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プロジェクトマネージャ 2011年 午後1 問03


システムの再構築に関する次の記述を読んで、設問1~3に答えよ。

 金融機関のA社は、約16か月後の来年6月末に到来するハードウェア保守期限に合わせて、メインフレームで稼働している審査システム(以下、現行システムという)をサーバ環境で稼働するシステム(以下、新システムという)に再構築している。  新システムの構築は、表1に示すとおり1次開発と2次開発に分かれており、いずれもシステム部が開発を担当している。1次開発分は10月に、2次開発分は来年4月にそれぞれ稼働を開始する予定であり、システム部のB課長がプロジェクトマネージャを担当している。1次開発は内部設計まで順調に進み、3月からプログラム製造・単体テストに着手したところである。また、新システムの構築に伴う、サーバ環境における通信、データベース関連などの機能を提供するソフトウェア(以下、ミドルソフトという)の開発は、別プロジェクトとして技術部が進めている。
プロジェクトマネージャ試験(平成23年 午後1 問3 表1)
〔新システム構築のスケジュール〕  昨年の10月から今年の10月までの、新システム構築のスケジュールは図1のとおりである。新システムの構築は、次の考え方に従って進めている。
(1) 1次開発  ・外部設計を1月に開始し、4月末にプログラム製造・単体テストを完了させる。5月からの結合テストではミドルソフトを使用して、業務プログラム(以下、業務APという)の機能確認を行う。  ・総合テストでは、新システムの業務APの機能確認に加えて、現行システムの数日分のオンライン処理の入力データ全件を新システムに入力して現行システムのバッチ処理に引き継ぎ、現行システムのバッチ処理とのインタフェースに問題がないことを確認する。  ・1日当たり数千件に及ぶ現行システムの入力データ数日分をすべて新システムに手入力すると、総合テストで混乱が生じるおそれがある。それを避けるために、現行システムの入力データを新システム用の入力データに変換するツールを開発する。  ・①現行システムのオンライン処理用の業務APについては、昨年12月末に機能追加を凍結し、その後の機能追加は新システムの稼働後に対応することによって、現行システムから提供される機能との関連で懸念されるリスクを軽減する。 (2) 2次開発  ・新規に開発するバッチ処理用の業務APと、1次開発に対する修正が大半となるオンライン処理用の業務APについては、結合テストの開始までは別スケジュールで作業を進める。  ・②オンライン処理用の業務APについて、2次開発のプログラム製造・単体テストと1次開発の結合テストの時期が重なると、1次開発の品質の状況によっては2次開発での混乱が生じるおそれがある。その点を考慮して、2次開発のプログラム製造・単体テストは、1次開発の結合テスト完了後の7月に開始する。
プロジェクトマネージャ試験(平成23年 午後1 問3 図1)
〔ミドルソフトの不具合の発生〕  1次開発は順調に進んでいたが、3月下旬にミドルソフトの開発において不具合が発生し、1次開発の結合テスト開始までに対応できない事態となった。B課長が技術部に状況を確認したところ、次のことが判明した。  ・不具合は、出力要求を行っている端末の台数が5台以上になると印刷処理の性能が急激に悪化するというものである。排他処理のロジック全般への影響を確認する必要があるので、対応が完了するのは6月中旬になる。  ・この不具合を除けば、当初の予定どおり、5月から業務APでミドルソフトを使用しても問題はない見込みである。  来年7月の審査基準の改定に向けて、オンライン処理用の業務APの大幅な修正が必要であり、その対応には少なくとも8か月掛かる見込みである。ミドルソフトの不具合の発生を受けて1次開発の稼働開始を遅らせると、審査基準の改定への対応スケジュールに影響する。そこで、B課長は次の考え方に従って、1次開発の結合テスト及び総合テストを進めることにした。  ・ミドルソフトの開発状況と不具合の内容からすると、4月末時点のミドルソフトを使用しても、テストの実施方法を工夫すれば1次開発の業務APの機能確認を進める上での影響は少ないと考えられるので、結合テストは予定どおり5月に開始する。  ・ミドルソフトの不具合への対応が完了する6月中旬にミドルソフトを入れ替えると、結合テストで混乱が生じるおそれがあるので、結合テストではミドルソフトを入れ替えないことにする。一方で、不具合への対応が完了したミドルソフトを使用して業務APの機能確認を行う必要がある。そこで、結合テストとは別に、6月中旬から6月末までに結合テスト2を設定してこの機能確認を行う。また、総合テストの環境を使用して結合テスト2を行うことによって、総合テストが円滑に進められるようにする。   〔現行システムの障害の多発〕  4月の第2週に入ったとき、現行システムの保守担当の責任者から、“昨年12月末の凍結直前に追加した機能のうち、4月に初めて稼働した機能について、仕様の不備に伴う障害が多発している。原因分析、類似障害の有無の調査は済んでおり、対応のめどは立っている”という連絡があった。これまで、現行システムで障害が多発することはなかったので、現行システムの障害については、現行システムから提供される障害対応の修正仕様を基に、1次開発の結合テストの後半にまとめて対応する方針であった。B課長は急きょ、状況を確認し、対応方針を次のように見直すことにした。  ・障害が多発している機能について1次開発との関連を調べた結果、結合テストの後半にまとめて対応した場合に、結合テストに関するリスクが懸念された。そのリスクを軽減するために、結合テストの初期の段階で障害対応の取込みを行う。  ・修正作業量が想定していたよりも多いので、障害対応の取込み結果を効率よく確認したい。そのために、障害対応の修正仕様に加えて、ある情報の提供を現行システムの保守担当の責任者に依頼する。

