登録販売者 2019年 中国・四国 問06
問題文
医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a アレルギーは、必ず医薬品の薬理作用と密接に関係して起こるものであるため、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。
b 医薬品が人体に及ぼす作用は、多くが解明されているため、十分注意して適正に使用された場合は副作用を生じることはない。
c 医薬品は、疾病の種類や症状等に応じて適切なものが選択され、適正な使用がなされなければ、症状の悪化、副作用や事故等の好ましくない結果(有害事象)を招く危険性が高くなる。
d 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、d)
5:(c、d)(正解)
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副作用と有害事象【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:医薬品は適正に使っても副作用が起こることがあり、不適正な使用は有害事象の危険を高めます。
正しい組合せは5(c、d)です。a、bは誤りです。根拠は、手引きの第1章「医薬品の本質」「不適正な使用と有害事象」「副作用」です。
「試験問題の作成に関する手引き」では、医薬品の作用はすべて解明されているわけではなく、期待される効果だけでなく副作用が起こる場合もあるとされています。また、医薬品の選択や使用が適切でないと、症状の悪化、副作用、事故などの好ましくない結果を招く危険性が高くなります。副作用の発生状況を聴き、必要に応じて受診を勧めることも、販売等に従事する専門家の役割です。
解法ステップ
- aの「薬理作用と密接に関係して」と、bの「副作用を生じることはない」に注目します。どちらも副作用・アレルギーを限定しすぎる表現です。
- cの「適切な医薬品」「適正な使用でなければ」と「有害事象の危険性が高くなる」が、手引きの説明と合うか確認します。
- dの「発生の経過を聴く」「状況次第では受診を勧奨する」が、販売等に従事する専門家の対応として示されているか確認します。
- cとdを含み、aとbを含まない組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「薬理作用と密接に関係して起こる」→ ○「医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得る」
アレルギーは、医薬品の薬理作用とは関係なく起こることがあります。また、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがあります。 -
b:誤りです。
×「多くが解明されている」→ ○「そのすべてが解明されていない」
×「副作用を生じることはない」→ ○「副作用を生じる場合もある」
医薬品の作用は複雑で多岐にわたり、すべてが解明されているわけではありません。適正に使用しても、副作用が起こる場合があります。 -
c:正しい記述です。
疾病や症状に合った医薬品を選び、適正に使用することが大切です。そうでなければ、症状の悪化、副作用、事故などの有害事象を招く危険性が高くなります。 -
d:正しい記述です。
副作用が起きた経過を十分に聴くことは、その後の適切な情報提供につながります。副作用の状況によっては、速やかに医療機関を受診するよう勧める必要があります。
組合せで確認すると、選択肢1(a、b)は誤りのa・bを含み、正しいc・dを含みません。選択肢2(a、c)は誤りのaを含み、正しいdを含みません。選択肢3(a、d)は誤りのaを含み、正しいcを含みません。選択肢4(b、d)は誤りのbを含み、正しいcを含みません。選択肢5(c、d)が、正しい記述の組合せです。
よくある誤解
- 「適正に使用すれば副作用は起きない」と考えがちです。しかし、医薬品の作用はすべて解明されておらず、適正使用でも副作用が起こる場合があります。
- アレルギーは、医薬品の薬理作用によって起こると思い込みがちです。手引きでは、薬理作用等とは関係なく起こり得るとされています。
- 「副作用」と「有害事象」を同じ意味にとらえがちです。有害事象には、副作用だけでなく、症状の悪化や事故なども含まれます。
補足コラム
副作用は、すぐに本人が異変を感じるものばかりではありません。血液や内臓(ないぞう)の機能への影響など、明確な自覚症状としてすぐに現れない場合もあります。症状の有無だけで副作用を判断できるとは限らない点も押さえておきましょう。
FAQ
有害事象は、副作用だけを指す言葉ですか?
いいえ。症状の悪化や事故など、医薬品の使用に関連する好ましくない結果も含みます。
いいえ。症状の悪化や事故など、医薬品の使用に関連する好ましくない結果も含みます。
アレルギーの原因は、有効成分だけですか?
いいえ。有効成分だけでなく、薬理作用のない添加物が原因となる場合もあります。
いいえ。有効成分だけでなく、薬理作用のない添加物が原因となる場合もあります。
関連キーワード: 副作用、アレルギー、有害事象、適正使用、受診勧奨

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