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プロジェクトマネージャ 2010年 午前2 問02


問題文

COCOMOにはシステム開発の工数を見積もる式の一つにがある。開発規模(KDSI)と開発生産性(KDSI/MM)の関係を表したグラフはどれか。ここで、MMは開発工数(人月)、KDSIは開発規模(注釈を除いたソースコードの行数、単位はk行)である。
プロジェクトマネージャ 2010年 午前2 問02の選択肢の画像

選択肢

ア:
イ:
ウ:
エ:(正解)

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COCOMOの開発生産性【午前2解説】

正解の理由

開発生産性は、開発規模を開発工数で割った値です。問題の式を使うと、
となります。
指数が負の値なので、開発規模が大きくなるほど開発生産性は低下します。また、指数の絶対値が小さいため、低下は徐々に緩やかになります。この形に該当するのは、右下がりで、右に進むほど傾きが緩やかになるエです。

解法ステップ

  1. 開発生産性を「開発規模 ÷ 開発工数」として式にします。
  2. 問題の工数の式を代入します。
  3. 指数法則を使い、次の形に整理します。
  4. 指数が負なので、開発規模が増えると生産性は低下すると判断します。
  5. 低下の傾きが徐々に緩やかになるグラフを選びます。したがって、エが該当します。

選択肢別の誤答解説

  • ア:開発規模が大きくなるほど生産性が上昇しているため、式が示す「規模の増加に伴う生産性の低下」と逆です。
  • イ:生産性が上昇し、さらに規模が大きいほど上昇が急になっています。式の傾向とは反対です。
  • ウ:生産性が低下する点は合っていますが、右に進むほど低下が急になっています。式では低下は次第に緩やかになるため、該当しません。
  • エ:規模の増加に伴って生産性が低下し、その低下が次第に緩やかになります。式の傾向と一致します。

よくある誤解

  • 工数が増えると、生産性も上がると考える
    生産性は工数そのものではなく、開発規模を工数で割った値です。分母の工数が規模より速い割合で増えると、生産性は低下します。
  • 指数が正か負かを見ずに、式の係数だけで判断する
    係数の はグラフの値の大きさに関係します。増減の方向は、主に の指数で判断できます。
  • 右下がりなら形状を問わず選ぶ
    右下がりかどうかだけでなく、傾きが大きくなるのか、緩やかになるのかも確認します。

補足コラム

式を整理すると、開発生産性は に比例します。開発規模が大きくなるにつれて生産性は下がりますが、指数の絶対値が小さいため、規模が増えるたびに同じ割合で急激に下がるわけではありません。グラフの形状を選ぶ問題では、まず指数の符号で増減を判定し、次に曲線の傾きの変化を確認すると解きやすくなります。

FAQ

Q. 開発工数が増えても、生産性が低下するとは限らないのですか?
A. はい。生産性は開発規模と開発工数の比です。規模の増え方と工数の増え方を比較して判断します。この問題では、工数が規模の 乗に比例するため、規模より速い割合で工数が増え、生産性が低下します。
Q. 指数が なら、グラフは直線になりますか?
A. いいえ。負の指数をもつ関数は一般に曲線になります。この式では、生産性が低下しながら、低下の傾きが次第に緩やかになります。
Q. KDSIの「k」は何を表しますか?
A. 千行を表します。KDSIは、注釈を除いたソースコードの行数を千行単位で表した開発規模です。

関連キーワード: COCOMO、開発工数、開発生産性、KDSI、指数関数
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