設問1:〔新システム構築のスケジュール〕について、(1)~(3)に答えよ。

設問1(1)

問題文を見る
現行システムの入力データ数日分をすべて新システムに手入力した場合、総合テストでどのような混乱が生じることをB課長はおそれたのか。20字以内で述べよ。

模範解答

・総合テストが予定どおりに進まない。 ・入力ミスによる手戻りが発生する。

解説

解答の導き方

  1. 問われているのは、現行システムの入力データを新システムに手入力したとき、総合テストにどのような影響が出るかです。単に入力作業が大変かどうかではなく、テストの進行にどう影響するかまで考えます。
  2. 本文には、現行システムの入力データは「1日当たり数千件に及ぶ」とあります。しかも、総合テストでは数日分を「すべて新システムに手入力」する必要があります。この量を手作業で入力すると、入力そのものに時間がかかり、総合テストで予定している確認作業を進めにくくなります。
  3. 手入力では、入力内容を誤る可能性もあります。誤りが見つかれば、データの修正や再入力が必要になり、その分だけテストに手戻りが生じます。結果として、総合テストが予定どおりに進まなくなるおそれがあります。
  4. 本文では、こうした混乱を避けるため、現行システムの入力データを新システム用の入力データに変換するツールを開発するとしています。したがって、答えでは「総合テストの進行が遅れること」または「入力ミスによる手戻りが発生すること」を述べれば、懸念されている影響を表せます。

誤りやすいポイント

  • 「手入力が大変」とだけ答えると、総合テストに何が起きるのかが示されません。テストが予定どおりに進まない、または入力ミスによる手戻りが発生するところまで述べます。
  • 「入力ミスが起きる」だけでは、その後に何が生じるかが不足しがちです。修正や再入力による手戻りにつながる点を押さえます。
  • ミドルソフトの不具合や、現行システムの障害に関する記述と混同しないようにします。この設問は、総合テスト用データを手入力することによる混乱を問うています。

FAQ

Q: 入力ミスではなく、入力に時間がかかることを答えてもよいですか?
A: はい。入力作業に時間がかかって総合テストが予定どおりに進まない、という形でテストへの影響まで示せば、問題の趣旨に合います。
Q: なぜ入力ミスが総合テストの遅れにつながるのですか?
A: 誤ったデータを修正・再入力する必要が生じ、予定していたテスト作業に使える時間が減るためです。
Q: データ変換ツールを使う目的は何ですか?
A: 数日分の入力データを手作業で入力する負担や、手入力による誤りを避け、総合テストを円滑に進めるためです。

関連キーワード: 総合テスト、テストデータ、データ変換、入力ミス、手戻り

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設問1(2)

