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ITストラテジスト 2016年 午後102


地域医療情報連携システムに関する次の記述を読んで、設問1〜3に答えよ。

 C市には、複数の、総合病院、地域の医院・診療所(以下、医療機関という)、訪問看護サービス事業者、調剤薬局事業者があり、市民への医療サービスを行っている。  市民は、最寄りの医療機関をかかりつけ医としており、診療を受け、医師が発行した処方箋によって調剤薬局事業者から薬を受け取っている。診療の結果、検査が必要となった場合には、診療を受けた医療機関に紹介状を書いてもらい、検査機器を備える総合病院で検査を受ける。検査結果は、検査を受けた総合病院で聞き、診療と投薬を受ける。また、在宅での療養を行っていて、通院による診療を受けることが困難なときには、かかりつけ医による訪問診療と、訪問看護サービス事業者が行うサービスを受けることができる。   〔地域医療情報連携システムの計画〕  C市では、総合病院と医療機関の連携を図り、市民への医療サービスの向上を図るために、地域医療情報連携システム(以下、連携システムという)の構築を計画した。連携システムは、複数の、総合病院、医療機関、訪問看護サービス事業者及び調剤薬局事業者をネットワークで結び、地域医療に関わる情報共有を行う。連携システムによって、市民は、かかりつけ医で総合病院での検査結果を確認することが可能となり、総合病院への移動や待ち時間の短縮が期待できる。  C市は、連携システムの構築と運用を行うために法人Dを設立した。C市は、今回の連携システムの基盤構築と市民への医療サービスの向上につながる機能の開発に、補助金を交付する予定である。構築後の運用に関わる費用と5年後に実施予定のシステム更新費用は、法人Dに負担させる計画である。法人Dは、負担する費用を集めるために、連携システムに参加する総合病院、医療機関、訪問看護サービス事業者及び調剤薬局事業者にサービス料金を課す方針である。  また、C市では、別途、総合病院の中から連携システムの中核となる総合病院(以下、中核総合病院という)を選んでいて、その病院を中心にして市全体の医療業務の改善を検討する計画がある。そこで、C市は、総合病院と医療機関の情報共有のために、診療情報を紙ではなく電子的に管理するべく、医療機関への電子カルテの導入を促進するよう、法人Dに指示した。   〔医療関係者へのヒアリング結果〕  法人Aは、連携システムの構築に当たって、医療関係者にヒアリングを行った。  (1) 総合病院   中総合病院では、今回の連携システムの構築を契機に他の総合病院や医療機関と電子カルテの情報を共有し、蓄積される所見の情報を分析することによる医療業務の改善を検討している。電子カルテは全ての総合病院が導入しているが、幾つかの総合病院では、所見の記述方法を統一するための作業に多くの時間が掛かったとのことである。   医療機関から紹介されて検査を受ける患者数が増加しており、病院内にある検査機器には空きが少なく、検査の日程が遅くなることが多くなった。検査の日程が大幅に遅れると、治療が遅れてしまうことがあるので、医師は、他に検査機器が使えるところがあれば円滑な診療が行える、という問題意識をもっていた。   救急搬送された患者を受け入れるときに、治療中の病名と診療状況(以下、治療中の病状という)や処方された薬をかかりつけ医に確認するが、夜間や休日には連絡が取れず、確認できないこともある。  (2) 医療機関   院内の医療業務の改善のために電子カルテの導入を検討する医療機関は多かった。患者数を増やすために検査機器を導入したものの、知り合いの医療機関から検査依頼を受け付けても検査件数は少なく、検査機器の稼働率が低いとのことであった。   