ITサービスマネージャ 2023年 午前2 問09
問題文
システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで、稼働品質率は次の式で算出し、システムの資産規模には総運用費用を用いるものとする。

選択肢
ア:A
イ:B
ウ:C(正解)
エ:D
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稼働品質率の比較【午前2解説】
正解の理由
稼働品質率は、次の式で求めます。
この問題では、資産規模として総運用費用を使います。利用者に迷惑を掛けた回数は、オンライン処理とバッチ処理の回数を合計します。
各システムの稼働品質率は次のとおりです。
- A:
- B:
- C:
- D:
稼働品質率は、資産規模に対する迷惑を掛けた回数の割合です。したがって、値が小さいほど、資産規模に対する利用者への影響が少なく、信頼性が高いと評価できます。最も小さいのは0.10のウ(C)です。
解法ステップ
- オンライン処理とバッチ処理の回数を合計します。
- 合計した回数を、システムの総運用費用で割ります。
- 各システムの稼働品質率を比較し、最も小さいものを選びます。
なお、表にある「オンライン稼働時間」は、この問題の稼働品質率の計算には使いません。
選択肢別の誤答解説
- ア(A):迷惑を掛けた回数は15回、総運用費用は120百万円なので、稼働品質率は0.125です。Cより大きいため、最も信頼性が高いとはいえません。
- イ(B):迷惑を掛けた回数は12回、総運用費用は100百万円なので、稼働品質率は0.12です。Cより大きいため、正解ではありません。
- ウ(C):迷惑を掛けた回数は8回、総運用費用は80百万円なので、稼働品質率は0.10です。4システムの中で最も小さい値です。
- エ(D):迷惑を掛けた回数は9回、総運用費用は60百万円なので、稼働品質率は0.15です。4システムの中で最も大きい値です。
よくある誤解
- 迷惑を掛けた回数だけで比べる
回数だけでなく、総運用費用で割った値を比較します。規模の異なるシステムを公平に比べるためです。 - 稼働品質率は大きいほどよいと思う
この式では、利用者に迷惑を掛けた回数が分子です。値が小さいほど、資産規模に対する迷惑の割合が低くなります。 - オンライン稼働時間も計算に使う
この問題で示された式にはオンライン稼働時間が含まれていません。表にある数値をすべて使う必要はありません。
補足コラム
稼働品質率は、システムの規模を考慮して、利用者に迷惑を掛けた回数を比較するための指標です。単純な障害回数の比較では、規模の大きなシステムほど不利になりやすいため、資産規模で割って評価します。
FAQ
Q. 稼働品質率の単位は何ですか?
A. この問題では、利用者に迷惑を掛けた回数を総運用費用で割った値です。計算では、問題文に示された単位をそろえて扱います。
A. この問題では、利用者に迷惑を掛けた回数を総運用費用で割った値です。計算では、問題文に示された単位をそろえて扱います。
Q. オンライン稼働時間はなぜ使わないのですか?
A. 計算式に含まれていないためです。稼働時間を使う指標と混同しないよう、まず問題文の式を確認してください。
A. 計算式に含まれていないためです。稼働時間を使う指標と混同しないよう、まず問題文の式を確認してください。
Q. 信頼性が高いシステムは、必ず迷惑を掛けた回数が最少ですか?
A. この指標では、回数だけでなく資産規模との比率で評価します。そのため、回数が少なくても、資産規模で割った値が大きければ最も高い評価にはなりません。
A. この指標では、回数だけでなく資産規模との比率で評価します。そのため、回数が少なくても、資産規模で割った値が大きければ最も高い評価にはなりません。
関連キーワード: 稼働品質率、システム信頼性、総運用費用、信頼性指標、指標の比較

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