問題文を見る
本文中の下線①における、現行システムから提供される機能との関連で懸念されるリスクの内容を、20字以内で述べよ。

模範解答

・現行機能との仕様の相違が発生する。 ・現行機能が保証できない。

解説

解答の導き方

  1. 問われているのは、現行システムの機能追加を凍結しなかった場合に、現行システムから提供される機能との間で起こり得るリスクです。テスト日程やミドルソフトの不具合ではなく、新旧システムの機能や仕様の整合性に注目します。
  2. 1次開発では、オンライン処理用の業務APを新たに開発します。一方で、その処理結果は「現行システムのバッチ処理に、現在のインタフェースを変えずに引き継がれる」とあります。つまり、新システム側の業務APは、現行システム側の機能や処理上の前提と整合している必要があります。
  3. そこで、現行システムのオンライン処理用の業務APについて、「昨年12月末に機能追加を凍結」し、その後の機能追加は新システム稼働後に行う方針にしています。新システムの開発中に現行システムの機能が追加されると、開発時に前提としていた仕様と、現行システムが実際に提供する機能との間にずれが生じるおそれがあるためです。
  4. そのずれが生じると、新システム側で現行機能との仕様の整合性を保てず、現行機能と同等の動作を保証できなくなる可能性があります。したがって、懸念されるのは、現行機能との仕様の相違や、現行機能を保証できなくなることです。

誤りやすいポイント

  • 問われているのは、機能追加を凍結する目的ではなく、凍結しない場合に懸念されるリスクです。
  • ミドルソフトの不具合やテストの遅延ではなく、現行システムと新システムの機能・仕様の不整合を答えます。
  • 「インタフェースを変えない」ことだけに注目せず、現行システムの機能が開発中に変わると、新システムとの整合性が崩れ得る点まで考えます。

FAQ

Q: 現行システムの機能追加を凍結するのは、現行システム全体の変更を禁止するという意味ですか?
A: 本文で凍結しているのは、現行システムのオンライン処理用の業務APの機能追加です。現行システム全体について、あらゆる変更を禁止するとまでは読み取れません。
Q: 現行システムの機能追加を新システム稼働後に行うのはなぜですか?
A: 新システムの開発中に現行システム側の機能や仕様が変わると、新システム側との整合性を保てなくなるおそれがあるためです。
Q: 現行システムとの整合性が必要なのはなぜですか?
A: 新システムのオンライン処理結果を、現行システムのバッチ処理に引き継ぐためです。機能や処理上の前提にずれがあると、期待どおりの連携を保証できなくなる可能性があります。

関連キーワード: 機能凍結、仕様整合性、システム移行、インタフェース互換性、結合テスト

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設問1(3)

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本文中の下線②における、1次開発の品質の状況によっては生じるおそれがある2次開発での混乱とはどのようなものか。30字以内で述べよ。

模範解答

・1次開発の障害に対応するための手戻りが多発する。 ・仕様変更が発生し、単体テストのやり直しが必要となる。

解説

解答の導き方

まず、2次開発のオンライン処理用の業務APが、1次開発とは無関係に新規作成されるものではない点に注目します。表1には、2次開発で「1次開発で開発したオンライン処理用の業務プログラムに対して修正を行う」とあります。つまり、2次開発は1次開発で作られたプログラムを土台に進めます。
次に、下線②では、2次開発のプログラム製造・単体テストと、1次開発の結合テストが重なる場合を考えています。結合テストで1次開発の障害が見つかれば、その修正が必要になります。2次開発が同じオンライン処理用の業務APを修正している最中であれば、修正内容との調整が必要になり、作業の手戻りが増えるおそれがあります。
また、障害の修正などに伴って仕様が変わると、2次開発で既に行った単体テストの前提が変わります。そのため、変更後のプログラムを改めてテストしなければならず、2次開発での混乱につながります。
このように、1次開発の品質が確定しないうちに2次開発の製造・単体テストを進めると、障害修正による手戻りや、仕様変更に伴う単体テストのやり直しが発生し得ます。そこで本文では、2次開発のプログラム製造・単体テストを、1次開発の結合テスト完了後の7月に開始するとしています。

