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ITサービスマネージャ 2023年 午前2 問03


問題文

情報システムの設計の例のうち、フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。

選択肢

ア:UPSを設置することによって、停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする。
イ:制御プログラムの障害時に、システムの暴走を避け、安全に運転を停止できるようにする。
ウ:ハードウェアの障害時に、パフォーマンスは低下するが、構成を縮小して運転を続けられるようにする。(正解)
エ:利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって、システムの誤動作を防止できるようにする。

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フェールソフト【午前2解説】

正解の理由

フェールソフトとは、システムに障害が発生したとき、機能や性能を一部制限しながらも、可能な範囲で運転を続ける設計の考え方です。
ウは、ハードウェア障害が起きた場合に、構成を縮小してパフォーマンスを低下させつつ運転を続けます。障害時に機能を縮小してサービスを継続するため、フェールソフトの例です。

解法ステップ

  1. 選択肢が「障害や異常への対処」を説明しているか確認します。
  2. 異常時に「安全に停止する」のか、「機能を縮小して運転を続ける」のかを区別します。
  3. 運転を続ける例を選びます。該当するのはウです。

選択肢別の誤答解説

  • ア:誤り
    UPSで停電時の電源を確保し、手順に沿ってシステムを停止する例です。障害時にシステムを安全な状態へ移す考え方であり、フェールソフトではありません。
  • イ:誤り
    制御プログラムに障害が起きたとき、暴走を避けて安全に停止します。故障時に安全性を優先して停止する設計で、フェールセーフの例です。
  • ウ:正しい
    ハードウェア障害時に構成を縮小し、性能を落として運転を続けます。機能を一部制限してサービスを継続するフェールソフトの考え方です。
  • エ:誤り
    利用者の誤操作や誤入力を防ぎ、障害の発生そのものを防止する設計です。フェールソフトのように障害後の運転継続を扱うものではありません。

よくある誤解

  • 「障害時に停止する」設計をフェールソフトと考える
    安全を確保するために停止するのは、フェールセーフの考え方です。
  • 性能が低下すれば、どのような場合もフェールソフトだと考える
    重要なのは性能低下そのものではなく、障害後も機能を縮小して運転を続けることです。
  • 誤操作の防止を障害時の対策と混同する
    誤操作を未然に防ぐ設計は、障害発生後の対応とは異なります。

補足コラム

障害への設計方針は、次のように整理できます。
考え方障害時の対応
フェールソフト機能や性能を縮小して運転を続ける
フェールセーフ安全を優先してシステムを停止する
フォールトアボイダンス障害の発生を未然に防ぐ

FAQ

Q. フェールソフトでは、障害が起きても通常どおり運転できますか?
A. 必ずしも通常どおりではありません。機能や性能を一部制限し、可能な範囲で運転を続けます。
Q. フェールソフトとフェールセーフは、どちらも障害に備える考え方ですか?
A. はい。ただし、フェールソフトは「縮小して継続」、フェールセーフは「安全を優先して停止」と、障害時の動作が異なります。

関連キーワード: フェールソフト、フェールセーフ、フォールトアボイダンス、システム設計
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