プロジェクトマネージャ 2025年 午前2 問07
問題文
図1に示すプロジェクト活動は、作業Cの終了がこの計画から2日遅れたので、このままでは当初に計画した総所要日数で終了できなくなった。

選択肢
ア:4日減少する
イ:2日減少する
ウ:1日増加する(正解)
エ:2日増加する
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ファストトラッキングの所要日数【午前2解説】
正解の理由
当初計画の総所要日数は33日、変更後は34日です。したがって、変更後の総所要日数は当初計画より1日増加します。これに該当するのはウです。
ファストトラッキングでは、作業の順序や依存関係を見直し、これまで後続作業としていた作業を前倒しして並行して進めます。この問題では、作業Iを作業Gの完了前に開始できるようにしています。ただし、作業Cの所要日数も10日から12日に延びているため、短縮効果だけでなく、変更後のクリティカルパスも確認する必要があります。
解法ステップ
-
当初計画の所要日数を計算します。
- 作業Iに至る経路は、A→C→G→Iで、日です。
- 作業Jに進むため、さらに8日かかります。
- この経路の合計は、日です。
- Hを経由する経路は、A→C→F→H→Jで、日です。
- よって、当初計画は長い方の33日で完了します。
-
変更後の、Hを経由する経路を計算します。
- A→C→F→H→Jの所要日数は、日です。
- Hは作業EとFの到着を待つ必要がありますが、Fを経由する経路の方が長いため、Hの開始はFの完了後になります。
-
変更後の、Gを経由する経路を確認します。
- G1の完了後に、作業Iを開始できます。作業Iの経路は、合流地点まで日です。
- G1とG2を順に進む経路は、合流地点まで日です。
- 破線のダミー作業は所要日数が0日ですが、合流地点ではG2の完了も必要です。そのため、Gを経由する場合は23日で合流します。
- Jの8日を加えると、Gを経由する経路は日です。
-
変更後の全体所要日数を決めます。
- Hを経由する経路は34日、Gを経由する経路は31日です。
- よって、変更後の総所要日数は34日です。
- 当初の33日と比べると、1日増加します。
選択肢別の誤答解説
-
ア:4日減少する
作業Iを前倒しできることだけを見て、クリティカルパス全体の所要日数が短くなると判断した誤りです。作業Cの所要日数が2日延びている点と、変更後にH経由の経路が最長になる点を考慮する必要があります。 -
イ:2日減少する
GからIへの作業を並行化した効果だけを取り出し、プロジェクト全体も2日短くなると判断した誤りです。変更後は作業Cの延長もあり、H経由の経路が34日となります。 -
ウ:1日増加する
当初計画は33日、変更後は34日です。差は1日増加であり、正しい選択肢です。 -
エ:2日増加する
作業Cが2日延びたことをそのまま総所要日数の増加とみなした誤りです。変更後は作業Iの前倒しによってG経由の経路が短くなるため、全体の増加は2日ではなく1日です。
よくある誤解
-
作業を並行化すれば、必ずプロジェクト全体が短くなる
並行化の効果が出ても、別の経路が新たなクリティカルパスになる場合があります。変更後も全経路を比較します。 -
作業Cが2日延びたので、総所要日数も必ず2日増える
総所要日数は、作業Cの延長だけでなく、他の作業との依存関係や並行化も含めて決まります。 -
ダミー作業にも所要日数がある
ダミー作業は作業間の依存関係を示すもので、所要日数は0日です。ただし、後続作業の開始条件には影響します。
補足コラム
クリティカルパスとは、プロジェクトの開始から終了までの経路のうち、所要日数が最も長い経路です。この経路上の作業が遅れると、原則としてプロジェクト全体の完了も遅れます。
ファストトラッキングは、作業を並行して進めることで期間短縮を狙う方法です。一方で、作業間の調整が難しくなったり、手戻りが発生したりするリスクがあります。試験では、作業の前倒しによる効果だけでなく、変更後にどの経路が最長になるかを確認することが重要です。
FAQ
Q. 作業Iを作業Gの完了前に始めると、どれくらい短縮されますか?
A. G1の完了後にIを開始できるため、IはG2と並行して進みます。ただし、合流地点ではG2の完了も必要です。したがって、合流時点はIの完了ではなく、G2の完了によって決まります。
A. G1の完了後にIを開始できるため、IはG2と並行して進みます。ただし、合流地点ではG2の完了も必要です。したがって、合流時点はIの完了ではなく、G2の完了によって決まります。
Q. ダミー作業があると、その分だけ日数が増えますか?
A. いいえ。ダミー作業自体の所要日数は0日です。作業の依存関係を表すために使われます。
A. いいえ。ダミー作業自体の所要日数は0日です。作業の依存関係を表すために使われます。
Q. 作業Cが2日延びているのに、総所要日数の増加が1日なのはなぜですか?
A. 作業Iの前倒しによってG経由の経路が短くなる一方、変更後はH経由の経路が最長になります。各経路の所要日数を比較すると、全体では当初の33日から34日への1日増加となります。
A. 作業Iの前倒しによってG経由の経路が短くなる一方、変更後はH経由の経路が最長になります。各経路の所要日数を比較すると、全体では当初の33日から34日への1日増加となります。
関連キーワード: ファストトラッキング、クリティカルパス、アローダイアグラム、ダミー作業、プロジェクトスケジュール管理

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