患者に処方された薬の情報を、災害時に共有できる仕組みが欲しいという意見もあった。  (3) 訪問看護サービス事業者   在宅の患者への訪問看護サービスには、看護ケア、リハビリテーション、介助などがあり、それぞれ、専門のスタッフ(以下、訪問スタッフという)が担当する。訪問スタッフは、かかりつけ医が作成した訪問計画に従い、週に数回、訪問する。   今回の連携システムによって訪問スタッフの事務作業が増えないようにしてほしいという要望が、幾つかの訪問看護サービス事業者からあった。訪問スタッフの多くがパートタイム労働者なので、事業者の人件費の負担が増えないようにしたいという理由が多かった。  (4) 調剤薬局業者   医師が発行した処方箋に従い、調剤して患者に薬を渡している。ジェネリック医薬品がある場合には、患者の希望を確認した上で、希望があればジェネリック医薬品に変更して渡す。患者に処方された薬の情報を、所属する事業者の業務システムに登録する。   〔訪問計画作成業務の現状と課題〕  患者への訪問看護サービスを行うに当たって、かかりつけ医と担当する訪問スタッフが集まり、かかりつけ医が患者の治療中の病状を確認し、患者への看護ケア、リハビリテーション、介助などのスケジュールを検討して訪問計画を作成する。  訪問スタッフは、最初に訪問する前に、患者の治療中の病状と訪問計画を、所属する事業者の業務システムに登録する。その後は、訪問計画に従って、それぞれの訪問スタッフが患者を訪問し、訪問時に、患者名、訪問日時、訪問スタッフ名、作業内容及び患者の日常の状態を記載した訪問記録を作成し、所属する事業者の業務システムに登録する。  訪問計画は、かかりつけ医と担当する訪問スタッフが集まり、定期的に見直しを行う。見直しに当たっては、訪問スタッフの情報や意見も参考にして、かかりつけ医が患者の治療中の病状と日常の状態を確認する。しかし、かかりつけ医が多忙な場合などは、集まる日程を調整することが難しい。見直し後、訪問計画と治療中の病状の更新情報を、所属する事業者の業務システムに、訪問スタッフが登録する。   〔連携システムの概要〕  連携システムでは、総合病院に導入されている電子カルテの情報と、総合病院で受けた検査の CT, MRI, X 線の画像情報などの検査結果を、医療機関でも参照できるようになる。連携システムの構築に当たっては、厚生労働省が定めた"医療情報システムの安全管理に関するガイドライン"に準拠する。  また、電子カルテと検査結果以外の情報を共有するためのサブシステムとして、医療・事業者情報共有サーバ(以下、共有サーバという)を構築する。この共有サーバ内では、医療機関で保有する検査機器と検査の予約状況を管理し、患者に処方された薬の情報を蓄積する。さらに、訪問計画作成業務の改善のために、患者の治療中の病状、訪問計画及び訪問記録を蓄積する。訪問スタッフと調剤薬局事業者の薬剤師には、所属する事業者の業務システムに登録する内容と同じ内容を、共有サーバに登録してもらう計画である。   〔連携システムの運用〕  法人Dは、サービス利用料金を、運用に関わる費用と参加見込み数から決める予定である。連携システムに参加する総合病院、医療機関、訪問看護サービス事業者、調剤薬局事業者の従事者には、個人情報に関わる誓約書を提出してもらう予定である。患者にも、個人情報の提供に関わる承諾書を提出してもらい、情報提供の承諾を得る予定である。  情報セキュリティ及び個人情報保護に配慮しつつ、医療関係者の支援とヒアリング結果を踏まえて、連携システムに参加する医療機関、訪問看護サービス事業者、調剤薬局事業者を増やすことによって、市民への医療サービス向上に寄与する連携システムの運用を行っていく計画である。

