プロジェクトマネージャ 2020年 午前2 問10
問題文
プロジェクトにどのツールを導入するかを、EMV(期待金額価値)を用いて検討する。デシジョンツリーが次の図のとき、ツールAを導入するEMVがツールBを導入するEMVを上回るのは、Xが幾らよりも大きい場合か。

選択肢
ア:120
イ:150
ウ:200(正解)
エ:240
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デシジョンツリーのEMV比較【午前2解説】
正解の理由
EMV(期待金額価値)は、各結果の金額にその発生確率を掛けて合計した値です。導入費用がある場合は、期待される効果額から費用を差し引いて比較します。
ツールAのEMVは、次のとおりです。
ツールBのEMVは、次のとおりです。
ツールAのEMVがツールBを上回る条件は、
これを解くと、 です。したがって、ツールAのEMVがツールBを上回るのは、 が200万円より大きい場合です。この条件を示す選択肢はウです。
解法ステップ
- 各ツールについて、結果ごとの「効果額 × 発生確率」を合計します。
- その期待効果額から、ツールの導入費用を差し引きます。
- ツールAのEMVがツールBのEMVを上回る不等式を立てます。
- 不等式を解き、 の境界値を求めます。
なお、万円では両者のEMVが同じです。ツールAが上回るには、200万円を超える必要があります。
選択肢別の誤答解説
-
ア:120万円
ツールBの効果額120万円などを基準にしてしまうと選びやすい値ですが、確率と導入費用を含めた比較から求めた境界値ではありません。 -
イ:150万円
結果ごとの効果額や費用を単純に足し引きして、発生確率を正しく反映しない場合に誤って選ぶ可能性があります。 -
ウ:200万円
期待効果額から導入費用を引いてEMVを求め、両者を比較すると得られる境界値です。 -
エ:240万円
確率を掛ける対象や費用の扱いを誤ると、このような値になることがあります。費用は各ツールのEMVから一度だけ差し引きます。
よくある誤解
-
効果額だけを比較する
EMVでは、効果額だけでなく、その結果が発生する確率も考慮します。 -
導入費用を差し引かずに比較する
効果額の期待値が大きくても、導入費用を考慮するとEMVが小さくなることがあります。 -
境界値を含めて「上回る」と判断する
万円では両者は同額です。「上回る」条件は であり、200万円ちょうどは含みません。
補足コラム
デシジョンツリーでは、四角形の決定ノードで選択肢を選び、円形の機会ノードで確率的に生じる結果を表します。機会ノードのEMVは、各結果の金額と確率から計算し、決定ノードではEMVがより大きい選択肢を選ぶのが基本です。
FAQ
Q. EMVの単位は何ですか?
A. 金額を扱う問題では、EMVも金額の単位になります。この問題では万円です。
A. 金額を扱う問題では、EMVも金額の単位になります。この問題では万円です。
Q. 200万円ちょうどなら、どちらを選びますか?
A. どちらのEMVも同じです。設問はツールAがツールBを「上回る」条件を尋ねているため、 は200万円より大きい必要があります。
A. どちらのEMVも同じです。設問はツールAがツールBを「上回る」条件を尋ねているため、 は200万円より大きい必要があります。
関連キーワード: EMV、期待金額価値、デシジョンツリー、決定ノード、機会ノード

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