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ITストラテジスト 2017年 午後102


飲料メーカーの合併に伴う物流業務の見直しに関する次の記述を読んで、設問1~3に答えよ。

 F社は、飲料メーカーである。今回、健康飲料メーカーのG社を買収して商品力を高め、物流業務を見直して物流コストを削減し、競争力を強化することにした。物流業務の見直しは、二段階で行う計画である。第一段階で物流業務及びシステムの統合を行い、第二段階で物流センタの見直しを行う。合併に伴い、F社単独に比べて、商品の種類は約2倍になり、出荷数量は約50%増加する。   〔F社の概要〕  お茶、コーヒーなどの飲料を製造、販売している。製造工場は、東西と中部に、計3か所ある。販売、在庫管理、輸送・配送の業務と物流センタの運営は、自社で行っている。それぞれの業務は、自社開発の物流管理システムで管理している。   〔G社の概要〕  健康飲料を中心に製造、販売している。製造工場は、東西に、計2か所ある。販売の業務は自社で行い、在庫管理、輸送・配送及び物流センタの運営は、物流会社に委託している。販売の業務は、ソフトウェアパッケージを導入して管理している。現在、G社は、委託先の物流会社に、商品の物流センタへの入荷予定情報と顧客への出荷情報を通知している。   〔F社の物流センタの運用〕  (1) 物流センタの配置と機能   F社の物流センタには、エリアセンタ、地域センタ、拠点センタの3種類がある。全国をいくつのエリアに分け、エリアごとにエリアセンタを設置している。エリアセンタでは、工場から輸送される全ての商品を在庫し、配下の地域センタが在庫する商品を補充している。地域センタは、エリアセンタの配下に複数箇所、設置されている。地域センタは一部の商品を在庫し、エリアセンタから到着する商品を仕分けして拠点センタへの輸送と顧客への配送を行っている。地域センタの在庫スペースには余裕がある。拠点センタは、地域センタの配下に複数箇所、設置されている。拠点センタは商品を在庫せずに、地域センタから到着した商品を仕分けして顧客へ配送している。   エリアセンタでは、作業者数は時間帯ごとに決めているので、工場から到着するトラック数が多いと作業者が不足してしまうことがある。   顧客への配送サポート範囲が広い地域センタと拠点センタでは、一部の顧客への配送距離が長くなることがある。  (2) 物流管理システム   物流管理システムは、物流センタにおける商品の在庫管理と、物流センタにおいて発生する入出庫作業、出荷準備作業及び積込み作業を管理している。また、それぞれの作業に掛かった実績時間の情報を蓄積している。   顧客への配送の計画は、物流管理システムで作成している。顧客への配送を担当するドライバには、商品を積み込む物流センタの入場予定時刻を連絡し、物流センタでの積込み待ち時間の短縮を図っている。入場予定時刻は、配送の計画にて出発予定時刻と積込み作業時間を考慮して決定している。ここで、積込み作業時間の設定値は、物流管理システムの導入時から変更していない。  (3) 物流センタで扱う商品の区分   商品は、出荷数量の実績に基づいた ABC 分析を行い、出荷数量が多い順に A、B、C の3区分に分類している。エリアセンタと地域センタは、A、B、C の分類に従って商品を在庫している。具体的には、エリアセンタは全区分の商品を在庫している。顧客から区分 A の商品が大量に注文されることを考慮して、区分 A の在庫量を増やしている。地域センタは区分 A の商品だけを在庫している。  (4) 商品の輸送・配送及びドライバのアンケート分析   エリアセンタは入出荷伝票に従って区分 B、区分 C の商品を取りそろえて、地域センタに輸送している。地域センタはトラックが到着次第、事前に取りそろえている区分 A の在庫商品を出庫し、エリアセンタから輸送された区分 B、区分 Cの商品を加え、取りそろえた上で、拠点センタへの輸送と顧客への配送を行っている。