設問1連携システムの効果について、(1)、(2)に答えよ。

(1)検査機器を導入している医療機関における効果は何か。20字以内で述べよ。

模範解答

検査機器の稼働率が向上する。

解説

解答の論理構成

  1. 現状の課題
    • 医療機関では「検査機器の稼働率が低い」と明言されています。
      引用: 「知り合いの医療機関から検査依頼を受け付けても検査件数は少なく、検査機器の稼働率が低いとのことであった。」
  2. 連携システム導入後の仕組み
    • 共有サーバで「医療機関で保有する検査機器と検査の予約状況を管理」する計画です。
      引用: 「この共有サーバ内では、医療機関で保有する検査機器と検査の予約状況を管理し…」
  3. 効果の導出
    • 他施設が空き状況を把握できるため依頼が増え、結果として低稼働問題が解消されます。
    • よって効果は「検査機器の稼働率が向上する。」となります。

誤りやすいポイント

  • 患者側のメリット(移動や待ち時間の短縮)を書いてしまう。
  • 検査日程の早期化や診断の迅速化など、近いが焦点のずれた表現にする。
  • 「利用率」「使用率」など原文と異なる語で置き換え、趣旨がぼやける。

FAQ

Q: 稼働率が向上する根拠はどこにありますか?
A: 共有サーバで検査機器と予約状況を公開することで、他施設からの検査依頼が増えるためです。
Q: 稼働率向上以外に期待できる医療機関側メリットは?
A: 検査依頼の増加による収益改善や機器投資の回収期間短縮などが想定できますが、設問が求める答えは稼働率です。
Q: 他の医療機関の検査機器も利用できるのですか?
A: 予約状況が可視化されるため相互利用が促進されますが、詳細な運用ルールは各機関間の合意に依存します。

関連キーワード: 電子カルテ, 情報共有, 稼働率, 予約管理

設問1連携システムの効果について、(1)、(2)に答えよ。

(2)総合病院における救急搬送の受入れ時に確認できる情報を、二つ答えよ。

模範解答

①:治療中の病状 ②:処方された薬

解説

解答の論理構成

  1. 問題は「総合病院における救急搬送の受入れ時に確認できる情報」を問うています。
  2. 【問題文】の「(1) 総合病院」には次の一節があります。
    「救急搬送された患者を受け入れるときに、治療中の病名と診療状況(以下、治療中の病状という)や処方された薬をかかりつけ医に確認するが、夜間や休日には連絡が取れず、確認できないこともある。」
  3. この引用より、救急搬送時に総合病院が把握したい情報は
    ・「治療中の病状」
    ・「処方された薬」
    の二つであると読み取れます。
  4. したがって設問の解答は
    ① 「治療中の病状」
    ② 「処方された薬」
    となります。

誤りやすいポイント

  • 「治療中の病状」を「治療中の病名」だけで答えてしまう。引用文では「治療中の病名と診療状況」を総称して「治療中の病状」と定義しています。
  • 「処方された薬」を「薬剤名」や「服用中の薬」などと言い換える。数字・固有名詞同様、設問は原文通りの表現が求められます。
  • 救急搬送時に必要と思われる他の情報(アレルギー歴など)を想像で加えてしまう。問題文中に明示されていないため得点になりません。

FAQ

Q: 「治療中の病状」とは具体的に何を指しますか?
A: 引用文のとおり「治療中の病名と診療状況」を総称したものです。疾患名だけでなく、現在の治療経過や状態も含みます。
Q: 「処方された薬」は院外処方・院内処方を区別する必要がありますか?
A: 設問は区別を求めていません。救急搬送時に確認したいのは患者が現在服用している薬全般であり、原文も単に「処方された薬」と記述しています。
Q: 他の情報(検査結果など)が必要ないのはなぜですか?
A: 設問は「確認できる情報を二つ答えよ」と限定しており、【問題文】で救急搬送時に確認したいと明示された情報が上記の二点だからです。

関連キーワード: 電子カルテ, 医療情報共有, 救急搬送, 個人情報保護, ワークフロー

設問2共有サーバにおける訪問計画表の利用について、(1)、(2)に答えよ。

(1)かかりつけ医が訪問計画を見直す際のメリットは何か。40字以内で述べよ。

模範解答

担当する訪問スタッフが集まらなくても、患者の日常の状態を確認できる。

解説

解答の論理構成

  1. 【問題文】には「訪問計画は、かかりつけ医と担当する訪問スタッフが集まり、定期的に見直しを行う。」とあり、従来は対面での打合せが前提でした。
  2. ところが同じ段落で「しかし、かかりつけ医が多忙な場合などは、集まる日程を調整することが難しい。」と課題が指摘されています。
  3. 連携システムでは「患者の治療中の病状、訪問計画及び訪問記録を蓄積する。」とし、さらに「訪問スタッフ…に…共有サーバに登録してもらう計画」とあるため、訪問スタッフが入力した最新の訪問記録をかかりつけ医がネットワーク経由で閲覧できるようになります。
  4. これにより「見直しに当たっては、訪問スタッフの情報や意見も参考にして、かかりつけ医が患者の治療中の病状と日常の状態を確認する。」という確認行為を、訪問スタッフが物理的に集まらなくても実施できるようになる点がメリットとなります。
以上から模範解答「担当する訪問スタッフが集まらなくても、患者の日常の状態を確認できる。」が導かれます。

