ITサービスマネージャ 2025年 午前2 問18
問題文
プロジェクトマネジメントにおいて、プロジェクトスコープのクリープと呼ばれるものはどれか。
選択肢
ア:時間、コスト及び資源の調整が行われず、コントロールされていないプロジェクトスコープの変更(正解)
イ:発生した場合に、プロジェクトの目標にプラス又はマイナスの影響を与えることがある潜在的な事象
ウ:プロジェクトの目標を達成するために完了する必要のある作業を表すための、階層的分割の枠組み
エ:目標、成果物、要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを記述したもの
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プロジェクトスコープのクリープ【午前2解説】
正解の理由
プロジェクトスコープのクリープとは、プロジェクトの作業範囲や成果物が、適切な承認や管理を経ずに少しずつ拡大していくことです。時間・コスト・資源への影響が調整されず、変更がコントロールされていない状態を指します。
したがって、「時間、コスト及び資源の調整が行われず、コントロールされていないプロジェクトスコープの変更」とするアが該当します。
解法ステップ
- 「クリープ」は、少しずつ進行することを表す言葉だと押さえます。
- プロジェクトスコープについて、作業範囲や成果物が徐々に増えていく状況を考えます。
- その変更が適切に管理されず、時間・コスト・資源の調整も行われていない選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:スコープの変更がコントロールされず、時間・コスト・資源との調整もない状態です。プロジェクトスコープのクリープの説明として適切です。
- イ:将来発生する可能性があり、プロジェクトにプラスまたはマイナスの影響を与える事象です。「リスク」の説明です。
- ウ:プロジェクトの作業を階層的に分解して表す枠組みです。WBS(作業分解構成図)の説明です。
- エ:プロジェクトの目標、成果物、要求事項、境界などを記述したものです。スコープ記述書の説明です。
よくある誤解
- スコープが変更されれば、すべてクリープになる
変更が正式な手順で審査・承認され、必要な時間やコストなども調整されていれば、適切に管理された変更です。 - クリープは大規模な変更だけを指す
小さな追加や変更でも、承認や管理がないまま積み重なれば、スコープのクリープにつながります。 - スコープの拡大だけが問題である
作業範囲の拡大に対して計画や資源が追いつかないことが問題です。結果として、納期の遅れやコスト超過などが発生しやすくなります。
補足コラム
スコープ変更を適切に管理するには、変更要求を記録し、影響を評価したうえで承認・却下を判断します。承認された場合は、必要に応じてスケジュールや予算、資源などの計画も見直します。このような変更管理によって、意図しないスコープの拡大を防ぎやすくなります。
FAQ
Q. 追加の要求をすべて断れば、スコープのクリープは防げますか?
A. 必ずしもそうではありません。追加要求を適切に評価・承認し、影響に応じて計画を調整することが重要です。
A. 必ずしもそうではありません。追加要求を適切に評価・承認し、影響に応じて計画を調整することが重要です。
Q. WBSとスコープ記述書はどう違いますか?
A. スコープ記述書はプロジェクトの範囲や成果物などを文章で定義します。WBSは、目標達成に必要な作業を階層的に分解して表します。
A. スコープ記述書はプロジェクトの範囲や成果物などを文章で定義します。WBSは、目標達成に必要な作業を階層的に分解して表します。
関連キーワード: スコープクリープ、スコープ管理、変更管理、WBS、リスク管理

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