地域センタへのトラックの到着が遅れたときには、出発予定時刻までに急いで拠点センタや顧客ごとに仕分けして取りそろえたり、出発予定時刻を変更したりしている。   F社は、ドライバを確保することが困難になっており、ドライバの作業改善のためにアンケートを実施したところ、次の項目の回答が多かった。   ・工場からエリアセンタへの輸送では、到着するトラック数に対して作業者が不足している時間帯にトラックがエリアセンタに到着すると、エリアセンタの入場に2時間から4時間程度の入場待ち時間が発生することがある。   ・地域センタと拠点センタでは、ドライバが指定された入場予定時刻に入場しても、前のトラックの積込み作業が終わっておらず、積込み作業までに2時間程度待たされることがある。   ・地域センタ及び一部の拠点センタでは、顧客への配送距離が長いので拘束時間が長い。   〔物流業務及びシステムの統合〕  G社の在庫管理、輸送・配送の業務は、F社で運用中の物流業務に統合する。G社の商品は、F社と同様に出荷数量の実績に基づいてABC分析を行い、3区分に分類する。その結果によって、F社の物流センタで在庫管理するとともに、F社のトラックでG社の工場からF社の物流センタへの輸送とG社の顧客への配送を行う。これらはF社の物流管理システムで統合して管理する。  物流センタで使用するG社の商品入出荷伝票は、G社の販売の業務システムには手を加えずに、ソフトウェアパッケージがもつ伝票作成機能を利用して現在のままの伝票を用いることを検討している。しかし、物流業務の担当者から、伝票の書式が異なることから、入出庫作業、出荷準備作業の混乱の懸念が示されている。今回の統合の担当者は、作業を円滑に行うためには伝票の書式を統一するだけでなく、ある情報をG社の販売の業務システムからF社の物流管理システムに取り込むことが必要であると考えている。  F社とG社の顧客は、ほとんど同じである。しかし、同じ顧客であっても、登録している届け先コードはそれぞれ異なっている。また、配送希望時間の契約は、F社の顧客は時間幅がある時間帯指定で、G社の顧客は時刻指定である。顧客への配送は、F社の配送とG社の配送を同じ便で行う共同配送とする。物流管理システムで作成する配送の計画において、現在の顧客の登録情報では、同じ届け先でも同一と識別できない。配送ルート上の異なる届け先に同じ時刻指定がある場合には、それぞれ別のトラックを割り当てる必要があり、共同配送による物流コスト削減の効果を十分に得られない。   〔物流センタの見直し〕  合併によって商品の種類が増加する。また、販売量の増加によって区分Aの商品の在庫量の増加が見込まれている。エリアセンタは全商品を在庫するスペースが不足するので、次のとおり在庫の見直しを行う。  ・全商品を在庫するエリアセンタは全国に3か所とし、残りの5か所のエリアセンタは、区分Aと区分Bの全ての商品を在庫する。また、8か所の全てのエリアセンタは、これ以上の在庫が増えないようにする。  ・地域センタの在庫スペースには余裕があるので、在庫する商品の種類を、区分Aの商品と、区分Bの商品から販売状況により取って選んだ一部の商品とする。その結果、商品の種類が現在よりも増えるので、出荷準備作業の手順の変更を検討する。    今回の見直しに合わせて、顧客から区分Aの商品が大量に注文された場合には、顧客を担当する地域センタに対し、工場から商品を直送する。  地域センタと拠点センタの配送サポート範囲について、従来よりも配送距離が短くなるように見直して、ドライバのアンケート項目に対応する。   〔ドライバの作業改善〕  G社の商品配送・配送が加わるので、エリアセンタ、地域センタへの輸送が増加する。そのために、エリアセンタ、地域センタでは輸送トラックが同時に入場することが多くなり、入場待ちの回数や時間が増加すると見込まれる。ドライバの入場待ち時間の短縮のために、トラックの入場予約システムを導入する。入場予約システムでは、1時間単位で入場予約枠をあらかじめ設け、事前にトラックの入場割当てを行う。  一方、顧客への配送を担当する地域センタと拠点センタでは、入場予定時刻の精度の向上を行い、ドライバの積込み待ち時間の短縮を図る。