誤りやすいポイント

  • 「治療中の病状」だけを書き、「患者の日常の状態」を落とすと部分点になる可能性があります。
  • 共有サーバの機能を“訪問計画の自動作成”と誤解し、メリットを自動化にしてしまうケースがあります。
  • 「全員が在宅勤務できる」など、問題文にない運用形態を想像してしまうと解答が逸脱します。

FAQ

Q: 共有サーバに登録するのは医師だけですか?
A: 【問題文】に「訪問スタッフ…に…共有サーバに登録してもらう計画」とあるように、訪問スタッフ自身が訪問記録を登録します。
Q: メリットには患者側の利便性も書くべきでしょうか?
A: 設問は「かかりつけ医が訪問計画を見直す際のメリット」を尋ねているため、医師視点で答えるのが適切です。
Q: 共有サーバ導入で訪問スタッフの事務作業は増えますか?
A: 訪問スタッフは従来どおり業務システムへ入力し、その内容を共有サーバにも登録するとされていますが、入力項目は同一なので“二重入力防止”などの実装が期待されます。

関連キーワード: 電子カルテ, 情報共有, ネットワーク, ワークフロー, 遠隔閲覧

設問2共有サーバにおける訪問計画表の利用について、(1)、(2)に答えよ。

(2)訪問看護サービス事業者の訪問スタッフの負担を軽減するために必要な機能は何か。30字以内で述べよ。

模範解答

事業者が蓄積する訪問記録を共有サーバに反映する機能

解説

解答の論理構成

  1. 連携システムによる入力負荷の課題
    ― ヒアリング結果には、
    「今回の連携システムによって訪問スタッフの事務作業が増えないようにしてほしいという要望が、幾つかの訪問看護サービス事業者からあった。」
    と明記されています。これは“二重入力の回避”が不可欠であることを示します。
  2. 現状の入力フロー
    訪問スタッフは現行業務で、
    「訪問記録を作成し、所属する事業者の業務システムに登録する。」
    と既に入力作業を行っています。従って連携システム側でも同一内容を入力させれば作業量は倍増します。
  3. 連携システム側の要求
    しかし概要では、
    「訪問スタッフと調剤薬局事業者の薬剤師には、所属する事業者の業務システムに登録する内容と同じ内容を、共有サーバに登録してもらう計画である。」
    とあり、追加入力が前提になっています。この矛盾を解消しなければ要望に応えられません。
  4. 必要な機能の導出
    したがって“既に各事業者が保有する訪問記録を、共有サーバへ自動または一括で取り込む仕組み”があれば、追加の入力作業は発生しません。
    → 「事業者が蓄積する訪問記録を共有サーバに反映する機能」という解答に至ります。

誤りやすいポイント

  • 「訪問計画を自動生成する機能」と誤読しやすいが、設問は“負担軽減”を問うており入力作業削減が本質です。
  • “計画表の閲覧機能”だけでは入力作業は減らず、要望を満たしません。
  • 重複引用の際に原文の句読点や表記を変更すると減点対象になることがあります。

FAQ

Q: 自動連携は具体的にどのような方法で実現しますか?
A: HL7など標準メッセージを用いたリアルタイム連携や、CSV・APIによるバッチ連携が代表的です。設問では方式より“反映されること”が評価ポイントになります。
Q: 「訪問計画」ではなく「訪問記録」を対象にしている理由は?
A: 訪問計画はかかりつけ医が中心となって更新するため入力者が限定されます。一方、訪問記録は訪問のたびに訪問スタッフ全員が入力するため、量が多く負担が大きいからです。
Q: セキュリティ上の注意点は?
A: 医療情報は要配慮個人情報に該当するため、通信・保存とも暗号化し、アクセス権限を厳格に設定する必要があります。

関連キーワード: データ連携, 二重入力防止, 医療情報共有, 入力自動化

設問3法人Dが行うことについて、(1)、(2)に答えよ。

(1)連携システムに参加する医療機関の電子カルテの導入に当たって、C市全体の医療業務の改善のために行うべき検討内容は何か。また、それを推進するための留意点は何か。それぞれ20字以内で述べよ。