誤りやすいポイント

  • 「混乱」を単に「スケジュールが遅れる」とだけ捉えないことが大切です。問われているのは、品質の状況によって起きる具体的な作業上の問題です。
  • 1次開発と2次開発のオンライン処理用の業務APには、土台となるプログラムとその修正という関係があります。この関係を押さえずに、別々の開発作業として考えると理由を導きにくくなります。
  • 障害対応による修正と、仕様変更によるテストのやり直しは、関連しますが別の問題です。どちらも挙げることで、混乱の内容を具体的に説明できます。

FAQ

Q: 1次開発の結合テストで障害が見つかると、なぜ2次開発に影響するのですか?
A: 2次開発のオンライン処理用の業務APは、1次開発で開発したプログラムを修正して作るためです。土台となるプログラムに修正が入ると、2次開発側の作業にも調整が必要になります。
Q: 仕様変更があった場合、なぜ単体テストをやり直すのですか?
A: 単体テストは、特定の仕様に基づいてプログラムの動作を確認するものです。仕様が変われば、変更後の仕様に合っているかを改めて確認する必要があります。
Q: 2次開発の作業開始を1次開発の結合テスト後にする狙いは何ですか?
A: 1次開発で見つかった障害や変更点を把握してから2次開発の製造・単体テストに進み、手戻りやテストのやり直しによる混乱を抑えるためです。

関連キーワード: 結合テスト、単体テスト、障害修正、仕様変更、手戻り

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設問2:〔ミドルソフトの不具合の発生〕について、(1)~(3)に答えよ。

設問2(1)

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テストの実施方法をどのように工夫すれば、1次開発の業務APの機能確認を進める上での影響は少ないとB課長は考えたのか。30字以内で述べよ。

模範解答

・5台以上の端末から同時に出力要求を行わない。 ・5台以上の端末を同時に使用しない。

解説

解答の導き方

  1. まず、不具合が起きる条件を特定します。本文には、「出力要求を行っている端末の台数が5台以上になると印刷処理の性能が急激に悪化する」とあります。問題となるのは、端末が5台以上あること自体ではなく、5台以上の端末から同時に出力要求が行われる状況です。
  2. 一方、この不具合を除けば、5月からミドルソフトを使っても問題はない見込みです。そのため、結合テストを延期するのではなく、不具合が起きる条件をテストで避ければ、業務APの機能確認を進められます。
  3. 具体的には、同時に出力要求を行う端末が5台以上にならないようにテストします。端末の同時使用を制限する方法でも、印刷処理の性能が急激に悪化する条件を避けられます。
  4. 不具合に対応したミドルソフトでの機能確認は、別途設定された結合テスト2で行います。したがって、この設問では、5台以上の端末から同時に出力要求を行わないようテスト条件を工夫することがポイントです。

誤りやすいポイント

  • 不具合の条件を「端末が5台以上設置されていること」と捉えないようにします。問題となるのは、5台以上の端末から同時に出力要求が行われることです。
  • 不具合があるからといって、結合テスト全体を延期すると考えるのは適切ではありません。テストの実施条件を調整して、影響を受けない範囲で業務APの機能確認を進めます。
  • 印刷機能をテストしない、という意味ではありません。問題となる同時出力の条件を避けて確認します。

FAQ

Q: 端末が5台以上あるテスト環境は使えませんか?
A: 使えます。不具合が発生する条件は、5台以上の端末から同時に出力要求を行うことです。
Q: 印刷処理の確認は一切できないのですか?
A: いいえ。5台以上の端末から同時に出力要求を行わない条件であれば、印刷機能を含めた業務APの機能確認を進められます。
Q: 不具合に対応したミドルソフトは、いつ確認しますか?
A: 本文では、対応完了後のミドルソフトを使った機能確認を、結合テストとは別の結合テスト2で行うとしています。

関連キーワード: 結合テスト、業務AP、ミドルソフト、同時実行、性能劣化

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設問2(2)

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B課長は、結合テストでどのような混乱が生じることをおそれて、結合テストではミドルソフトを入れ替えないことにしたのか。20字以内で述べよ。

