プロジェクトマネージャ 2012年 午前2 問09
問題文
JIS X 0129-1で定義されたソフトウェアの品質特性の説明のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:機能性とは、ソフトウェアが、指定された条件の下で利用されるときに、明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供するソフトウェア製品の能力のことである。(正解)
イ:効率性とは、指定された条件の下で利用するとき、理解、習得、利用でき、利用者にとって魅力的であるソフトウェア製品の能力のことである。
ウ:信頼性とは、明示的な条件の下で、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力のことである。
エ:保守性とは、指定された条件の下で利用するとき、指定された達成水準を維持するソフトウェア製品の能力のことである。
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ソフトウェア品質特性【午前2解説】
正解の理由
適切なのはアです。
JIS X 0129-1で定義される機能性とは、ソフトウェアが指定された条件の下で利用されるとき、明示的・暗示的な必要性に合致する機能を提供する能力です。アは、この定義を正しく説明しています。
解法ステップ
- 選択肢にある品質特性と説明の組合せに注目します。
- 各説明の特徴的な表現から、該当する品質特性を確認します。
- 説明と品質特性が一致しているものを選びます。
たとえば、「理解、習得、利用できる」「利用者にとって魅力的」という表現は、効率性ではなく使用性を示します。このように、定義のキーワードを手掛かりにすると判断しやすくなります。
選択肢別の誤答解説
- ア:適切です。明示的・暗示的な必要性に合致する機能を提供する能力は、機能性の説明です。
- イ:不適切です。「理解、習得、利用できる」「利用者にとって魅力的」は、使用性の説明です。効率性は、性能と使用する資源の関係に関する特性です。
- ウ:不適切です。「使用する資源の量に対比して適切な性能を提供する」は、効率性の説明です。信頼性は、指定された条件の下で、指定された達成水準を維持する能力です。
- エ:不適切です。「指定された達成水準を維持する」は、信頼性の説明です。保守性は、ソフトウェアを修正・変更する際の容易さに関する特性です。
よくある誤解
- 効率性を、使いやすさと混同する
使いやすさや学びやすさは使用性です。効率性は、性能と資源消費のバランスを指します。 - 信頼性と機能性を混同する
必要な機能を提供できるかは機能性、利用時に要求された水準を保てるかは信頼性です。 - 保守性を、運用中の安定性と混同する
安定して動作し続ける能力は信頼性です。保守性は、修正や変更のしやすさです。
補足コラム
JIS X 0129-1は、ソフトウェア製品の品質モデルを定めた規格です。品質特性の定義問題では、単語の印象だけで判断せず、「どの能力を説明しているか」を確認しましょう。
特に、次の対応を押さえておくと解きやすくなります。
FAQ
Q. 「明示的及び暗示的必要性」とは何ですか?
A. 明示的必要性は、仕様書などに明記された要求です。暗示的必要性は、明記されていなくても通常期待される要求です。
A. 明示的必要性は、仕様書などに明記された要求です。暗示的必要性は、明記されていなくても通常期待される要求です。
Q. 使用性と効率性は、どのように区別できますか?
A. 「理解・習得・操作のしやすさ」や「魅力」は使用性、「性能」や「資源の使用量」は効率性に関する表現です。
A. 「理解・習得・操作のしやすさ」や「魅力」は使用性、「性能」や「資源の使用量」は効率性に関する表現です。
関連キーワード: 機能性、信頼性、使用性、効率性、保守性、ソフトウェア品質特性

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