模範解答

検討内容:所見の記述方法の統一 留意点:中核総合病院の支援を得ること

解説

解答の論理構成

  1. 連携システムは「総合病院と医療機関の情報共有」のために電子カルテ導入を推進すると明記されています。
    引用:「診療情報を紙ではなく電子的に管理するべく、医療機関への電子カルテの導入を促進するよう、法人Dに指示した。」
  2. ただし、現場では電子カルテ間で書式がばらばらな課題が浮上しています。
    引用:「幾つかの総合病院では、所見の記述方法を統一するための作業に多くの時間が掛かった」
  3. よって、市全体で電子カルテを本格活用するには「所見の記述方法の統一」が不可欠だと帰結できます。
  4. さらに C 市は「連携システムの中核となる総合病院」を選定済みであり、ここを中心に改善を進める方針です。
    引用:「連携システムの中核となる総合病院(以下、中核総合病院という)を選んでいて、その病院を中心にして市全体の医療業務の改善を検討する計画」
  5. 電子カルテ導入・運用をスムーズに進めるためには、その「中核総合病院」のノウハウ・リソースを取り込み、統一作業を主導してもらうことが得策です。
  6. 以上より、
    検討内容:所見の記述方法の統一
    留意点:中核総合病院の支援を得ること
    となります。

誤りやすいポイント

  • 電子カルテ導入=ハード・ソフトの導入作業だけと誤認し、内容の「統一」まで考慮しない。
  • 「中核総合病院」を単なる利用者と見なしてしまい、支援・主導の役割を忘れる。
  • 「所見」ではなく「検査画像」や「薬剤情報」のフォーマット統一と答えてしまう。

FAQ

Q: なぜ「所見」の統一が特に重要なのですか?
A: 所見は医師の自由記述が多く、病名表記・略語・順序が病院ごとに異なりやすいため、分析や検索に大きな影響を与えます。電子カルテのメリットを最大化するにはまず共通フォーマット化が必須です。
Q: 中核総合病院の支援とは具体的に何を指しますか?
A: 記述ルール策定、教育資料作成、導入時の問い合わせ対応、統一辞書の維持など、標準化作業全体をリーダーシップをもって推進してもらうことです。
Q: 所見統一は医療機関側の負担が増えませんか?
A: 中核総合病院がテンプレートや入力支援ツールを提供し、運用ルールを共有すれば、各医療機関での作業負荷を抑えつつ統一が図れます。

関連キーワード: 電子カルテ, データ標準化, 医療情報共有, ガイドライン, ワークフロー改善

設問3法人Dが行うことについて、(1)、(2)に答えよ。

(2)サービス料金の検討において、更に考慮すべき情報を、20字以内で述べよ。

模範解答

5年後に実施予定のシステム更新費用

解説

解答の論理構成

  1. 【問題文】では、サービス料金を決める際の基礎情報として
    「法人Dは、サービス利用料金を、運用に関わる費用と参加見込み数から決める予定である。」
    と記載されています。
  2. しかし同じ段落の少し前で、費用負担に関して次の一文があります。
    「構築後の運用に関わる費用と5年後に実施予定のシステム更新費用は、法人Dに負担させる計画である。」
  3. つまり、現状のサービス料金試算では「5年後に実施予定のシステム更新費用」が考慮対象から漏れていることが分かります。
  4. この不足を補うことが “更に考慮すべき情報” に該当し、設問の答えとなります。

誤りやすいポイント

  • 運用費だけを見て「既に考慮済み」と早合点し、更新費用を見落としやすいです。
  • 「補助金が交付されるので更新費用も含まれる」と誤読するケースがありますが、補助金は“基盤構築と機能開発”に限定されています。
  • “5年後”という将来コストを短期のキャッシュフローから切り離してしまいがちです。

FAQ

Q: 補助金があるなら更新費用も賄えるのでは?
A: 補助金は「基盤構築と市民への医療サービスの向上につながる機能の開発」に充当予定であり、更新費用は補助対象外です。
Q: 運用に関わる費用に更新費用を含めても良いのでは?
A: 【問題文】で運用費と更新費用は区別して説明されているため、別項目として明示的に考慮する必要があります。
Q: 参加見込み数が増えれば更新費用の影響は小さくなる?
A: 参加数が増えれば一事業者当たりの負担は軽減される可能性がありますが、更新費用そのものをサービス料金の計算式に入れなければ適切な徴収額になりません。

関連キーワード: 医療情報システム, 運用コスト, 更新費用, 料金設計, ガイドライン
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