システム監査技術者 2024年 午前2 問12
問題文
ヒューマンエラーに起因する障害の低減策の一つに、エラープルーフ化がある。エラープルーフ化の五つの原理のうち、作業ミスによるエラーの発生を未然に防ぐための原理の組みはどれか。
〔エラープルーフ化の五つの原理〕
・異常検出:エラーに気付くようにする。
・影響緩和:影響が致命的なものにならないようにする。
・代替化:人が作業をしなくてもよいようにする。
・排除:作業や注意を不要にする。
・容易化:作業を易しくする。
選択肢
ア:異常検出、影響緩和、排除
イ:異常検出、代替化、容易化
ウ:影響緩和、代替化、排除
エ:代替化、排除、容易化(正解)
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エラープルーフ化の予防原理【午前2解説】
正解の理由
作業ミスによるエラーの発生を未然に防ぐには、エラーが起きにくい作業方法や環境にすることが重要です。
五つの原理のうち、発生そのものを防ぐ原理は次の三つです。
- 代替化:人が作業をしなくてもよいようにし、人的ミスの機会を減らします。
- 排除:作業や注意を不要にし、ミスの原因となる作業をなくします。
- 容易化:作業を分かりやすく、簡単にして、間違いにくくします。
したがって、作業ミスを未然に防ぐ原理を組み合わせたエが正解です。
解法ステップ
- 設問の「エラーの発生を未然に防ぐ」に注目します。
- 五つの原理を、発生前の対策と発生後の対策に分けます。
- 「代替化」「排除」「容易化」は、作業をなくす・置き換える・簡単にすることで、エラーが起きる可能性を下げます。
- この三つを含む選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:異常検出、影響緩和、排除
「排除」はエラーの発生を防ぐ原理ですが、「異常検出」はエラーに気付かせる対策、「影響緩和」はエラーが起きた後の影響を抑える対策です。未然防止の組合せではありません。 -
イ:異常検出、代替化、容易化
「代替化」と「容易化」は未然防止に役立ちますが、「異常検出」はエラーの発生を防ぐのではなく、発生した異常を検知する原理です。 -
ウ:影響緩和、代替化、排除
「代替化」と「排除」は未然防止の原理ですが、「影響緩和」はエラー発生後の被害を小さくする原理です。 -
エ:代替化、排除、容易化
人による作業を置き換える、不要な作業をなくす、作業を簡単にするという、エラーの発生自体を防ぐ三つの原理で構成されています。
よくある誤解
-
異常検出を、エラーの予防と混同する
異常検出は、エラーを起こさないためではなく、起きた異常に気付くための原理です。 -
影響緩和を、エラーの発生防止と混同する
影響緩和は、エラーが起きることを前提に、結果を深刻化させないための対策です。 -
「作業を簡単にする」だけが予防策だと考える
作業を人からシステムに置き換えたり、作業そのものをなくしたりすることも、エラーの発生機会を減らす有効な予防策です。
補足コラム
エラープルーフ化は、人の注意力だけに頼らず、ミスを起こしにくい仕組みを作る考え方です。たとえば、入力形式をシステムが自動で確認する仕組みは「異常検出」、危険な手順をなくす設計は「排除」、手順を自動化することは「代替化」に当たります。対策が「エラーの発生を防ぐ」のか、「発生後に気付く・影響を抑える」のかを区別すると、選択肢を判断しやすくなります。
FAQ
Q. 異常検出は、エラーを未然に防ぐ原理ではないのですか?
A. 異常検出は、エラーや異常が起きたことを検知する原理です。早く気付くことで被害を抑えられますが、エラーの発生自体を防ぐ原理とは区別します。
A. 異常検出は、エラーや異常が起きたことを検知する原理です。早く気付くことで被害を抑えられますが、エラーの発生自体を防ぐ原理とは区別します。
Q. 代替化と排除の違いは何ですか?
A. 代替化は、人が行っていた作業を機械やシステムなどに置き換えることです。排除は、その作業自体を不要にすることです。
A. 代替化は、人が行っていた作業を機械やシステムなどに置き換えることです。排除は、その作業自体を不要にすることです。
Q. 容易化には、どのような対策がありますか?
A. 手順を簡潔にする、操作画面を分かりやすくする、間違った入力をしにくい設計にするなど、作業を簡単にしてミスを減らす対策があります。
A. 手順を簡潔にする、操作画面を分かりやすくする、間違った入力をしにくい設計にするなど、作業を簡単にしてミスを減らす対策があります。
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