プロジェクトマネージャ 2023年 午前2 問08
問題文
プロジェクトのスケジュール管理で使用する“クリティカルチェーン法”の実施例はどれか。
選択肢
ア:限りある資源とプロジェクトの不確実性とに対応するために、合流バッファとプロジェクトバッファとを設ける。(正解)
イ:クリティカルパス上の作業に、生産性を向上させるための開発ツールを導入する。
ウ:クリティカルパス上の作業に、要員を追加投入する。
エ:クリティカルパス上の先行作業の全てが終了する前に後続作業に着手し、一部を並行して実施する。
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クリティカルチェーン法【午前2解説】
正解の理由
クリティカルチェーン法は、作業間の依存関係だけでなく、限られた資源の制約も考慮してスケジュールを組み立てる方法です。また、各作業に余裕を分散させず、プロジェクト全体の不確実性に備えるバッファを設けます。
そのため、資源の制約とプロジェクトの不確実性に対応するために、合流バッファとプロジェクトバッファを設けるアが適切です。
解法ステップ
- 「クリティカルチェーン法」の特徴を思い出します。クリティカルパスに資源の制約を加味して計画する方法です。
- 個々の作業に含まれる余裕を集約し、プロジェクト全体を守るバッファを設けます。
- 合流バッファとプロジェクトバッファに言及している選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:正解です。合流バッファは、クリティカルチェーンに合流する作業経路の遅れが、クリティカルチェーンに影響するのを抑えます。プロジェクトバッファは、プロジェクト全体の遅延に備えます。
- イ:開発ツールの導入によって生産性の向上を図る施策です。クリティカルチェーン法の特徴であるバッファの設置を示していません。
- ウ:要員を追加して作業期間を短縮する方法です。クリティカルパス上の作業を短縮する施策であり、バッファを活用するクリティカルチェーン法の実施例とは異なります。
- エ:先行作業の完了前に後続作業を始め、作業を並行させる方法です。これはファストトラッキングに当たります。
よくある誤解
- クリティカルパスとクリティカルチェーンは同じではありません。 クリティカルチェーンでは、作業の依存関係に加えて資源の制約も考慮します。
- バッファは、個々の作業を無条件に長く見積もることではありません。 作業に分散していた余裕を集約し、全体の遅延リスクに備えます。
- 作業を並行させることが、クリティカルチェーン法の特徴ではありません。 それはファストトラッキングの考え方です。
補足コラム
クリティカルチェーン法では、作業ごとに安全余裕を持たせるのではなく、余裕をバッファとしてまとめて管理します。代表的なものは、プロジェクトの完了を守るプロジェクトバッファと、非クリティカルな作業経路からの遅れを吸収する合流バッファです。進捗をバッファの消費状況で確認することで、遅延リスクを把握しやすくなります。
FAQ
Q. クリティカルパス上の作業に要員を追加する方法も、クリティカルチェーン法ですか?
A. 要員追加による作業短縮は、一般にクラッシングと呼ばれるスケジュール短縮策です。クリティカルチェーン法そのものの特徴は、資源制約を考慮した計画とバッファ管理です。
A. 要員追加による作業短縮は、一般にクラッシングと呼ばれるスケジュール短縮策です。クリティカルチェーン法そのものの特徴は、資源制約を考慮した計画とバッファ管理です。
Q. 合流バッファは何を守りますか?
A. クリティカルチェーンに合流する経路の遅れが、クリティカルチェーンの進行に影響するのを抑えます。
A. クリティカルチェーンに合流する経路の遅れが、クリティカルチェーンの進行に影響するのを抑えます。
関連キーワード: クリティカルチェーン法、クリティカルパス、プロジェクトバッファ、合流バッファ、ファストトラッキング、クラッシング

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