設問1〔物流業務及びシステムの統合〕について、(1)、(2)に答えよ。

(1)物流センタ内の作業を平準化するために、G社の販売の業務システムからF社の物流管理システムに取り込む情報について、35字以内で述べよ。

模範解答

G社の商品の物流センタへの入荷予定情報と顧客への出荷情報

解説

解答の論理構成

  1. 目的の整理
    • 設問は「物流センタ内の作業を平準化するために取り込む情報」を問うています。
    • 【問題文】には、伝票の書式統一だけでは不十分で「ある情報」を取り込む必要があると明記されています。
  2. G社が元々通知している情報の確認
    • 【問題文】「現在、G社は、委託先の物流会社に、商品の物流センタへの入荷予定情報と顧客への出荷情報を通知している。」
    • ここで “物流センタへの入荷予定情報” と “顧客への出荷情報” が具体的に列挙されています。
  3. 平準化との関連付け
    • 物流センタ内の作業を平準化するには、どの商品がいつ入荷し、いつ出荷されるかを事前に把握し、作業者配置や倉庫ロケーションを調整する必要があります。
    • 入荷予定情報は「受入れ作業の山谷」を、出荷情報は「ピッキング・積込み作業の山谷」を平らにするための基礎データです。
  4. 統合担当者の判断
    • 【問題文】「今回の統合の担当者は、作業を円滑に行うためには…ある情報をG社の販売の業務システムからF社の物流管理システムに取り込むことが必要であると考えている。」
    • 上記で “ある情報” として唯一示されているのが前述の二つの情報なので、取り込む情報はそれらであると結論付けられます。
  5. よって解答は
    • 「G社の商品の物流センタへの入荷予定情報と顧客への出荷情報」となります。

誤りやすいポイント

  • 「伝票の書式統一」だけを答えてしまう
    → 設問は“取り込む情報”を問うており、書式の話ではありません。
  • 片方の情報だけを書く
    → 平準化には入荷・出荷双方の山谷把握が必要です。
  • “納品書”や“配送指示書”など抽象表現に置き換える
    → 固有表現「物流センタへの入荷予定情報」「顧客への出荷情報」をそのまま引用する必要があります。

FAQ

Q: なぜ出荷情報だけでは不十分ですか?
A: 入荷予定が分からなければ、受入れ作業者やフォークリフトの手配ができず、倉庫内で荷物渋滞が発生します。平準化には入荷・出荷の両情報が不可欠です。
Q: F社側ですでに在庫実績を持っているのに、G社の入荷予定を取り込む必要がありますか?
A: G社品目は統合後にF社物流センタへ新たに流入します。入荷タイミングが分からなければ適切な棚割りや人員配置ができず、作業負荷が偏ります。
Q: 届け先コードの統一と今回の情報取り込みは別問題ですか?
A: 届け先コード統一は共同配送ルート最適化の課題、今回の取り込みは倉庫内作業平準化の課題です。設問は後者を問うています。

関連キーワード: ABC分析, 入荷予定, 出荷情報, 作業平準化, 共同配送

設問1〔物流業務及びシステムの統合〕について、(1)、(2)に答えよ。

(2)共同配送の効果を上げるために行うべきことについて、F社とG社で統一すべき情報を答えよ。また、G社の顧客に依頼することを35字以内で述べよ。

模範解答

情報:届け先コード 依頼:配送希望時間を時刻指定から時間帯指定に変更を依頼する。

解説

解答の論理構成

  1. 共同配送を成立させるには、F社とG社の顧客マスタを突合し、同一届け先を同一キーで扱えるようにする必要があります。問題文には
    「同じ顧客であっても、登録している届け先コードはそれぞれ異なっている。」
    とあるため、まず統一すべき情報は「届け先コード」と判断できます。
  2. 届け先を統一しても、便を組む際の時間条件がそろっていなければトラックを分けざるを得ません。問題文には
    「配送希望時間の契約は、F社の顧客は時間幅がある時間帯指定で、G社の顧客は時刻指定である。」
    とあり、時間指定の形式が異なることが共同配送の障害と読み取れます。
  3. 共同配送の効果を高めるには、時間指定を片方に合わせる必要があります。F社はすでに時間帯指定で運用しているため、G社側を合わせるのが自然です。「時刻指定を時間帯指定へ変更」すれば、同一便での結合が容易になり、
    「共同配送による物流コスト削減の効果を十分に得られない。」
    という課題を解消できます。
  4. 以上より、答えるべき統一情報は「届け先コード」、G社の顧客への依頼内容は「配送希望時間を時刻指定から時間帯指定に変更を依頼する。」となります。

誤りやすいポイント

  • 「顧客コード」と誤記しやすい
    → 問題文で異なっているのは「届け先コード」。顧客マスタに複数届け先を持つケースを想定する必要があります。
  • 時間帯指定と時刻指定の主語を逆に解釈しやすい
    → F社が時間帯、G社が時刻である点を読み違えると逆の依頼を書いてしまいます。
  • 伝票書式や入荷予定情報を統一項目と勘違いしやすい
    → 伝票は作業現場の混乱要因ですが、共同配送の効果向上と直接結び付くのは届け先コードと配送希望時間です。

