プロジェクトマネージャ 2015年 午前2 問14
問題文
品質の定量的評価の指標のうち、ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
選択肢
ア:(最終成果物に含まれる誤りの件数)÷(最終成果物の量)
イ:(修正時間の合計)÷(修正件数)(正解)
ウ:(変更が必要となるソースコードの行数)÷(移植するソースコードの行数)
エ:(利用者からの改良要求件数)÷(出荷後の経過月数)
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ソフトウェア保守性の評価指標【午前2解説】
正解の理由
保守性とは、ソフトウェアに修正や変更を加えやすい性質です。修正に時間がかかるほど、保守に手間がかかり、保守性は低いと評価できます。
イの「修正時間の合計 ÷ 修正件数」は、修正1件当たりにかかる時間を表します。したがって、保守性を定量的に評価する指標として適切です。
解法ステップ
- 選択肢の式を見て、何を測っているかを確認します。
- 「修正時間」と「修正件数」の比は、修正作業の平均的な負担を表すと考えます。
- 修正のしやすさを表す指標なので、保守性に当たる選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:最終成果物の量に対する誤りの件数です。誤りの密度を表す指標であり、ソフトウェアの品質や信頼性の評価に関係します。
- イ:修正1件当たりに必要な時間を表します。修正のしやすさ、つまり保守性を評価する指標です。
- ウ:移植するソースコードのうち、変更が必要な行数の割合です。別の環境へ移しやすいかを表す、移植性の評価に関係します。
- エ:出荷後の期間当たりに寄せられた改良要求の件数です。利用者からの要求の発生状況を表すもので、保守作業そのもののしやすさを直接測る指標ではありません。
よくある誤解
- 修正に関する指標なら、すべて保守性の指標だと思う
修正要求の件数と、修正に必要な作業時間は異なります。保守性を直接評価するには、修正作業の容易さに注目します。 - 指標の値が大きいほど、品質が高いと思う
イの値は修正1件当たりの時間です。値が小さいほど、一般に修正しやすいと考えられます。 - 移植時の変更量も保守性を表すと思う
移植時にどれだけ変更が必要かは、主に移植性を評価する観点です。
補足コラム
ソフトウェアの品質特性には、保守性のほか、信頼性や移植性などがあります。問題では、式の分子・分母が何を表すかを読み取り、「誤りの密度」「修正の負担」「移植時の変更量」のように指標の意味を整理すると、分類しやすくなります。
FAQ
Q. 修正1件当たりの時間が短いほど、保守性が高いのですか?
A. はい。修正にかかる時間が短いほど、一般に変更を加えやすく、保守性が高いと評価できます。
A. はい。修正にかかる時間が短いほど、一般に変更を加えやすく、保守性が高いと評価できます。
Q. 修正件数が多いと、保守性が低いといえますか?
A. 件数だけでは判断できません。要求や障害の発生頻度にも左右されるため、修正1件当たりの作業時間なども考慮します。
A. 件数だけでは判断できません。要求や障害の発生頻度にも左右されるため、修正1件当たりの作業時間なども考慮します。
関連キーワード: 保守性、品質特性、修正時間、移植性、誤り密度

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