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ITサービスマネージャ 2016年 午前2 問10


問題文

ITサービスマネジメントの容量・能力管理において、将来のコンポーネント、並びにサービスの容量・能力及びパフォーマンスの予測は、採用する技法及び技術に応じて様々な方法で行われる。予測に当たり、現在達成されているパフォーマンスを正確に反映したモデルを作成し、モデル化の第1段階とするものはどれか。

選択肢

ア:傾向分析
イ:シミュレーションのモデル化
ウ:分析モデル化
エ:ベースラインのモデル化(正解)

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容量・能力管理のベースラインモデル化【午前2解説】

正解の理由

現在達成されているパフォーマンスを正確に反映したモデルを作り、将来の容量・能力やパフォーマンスを予測するための土台にするのが、ベースラインのモデル化です。したがって、該当するのはエです。
ベースラインは、現状のシステムがどのような性能で稼働しているかを表す基準点です。このモデルを最初に作成しておくことで、将来の需要増加などが性能に与える影響を検討しやすくなります。

解法ステップ

  1. 問題文から「現在達成されているパフォーマンスを正確に反映」に注目します。
  2. これは、将来の予測に先立って現在の状態を基準としてモデル化することを意味します。
  3. 現状を表す「ベースラインのモデル化」を選びます。

選択肢別の誤答解説

  • ア:傾向分析
    過去の実績データから傾向を読み取り、将来の値を推定する方法です。現在のパフォーマンスを正確に反映したモデルを作る第1段階とは異なります。
  • イ:シミュレーションのモデル化
    システムの動作を模擬し、条件を変えたときの結果を調べる方法です。現状の基準となるモデルを作ること自体を指すものではありません。
  • ウ:分析モデル化
    数式や性能特性などを用いてシステムを分析する方法です。問題文が示す「現在のパフォーマンスを基準としてモデル化する」という要件には、ベースラインのモデル化が合致します。
  • エ:ベースラインのモデル化
    現在達成されているパフォーマンスを正確に表すモデルを作成します。将来予測の基礎となるため、正解です。

よくある誤解

  • 「予測」とあるので、傾向分析を選んでしまう
    問題が尋ねているのは予測技法そのものではなく、予測に先立つ第1段階です。現在の状態を表すベースラインが先に必要です。
  • 「モデル化」とあるので、シミュレーションを選んでしまう
    シミュレーションは、モデルを使って条件変更の影響を調べる方法です。現状を正確に反映した基準モデルの作成とは役割が異なります。
  • ベースラインを単なる目標値だと考えてしまう
    ベースラインは目標値ではなく、現在の実績や状態を表す基準です。

補足コラム

容量・能力管理では、将来の需要に対してサービスの性能や資源が不足しないよう、現状を把握したうえで将来を予測します。ベースラインのモデル化はその出発点です。現状のモデルが不正確だと、傾向分析やシミュレーションを行っても予測の信頼性が低くなります。

FAQ

Q. ベースラインは、過去の実績を平均した値ですか?
A. 必ずしも平均値ではありません。目的に応じて、現在の性能を正確に反映するための基準となるモデルを作成します。
Q. ベースラインを作った後は、何を行いますか?
A. 傾向分析や分析モデル、シミュレーションなどを活用し、将来の需要や構成変更が容量・能力、性能に与える影響を予測します。

関連キーワード: 容量・能力管理、ベースライン、傾向分析、シミュレーション、パフォーマンス予測
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