FAQ

Q: どうして「時間帯指定」に合わせる必要があるのですか?
A: 時刻指定は細かすぎてルート上のほかの届け先との調整が困難になるためです。幅を持たせた時間帯指定に統一すれば、同一便で複数届け先を効率良く巡回できます。
Q: 伝票の書式は統合しなくてもよいのですか?
A: 現場混乱を避けるためには統一が望ましいですが、共同配送に直結するのは届け先と時間情報です。設問が問うのはコスト削減効果を上げるための必須項目です。
Q: G社システム側の改修は発生しないのですか?
A: 顧客への依頼で時間帯指定を取り決めれば、パッケージ側で時間帯を入力する運用に切り替えるなどの軽微な対応で済む想定です。

関連キーワード: マスタ統合, 共同配送, 時間帯指定, コード標準化, 配送計画

設問2〔物流センタの見直し〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(1)地域センタで在庫する商品の種類が増加することによる出荷作業への効果について、30字以内で述べよ。

模範解答

出荷準備作業がトラック到着前に行える割合が増える。

解説

解答の論理構成

  1. 現状の地域センタの在庫範囲
    ・【問題文】「地域センタは区分Aの商品だけを在庫している。」
    ・したがって、区分B・区分Cはエリアセンタからのトラック到着後でないと取りそろえ不可。
  2. 出荷準備作業のタイミング
    ・【問題文】「地域センタはトラックが到着次第、事前に取りそろえている区分Aの在庫商品を出庫し、エリアセンタから輸送された区分B、区分Cの商品を加え、取りそろえた上で、拠点センタへの輸送と顧客への配送を行っている。」
    ・つまり現在はトラック到着を待ってから区分B・区分Cを加えるため、出荷準備が到着後に集中しがち。
  3. 今回の見直し内容
    ・【問題文】「在庫する商品の種類を、区分Aの商品と、区分Bの商品から販売状況により取って選んだ一部の商品とする。」
    ・地域センタに区分Bの一部が追加で在庫される。
  4. 効果の帰結
    ・区分Bの一部を前もって在庫できれば、トラック到着前にAとBをまとめたピッキング・仕分けが可能。
    ・到着後に追加する作業が減り、トラック到着前に完了できる出荷準備の割合が増加。
  5. 以上より、模範解答「出荷準備作業がトラック到着前に行える割合が増える。」となる。

誤りやすいポイント

  • 「作業量が増えるから効率が下がる」と短絡的に判断し、準備の前倒し効果を見落とす。
  • エリアセンタと地域センタの役割を混同し、在庫範囲の変更箇所を誤認する。
  • 区分Cは依然として地域センタ非在庫である点を無視し、「全商品を前倒しで準備できる」と書いてしまう。
  • ドライバの待ち時間削減と出荷準備作業の関係を別問題と考え、因果のつながりを示さない。

FAQ

Q: 区分Bを一部しか置かないのに効果があるのですか?
A: 販売状況により選んだ動きの速い区分Bを在庫化するだけでも、対象出荷の事前ピッキングが可能になり、トラック到着後の追加作業が減少します。
Q: 区分Cの商品は依然として到着後に取りそろえるのでは?
A: はい。ただし区分Cは出荷数量の少ない商品です。集中作業を生む主要因は区分Bだったため、その一部を前倒しできれば全体の待ち行列が大きく緩和されます。
Q: 在庫範囲を広げると保管スペースが心配ですが?
A: 【問題文】「地域センタの在庫スペースには余裕があるので」と明記されており、スペース制約は今回の施策では問題になりません。

関連キーワード: 在庫管理, ABC分析, 出荷準備, 物流効率, ピッキング

設問2〔物流センタの見直し〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(2)地域センタへ商品を工場から直送することによるエリアセンタへの効果について、20字以内で述べよ。

模範解答

エリアセンサの在庫量が増えない。

解説

解答の論理構成

  1. 問題文には、在庫スペース不足の懸念として
    「・全商品を在庫するエリアセンタは全国に3か所とし、…8か所の全てのエリアセンタは、これ以上の在庫が増えないようにする。」
    と明記されています。
    すなわちエリアセンタは“在庫をこれ以上増やさない”ことが目標です。
  2. その対策として
    「顧客から区分Aの商品が大量に注文された場合には、顧客を担当する地域センタに対し、工場から商品を直送する。」
    という施策が提示されています。
    直送により、区分Aの追加在庫がエリアセンタを経由しなくなるため、エリアセンタ側に在庫が滞留しません。
  3. したがってエリアセンタの在庫量は増加せず、目標が達成されるので解答は
    「エリアセンタの在庫量が増えない」
    となります。