模範解答

・障害の原因の切分けが難しくなること ・ミドルソフトに関する不具合の発生

解説

解答の導き方

  1. 結合テストは5月に始める予定でしたが、ミドルソフトの不具合への対応が完了するのは6月中旬です。そのため、テスト開始時には対応前のミドルソフトを使い、対応完了後には修正版へ入れ替える状況になります。
  2. ただし、テストの途中でミドルソフトを入れ替えると、入替えの前後でテスト環境の条件が変わります。入替え後に障害が起きた場合、それが業務APに起因するのか、ミドルソフトの変更や不具合に起因するのかを判別しにくくなります。
  3. 本文でも、ミドルソフトを入れ替えると「結合テストで混乱が生じるおそれがある」としています。そこで、結合テストでは入れ替えず、対応済みのミドルソフトを使った機能確認は、別に設定した結合テスト2で行うことにしました。恐れていた混乱は、障害の原因を切り分けにくくなることです。

誤りやすいポイント

  • ミドルソフトの不具合そのものを、設問が問う「混乱」と取り違えないようにします。問われているのは、テスト中に入れ替えた場合に起こり得るテスト上の混乱です。
  • 「テストが遅れること」だけを答えるのは不十分です。本文では、入替えによって結合テストが混乱するおそれを理由にしています。
  • 不具合の発生源が分かりにくくなる点を、業務APとミドルソフトのどちらに原因があるか判別しにくくなる、と具体化すると伝わりやすくなります。

FAQ

Q: 修正版のミドルソフトで結合テストを続けるのではだめですか?
A: テストの途中でミドルソフトを入れ替えると、変更前後でテスト条件が異なります。障害が起きたときの原因特定や、テスト結果の評価が難しくなるため、別のテストとして分けています。
Q: 既知の不具合があるミドルソフトを使って、結合テストを進められるのですか?
A: 本文では、不具合を除けば5月から業務APで使用しても問題はない見込みとされています。テスト方法を工夫して機能確認を進め、修正版での確認は結合テスト2で行う考えです。

関連キーワード: ミドルウェア、結合テスト、障害切分け、テスト環境、テスト結果管理

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設問2(3)

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総合テストの環境を使用して結合テスト2を行うことによって、総合テストが円滑に進められる理由を、30字以内で述べよ。

模範解答

・総合テストの環境の不具合が事前に摘出できるから ・総合テストの環境の設定内容の妥当性を事前に確認できるから

解説

解答の導き方

この設問は、結合テスト2を総合テストの環境で行うことが、なぜ総合テストを円滑に進めることにつながるのかを問うています。
本文では、ミドルソフトの不具合への対応完了後、「6月中旬から6月末までに結合テスト2を設定」し、修正後のミドルソフトを使って業務APの機能確認を行うとしています。さらに、結合テスト2は「総合テストの環境を使用して」行うとあります。図1では、その後に総合テストが予定されています。
つまり、総合テストで使う環境を、総合テストの開始前に結合テスト2で実際に使用できます。そのため、環境自体に不具合があれば事前に見つけられ、環境の設定内容が適切かどうかもあらかじめ確認できます。総合テストの開始後に環境の問題が判明して中断や設定変更が必要になる事態を避けやすくなるため、総合テストを円滑に進められます。

誤りやすいポイント

  • ミドルソフトの不具合を修正後に確認できることだけを理由にしないようにします。この設問で問われているのは、結合テスト2を総合テストの環境で行う効果です。
  • 結合テスト2で業務APの機能確認を行うことと、総合テスト環境を事前確認することを混同しないようにします。環境を共用することで、環境の不具合や設定内容の問題を総合テスト前に確認できます。
  • 「テストを早く始められるから」だけでは、環境を共用する理由が説明できていません。環境の不具合の発見や、設定内容の妥当性確認まで述べることが重要です。

FAQ

Q: 結合テスト2では、総合テストと同じテストを行うのですか。
A: 本文では、結合テスト2で行うのは修正後のミドルソフトを使った業務APの機能確認です。総合テスト環境を使うことで、その環境を事前に確認できます。
Q: 環境の不具合と設定内容の問題は、どう違いますか。
A: 環境の不具合は、テスト環境が期待どおりに動作しないことです。設定内容の問題は、環境は動作していても、設定がテストに適した状態になっていないことです。
Q: なぜ総合テストの開始前に環境を確認する必要があるのですか。
A: 総合テスト中に環境の問題が見つかると、テストを中断して調査や修正を行う可能性があるためです。事前に確認しておけば、そのような停滞を避けやすくなります。

