)
エ:問題管理プロセスでは、問題の根本原因を正すために要求される変更を、インシデント及びサービス要求管理プロセスに伝えなければならない。

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問題管理との情報連携【午前2解説】

正解の理由

問題管理プロセスは、問題の根本原因を調査し、既知の誤りや問題解決策などの情報を管理します。インシデント及びサービス要求管理プロセスは、その情報を活用して、インシデントの迅速な解決や利用者への適切な案内を行います。
したがって、問題管理プロセスから、既知の誤り及び問題解決策に関する最新情報を提供するというウが適切です。

解法ステップ

  1. 各プロセスの役割を確認します。
    インシデント及びサービス要求管理は、サービスを早く復旧させ、利用者からの要求に対応するプロセスです。問題管理は、インシデントの根本原因を特定し、再発防止につなげるプロセスです。
  2. インシデント対応に必要な情報を考えます。
    既知の誤りや解決策が分かっていれば、インシデント対応担当者は回避策や解決方法をすぐに確認できます。
  3. 情報の提供元と提供先を照合します。
    既知の誤りや問題解決策を管理する問題管理プロセスから、インシデント及びサービス要求管理プロセスへ最新情報を提供するのが適切です。

選択肢別の誤答解説

  • ア:誤り
    インシデント解決の進捗状況は、主にインシデント管理の中で追跡し、必要に応じて利用者や関係者に伝えます。問題管理プロセスへ伝えるべき情報として、この選択肢のように進捗状況を定めるものではありません。
  • イ:誤り
    インシデントの根本原因を調査するのは、主に問題管理プロセスの役割です。インシデント及びサービス要求管理プロセスが根本原因を調査し、その結果を問題管理へ伝えるという役割分担ではありません。
  • ウ:正しい
    問題管理プロセスが管理する既知の誤りや解決策を、インシデント及びサービス要求管理プロセスに提供します。対応担当者はその情報を使って、インシデントの解決や回避策の案内を行えます。
  • エ:誤り
    根本原因を正すための変更が必要な場合、その変更要求は変更の評価・承認・実施を担う変更管理(変更実現)などのプロセスと連携します。インシデント及びサービス要求管理プロセスに変更要求を伝える、という説明は適切ではありません。

よくある誤解

  • インシデント管理も根本原因を調査すると考える
    インシデント管理の主な目的はサービスの迅速な復旧です。根本原因の調査や再発防止は、問題管理の役割です。
  • 問題管理はインシデント管理と一方通行で連携すると考える
    問題管理からは既知の誤りや解決策を提供し、インシデント対応で得られた情報が問題管理に役立つこともあります。プロセス間の連携は、役割に応じて行われます。
  • 問題の解決策と変更要求を同じものと考える
    解決策が見つかっても、実施に変更が必要なら、変更を評価・承認するプロセスとの連携が必要です。

補足コラム

既知の誤りとは、根本原因が特定されている問題のことです。問題管理では、既知の誤りや回避策を記録し、インシデント対応で参照できるようにします。
たとえば、ある機能の障害について根本原因が判明していて、修正プログラムの適用までは特定の操作で回避できる場合、その回避策をインシデント対応担当者に提供します。これにより、恒久対策が完了する前でも、サービスを利用者に早く提供できる可能性があります。

FAQ

Q. インシデント管理では、根本原因をまったく調べないのですか?
A. インシデントの早期復旧に必要な範囲で状況を確認することはあります。ただし、根本原因を体系的に調査し、再発防止を図る中心的な役割は問題管理です。
Q. 既知の誤りや解決策は、なぜインシデント対応に必要なのですか?
A. 過去に判明した原因や回避策を参照でき、同じ種類のインシデントを迅速に解決しやすくなるためです。
Q. 問題の根本原因を正すためにシステム変更が必要な場合、どこに連携しますか?
A. 変更の評価や承認、実施を担う変更管理(変更実現)などのプロセスと連携します。

関連キーワード: インシデント管理、サービス要求管理、問題管理、既知の誤り、回避策、変更管理
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