誤りやすいポイント

  • 直送=輸送距離短縮と早合点し、在庫量への影響を見落とす。
  • 「地域センタの在庫が増える」ことばかり注目し、エリアセンタ視点を忘れる。
  • 「在庫スペース確保」を“新設・拡張”と解釈し、効果を誤記する。

FAQ

Q: 直送はエリアセンタのトラック混雑も緩和しますか?
A: 多少の緩和効果はありますが、設問は「エリアセンタへの効果」を問うているため、主眼は在庫量への影響です。
Q: なぜ区分Aだけ直送対象なのですか?
A: 問題文の「区分Aの商品が大量に注文された場合」という条件から、需要が大きくエリアセンタ経由では在庫が急増する恐れがあるためです。
Q: エリアセンタを3か所に集約する案と直送は別施策ですか?
A: 並行施策です。集約で在庫スペースを確保しつつ、直送で在庫増加自体を抑制します。

関連キーワード: 在庫管理, 直送, サプライチェーン, 共同配送, ABC分析

設問2〔物流センタの見直し〕について、(1)〜(3)に答えよ。

(3)物流センタの配送サポート範囲を見直すことで、ドライバの作業改善をどのように実現できるか、15字以内で答えよ。

模範解答

拘束時間が少なくなる。

解説

解答の論理構成

  1. 現状の課題
    • ドライバアンケートで指摘された問題として【問題文】の
      「地域センタ及び一部の拠点センタでは、顧客への配送距離が長いので拘束時間が長い。」
      が明示されています。
    • ここでいう「拘束時間」とは、走行・待機・荷扱いなど運行に伴うドライバの総所要時間を指します。
  2. 改善策の提示
    • 物流センタ側の対応として【問題文】に
      「地域センタと拠点センタの配送サポート範囲について、従来よりも配送距離が短くなるように見直して、ドライバのアンケート項目に対応する。」
      とあります。
    • サポート範囲を縮小すれば、各センタから顧客までの走行距離が減少し、運行全体の時間が短縮されます。
  3. 効果の帰結
    • 走行距離の短縮 → 運行時間の短縮 → ドライバの拘束時間が短縮
    • したがって設問が問う「ドライバの作業改善」の具体的な効果は
      「拘束時間が少なくなる。」
      となります。

誤りやすいポイント

  • 「待ち時間が短くなる」とのみ答えると、配送距離短縮による総拘束時間削減という本質を捉え切れず減点対象になる恐れがあります。
  • 「走行時間が短くなる」と限定すると、荷扱い・休憩も含む拘束時間全体の改善を示せません。
  • 「配送効率が上がる」など抽象的すぎる表現は、具体的なドライバ視点の成果を示していないと判断されがちです。

FAQ

Q: 拘束時間と待ち時間は同じ意味ですか?
A: 拘束時間は走行・荷扱い・待機など運行全体を含む総所要時間です。待ち時間はその一部なので、拘束時間の方が概念として広くなります。
Q: 距離を短くすると本当に拘束時間が減るのですか?
A: はい。走行時間が短縮されるうえ、到着時刻が早まることで次行程の待機発生確率も下がり、結果として拘束時間全体が減少します。
Q: 配送サポート範囲の見直しは他にどんなメリットがありますか?
A: センタ‐顧客間の距離が均衡化されるため、車両稼働の平準化、燃料コスト削減、CO₂排出削減など副次的効果も期待できます。

関連キーワード: 配送ルート最適化, 拘束時間, 共同配送, 入場予約システム, ABC分析

設問3〔ドライバの作業改善〕について、(1)、(2)に答えよ。

(1)入場予定時刻の精度を向上させるために活用すべき情報について、15字以内で答えよ。

模範解答

積込み作業の実績時間情報

解説

解答の論理構成

  1. 現状把握
    【問題文】には、入場予定時刻を決める際に
    「入場予定時刻は、配送の計画にて出発予定時刻と積込み作業時間を考慮して決定している。」
    とあります。したがって、積込み作業時間の精度が上がれば入場予定時刻の精度も上がると分かります。
  2. 精度が低い理由
    同じく【問題文】で
    「積込み作業時間の設定値は、物流管理システムの導入時から変更していない。」
    と述べられており、実態と乖離した固定値を使っている点が問題です。
  3. 利活用できるデータ
    ところが物流管理システムには
    「それぞれの作業に掛かった実績時間の情報を蓄積している。」
    という記述があるため、最新の「実績時間」を使えば乖離を解消できます。
  4. 結論
    実際の積込み作業時間を活用することで入場予定時刻の精度向上につながるため、解答は
    「積込み作業の実績時間情報」
    となります。