関連キーワード: 結合テスト、総合テスト、テスト環境、環境設定、事前検証

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設問3:〔現行システムの障害の多発〕について、(1)~(3)に答えよ。

設問3(1)

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B課長が結合テストに関するリスクを懸念したのは、障害が多発している機能について1次開発とどのような関連があることが分かったからか。20字以内で述べよ。

模範解答

・1次開発の仕様に大きな影響があること ・1次開発への取込みの工数が大きいこと

解説

解答の導き方

  1. まず、1次開発が何を作っているかを確認します。表1では、1次開発は「データ入力、マスタファイルの更新などのオンライン処理用の業務プログラム」を開発し、「入力項目は変えず」に現行システムより操作性を向上させるものです。つまり、現行システムのオンライン処理に関わる機能を、新システム側で作り直しています。
  2. 次に、障害が起きた機能を確認します。本文では、現行システムで「昨年12月末の凍結直前に追加した機能」のうち、4月に初めて稼働した機能に「仕様の不備に伴う障害」が多発したとあります。現行システムのオンライン処理用の業務APについては、昨年12月末に機能追加を凍結しているため、障害が起きたのは、1次開発で作り直すオンライン処理と関係する機能だと考えられます。
  3. さらに、本文は「障害が多発している機能について1次開発との関連を調べた結果」と述べています。したがって、単に現行システムで障害が発生しただけではなく、その機能の修正が1次開発にも関係すると分かったことが、リスクを懸念した根拠です。
  4. 仕様の不備を直すには、対応する新システム側の仕様を見直す必要が生じる可能性があります。その影響が大きければ、1次開発の仕様に大きな影響が及ぶことがリスクになります。また、本文には「修正作業量が想定していたよりも多い」とあるため、障害対応を1次開発に取り込む工数が大きいことも、独立したリスクの表し方になります。
    この設問では、仕様への影響の大きさと、取込み工数の大きさは、どちらか一方を答えればよく、両方を同時に述べる必要はありません。

誤りやすいポイント

  • 「現行システムで障害が多発したこと」だけを答えると、障害機能と1次開発の関係が示せません。1次開発が現行システムのオンライン処理に関わる機能を作り直すことと結び付けて考えます。
  • 「結合テストの後半に対応すると危険」とだけ答えるのも不十分です。設問が尋ねているのは、その危険の説明ではなく、障害機能と1次開発との関連です。
  • 仕様への影響と取込み工数を、必ず一つの解答に両方含めなければならないと思い込まないようにします。どちらも、本文から導ける別々の観点です。

FAQ

Q: 1次開発と障害機能の関係は、本文に明記されていますか。
A: 「障害が多発している機能について1次開発との関連を調べた」と明記されています。加えて、1次開発がオンライン処理用の業務プログラムを開発し、現行システムでもオンライン処理用の業務APに機能追加を行っていたことから、同じ機能領域に関わると判断できます。
Q: 仕様への影響と取込み工数は、なぜ別々の解答になるのですか。
A: 仕様の不備への対応によって1次開発の仕様に大きな影響が及ぶことと、修正作業を1次開発に取り込む工数が大きいことは、異なるリスクの表現だからです。設問では、いずれか一方を述べれば解答になります。
Q: 「修正作業量が想定していたよりも多い」は、どの観点の根拠ですか。
A: 障害対応を1次開発に取り込む作業量が大きいという観点の根拠です。本文では、そのために障害対応の取込み結果を効率よく確認しようとしていることも示されています。

関連キーワード: 仕様変更、影響分析、結合テスト、障害対応、回帰テスト

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設問3(2)

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現行システムの障害について、結合テストの後半にまとめて対応した場合に懸念される結合テストに関するリスクを、20字以内で述べよ。

