ITサービスマネージャ 2021年 午前2 問05
問題文
“ITサービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力”について、定義し、分析し、計画し、測定し、改善する活動を行うITIL 2011 editionの管理プロセスはどれか。
選択肢
ア:ITサービス継続性管理
イ:インシデント管理
ウ:可用性管理(正解)
エ:問題管理
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可用性管理【午前2解説】
正解の理由
要求されたときに、合意した条件の下でITサービスが必要な機能を果たせる能力は、可用性です。この可用性を定義・分析・計画・測定し、改善する活動を行う管理プロセスが可用性管理です。
したがって、該当するのはウです。サービスが利用できる状態を維持し、合意したサービスレベルを満たせるようにすることが、可用性管理の目的です。
解法ステップ
- 設問の「必要とされるときに、要求された機能を果たせる状態」に注目します。
- これはITサービスの「利用可能な状態」、すなわち可用性を表す説明です。
- 可用性を管理・測定・改善するプロセスを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:ITサービス継続性管理
災害や重大な障害が起きた場合にも、サービスをあらかじめ定めた水準で復旧・継続できるように備えるプロセスです。日常的な可用性の管理とは目的が異なります。 -
イ:インシデント管理
サービスの中断や品質低下が起きたときに、できるだけ早くサービスを復旧させるプロセスです。可用性の継続的な計画・測定・改善を担うものではありません。 -
ウ:可用性管理
サービスが必要なときに利用できる能力を定義・分析・計画・測定し、改善するプロセスです。設問の説明に一致します。 -
エ:問題管理
インシデントの根本原因を特定し、再発防止や影響の軽減を図るプロセスです。サービスの可用性を直接管理するプロセスではありません。
よくある誤解
-
可用性管理とインシデント管理を混同する
インシデント管理は発生した障害からの迅速な復旧が中心です。可用性管理は、サービスを必要なときに利用できる状態にするための計画・測定・改善が中心です。 -
可用性管理とITサービス継続性管理を同じものと考える
可用性管理は通常時も含めたサービスの利用可能性を扱います。ITサービス継続性管理は、災害などの重大な事態への備えと復旧を重視します。 -
「稼働している時間」だけで可用性が決まると考える
実務や試験では、合意したサービス時間やサービスレベルを基準に考えます。単にサーバが動いている時間だけを見るわけではありません。
補足コラム
可用性は、合意したサービス時間のうち、サービスを利用できた時間の割合として表せます。
たとえば、合意したサービス時間が100時間で、そのうち99時間利用できた場合、可用性は99%です。可用性を高めるには、故障の発生を減らすだけでなく、故障からの復旧時間を短くすることも重要です。
FAQ
Q. 可用性管理は、障害を一切起こさないことを目指すプロセスですか?
A. 必ずしもそうではありません。障害を予防するとともに、発生した場合の影響や復旧時間を小さくし、合意したサービスレベルを満たすことを目指します。
A. 必ずしもそうではありません。障害を予防するとともに、発生した場合の影響や復旧時間を小さくし、合意したサービスレベルを満たすことを目指します。
Q. 障害の根本原因を調べるのは、可用性管理ですか?
A. 根本原因の特定や再発防止は、主に問題管理の役割です。問題管理の成果を可用性の改善に活用することはあります。
A. 根本原因の特定や再発防止は、主に問題管理の役割です。問題管理の成果を可用性の改善に活用することはあります。
関連キーワード: 可用性、サービスレベル、インシデント管理、問題管理、ITサービス継続性管理

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