誤りやすいポイント

  • 予定と実績の違いを混同し、「積込み作業の設定値」と回答してしまう。設定値は問題視されている側であり活用対象ではありません。
  • 入出庫全般の実績時間と書くと焦点がぼやけます。入場予定時刻を決める要素として明示されているのは積込み作業時間です。
  • 「ドライバの待機時間情報」とすると因果が逆転します。待機時間は結果であって予定作成の入力データではありません。

FAQ

Q: なぜ“実績”という言葉が必須なのですか?
A: 【問題文】に「実績時間の情報を蓄積している」とあるため、その語を用いて初めて引用の整合が取れるからです。
Q: 出荷準備や入出庫の実績時間ではだめですか?
A: 入場予定時刻を決める直接の変数は「積込み作業時間」です。他作業の時間は関与しないので解答要素に含めません。
Q: 伝票フォーマット統一と関係がありますか?
A: 伝票統一は作業混乱防止の話題で、入場予定時刻の算出ロジックとは別問題です。

関連キーワード: 実績データ, 作業時間, 入場予約, リードタイム

設問3〔ドライバの作業改善〕について、(1)、(2)に答えよ。

(2)エリアセンタと地域センタと導入するトラックの入場予約システムにおける入場予約枠を決めるときに検討すべきことについて、30字以内で述べよ。

模範解答

時間帯ごとの作業者数によって対応可能なトラック数

解説

解答の論理構成

  1. 目的の把握
    【問題文】には、入場待ち時間を減らすために「トラックの入場予約システム」を導入し、1時間単位で枠を設けるとあります。つまり、枠ごとに「同時に受け入れられる台数」を決める必要があります。
    引用:
    • 「入場予約システムでは、1時間単位で入場予約枠をあらかじめ設け、事前にトラックの入場割当てを行う。」
  2. 制約条件の抽出
    エリアセンタについて、【問題文】は次のように述べています。
    • 「エリアセンタでは、作業者数は時間帯ごとに決めているので、工場から到着するトラック数が多いと作業者が不足してしまうことがある。」
      これは「時間帯ごとの作業者数」が処理能力の上限になっていることを示します。
  3. 地域センタにも同様の影響
    入場予約システムはエリアセンタだけでなく地域センタにも導入されます。地域センタもトラックの同時到着が増えると作業が滞るため、やはり時間帯ごとの作業者数が基準になります。
    引用:
    • 「エリアセンタ、地域センタでは輸送トラックが同時に入場することが多くなり、入場待ちの回数や時間が増加すると見込まれる。」
  4. 結論
    以上より、1時間枠に割り当てる台数は「その時間帯に確保している作業者が実際に対応できるトラック数」を基準に設定する必要があります。
    よって模範解答「時間帯ごとの作業者数によって対応可能なトラック数」となります。

誤りやすいポイント

  • 「到着するトラック数の平均」だけで枠を決めてしまい、ピーク時の作業者不足を無視する。
  • 地域センタでは在庫スペースに余裕があるため作業者も余裕と誤解し、作業者数を考慮しない。
  • 1時間単位の枠設定を忘れ、「日次の総トラック数」で調整しようとする。

FAQ

Q: 作業者数以外に考慮すべき要素はありますか?
A: トラックの到着分布・荷降ろし所要時間・作業エリアの物理的制約なども影響しますが、最優先は作業者数による処理能力です。
Q: 時間帯ごとの作業者数は変動しますか?
A: はい。【問題文】に「作業者数は時間帯ごとに決めている」とあるため、シフトの増減に応じて枠も動的に設定します。
Q: 地域センタでもエリアセンタと同じ基準でよいのですか?
A: はい。同じく作業者がボトルネックになるため、時間帯ごとの作業者数を基準に枠を設定します。

関連キーワード: ボトルネック, シフト管理, 処理能力, 待ち行列, 車両予約
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