模範解答

・結合テストの完了の遅延 ・手戻りの発生による進捗の遅延 ・デグレードの発生による品質の劣化

解説

解答の導き方

この設問では、障害対応を結合テストの後半にまとめて行うことで、テストにどのような影響が出るかを考えます。
まず、これまでの方針は、現行システムの障害に対する修正仕様を基に、1次開発の結合テストの後半でまとめて対応するというものでした。ところが、障害対応の連絡では、修正作業量が想定より多いことが分かっています。
結合テストの後半で修正を取り込むと、それまでに確認した機能にも修正の影響が及ぶ可能性があります。その場合、変更箇所だけでなく、影響を受ける機能も再確認する必要が生じます。再確認や追加修正に時間がかかれば、結合テストを予定どおり終えられず、作業の手戻りによって進捗も遅れます。
さらに、修正によって、それまで正常に動作していた機能に問題が生じることもあります。テスト後半に修正が集中すると、その影響を十分に確認する時間が不足し、品質が低下するおそれがあります。
したがって、懸念されるのは、結合テストの完了が遅れること、手戻りによって進捗が遅れること、そしてデグレードによって品質が劣化することです。

誤りやすいポイント

  • 「障害が多発している」ことだけに注目し、結合テストへの具体的な影響を説明しないと、リスクが明確になりません。
  • 修正箇所だけを再確認すればよいと考えがちですが、修正の影響を受ける機能も再テストが必要になる場合があります。
  • スケジュールの遅れだけでなく、手戻りによる進捗の遅れや、デグレードによる品質の劣化もリスクとして捉えます。

FAQ

Q: 修正を結合テストの後半に行うと、なぜ手戻りが発生するのですか?
A: すでに確認済みの機能に修正の影響が及ぶと、確認をやり直したり、追加の修正を行ったりする必要が生じるためです。
Q: デグレードとは何ですか?
A: 修正によって、それまで正常に動作していた機能に不具合が生じ、システムの品質が低下することです。
Q: この設問で、テストの遅延と進捗の遅延を分けて考えるのはなぜですか?
A: テストを終える時期が遅れることに加え、再確認や追加修正によって作業全体の進み具合も遅れる可能性があるためです。

関連キーワード: 結合テスト、回帰テスト、手戻り、デグレード、進捗管理

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設問3(3)

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B課長は、障害対応の取込み結果を効率よく確認するために、どのような情報の提供を現行システムの保守担当の責任者に依頼することにしたのか。20字以内で述べよ。

模範解答

・修正結果の確認用データの仕様 ・修正結果の確認用のテストケース

解説

解答の導き方

  1. まず、B課長が変更した対応方針を確認します。障害対応を結合テストの後半にまとめて行うのではなく、「結合テストの初期の段階で障害対応の取込みを行う」としています。つまり、修正を早い段階で取り込み、その結果を結合テストで確認する方針です。
  2. 次に、保守担当の責任者に追加で情報を依頼する理由を見ます。本文には「修正作業量が想定していたよりも多いので、障害対応の取込み結果を効率よく確認したい」とあります。修正仕様だけでは、修正を取り込んだ後に何を使って、どのように確認するかが分かりません。
  3. そこで、修正結果の確認に使うデータの仕様、または確認に必要なテストケースを提供してもらえば、確認作業を効率化できます。したがって、求める情報は「修正結果の確認用データの仕様」や「修正結果の確認用のテストケース」に当たります。

誤りやすいポイント

  • 障害の原因分析や類似障害の調査結果を答えにしないようにします。本文では、これらの調査はすでに済んでいると説明されています。
  • 障害対応の修正仕様だけを答えにしないようにします。これは既に提供を受ける前提で、設問はそれに加えて必要な情報を尋ねています。
  • 「効率よく確認する」という目的に注目します。修正後の動作を確認するためのデータやテストケースが必要だと考えます。

FAQ

Q: なぜ修正仕様だけでは不十分なのですか?
A: 修正仕様は、どのように修正するかを示す情報です。修正後の結果を効率よく確認するには、確認に使うデータやテストケースも必要です。
Q: 確認用のテストケースには、どのような情報が含まれますか?
A: 修正後の動作を確認するための入力条件や、確認すべき結果などが含まれます。
Q: 「確認用データの仕様」と「テストケース」のどちらを答えてもよいのですか?
A: どちらも、障害対応を取り込んだ結果を確認するために提供を依頼する情報を表しています。

関連キーワード: 障害対応、修正仕様、テストケース、テストデータ、結合テスト

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