登録販売者 2019年 中国・四国 問07
問題文
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 薬物依存は、一度形成されても、そこから離脱することは容易である。
b 小児への使用を避けるべき医薬品を「子供だから大人用のものを半分にして飲ませればよい」として服用させるなど、安易に医薬品を使用すると、有害事象につながる危険性が高い。
c 医薬品の不適正な使用は、概ね、使用する人の誤解や認識不足に起因するものと医薬品を本来の目的以外の意図で使用するものに大別される。
d 一般用医薬品は、乱用を繰り返しても、臓器障害等を生じることはない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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不適正使用と有害事象【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:不適正な使用には、誤解や認識不足によるものと、本来の目的以外で使うものがあります。
正しい組合せは3(b、c)です。a、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「不適正な使用と有害事象」です。
解法ステップ
- 「離脱することは容易」と「臓器障害等を生じることはない」のような、強い断定表現に注目します。
- 「子供だから大人用のものを半分にする」は、手引きにある不適正使用の例と照らし合わせます。
- 「不適正な使用の大別」と「乱用を繰り返した場合の影響」を確認し、正しい記述の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「離脱することは容易」→ ○「離脱することは容易ではない」です。薬物依存が形成されると、そこから抜け出すことは簡単ではありません。
この記述を含む選択肢1(a、b)は、誤りのaを含み、正しいcを含まないため誤りです。選択肢2(a、c)も、誤りのaを含み、正しいbを含まないため誤りです。 -
b
正しい記述です。 小児への使用を避けるべき医薬品を、大人用のものを半分にすればよいと考えて使わせるなど、安易な使用は有害事象につながる危険性を高めます。 -
c
正しい記述です。 不適正な使用は、概ね、使用する人の誤解や認識不足によるものと、医薬品を本来の目的以外の意図で使うものに大別されます。 -
d
×「臓器障害等を生じることはない」→ ○「慢性的な臓器障害等を生じるおそれもある」です。乱用を繰り返すと、急性中毒だけでなく、長期的な健康への影響が生じることがあります。
この記述を含む選択肢4(b、d)は、誤りのdを含み、正しいcを含まないため誤りです。選択肢5(c、d)も、誤りのdを含み、正しいbを含まないため誤りです。
よくある誤解
- 「一般用医薬品なら、乱用しても大きな害はない」と考えないようにしましょう。一般用医薬品でも、乱用を繰り返すことで臓器障害などが生じるおそれがあります。
- 「大人用を半分にすれば子供にも使える」とは限りません。設問の「半分にすればよい」は、安易な使用の例として示されています。
- 「依存ができても、本人の意思ですぐにやめられる」とは限りません。手引きでは、依存からの離脱は容易ではないとされています。
補足コラム
医薬品を本来の目的以外の意図で使い、定められた量を意図的に超えて服用したり、他の医薬品や酒類などと一緒に摂取したりする乱用では、過量摂取による急性中毒などの危険性が高まります。繰り返しの乱用では、慢性的な臓器障害などにつながるおそれもあります。
FAQ
Q. 依存性と習慣性は同じ意味ですか?
A. 同じではありません。手引きでは、依存性は依存を形成する性質、習慣性は明確な依存を形成するほどではないものの、習慣的な使用につながりやすい性質とされています。
A. 同じではありません。手引きでは、依存性は依存を形成する性質、習慣性は明確な依存を形成するほどではないものの、習慣的な使用につながりやすい性質とされています。
Q. 有害事象と副作用はどのような関係ですか?
A. 医薬品の主作用以外の反応のうち、好ましくないもの(有害事象)を一般に副作用といいます。不適正な使用は、この有害事象を招く危険性を高めます。
A. 医薬品の主作用以外の反応のうち、好ましくないもの(有害事象)を一般に副作用といいます。不適正な使用は、この有害事象を招く危険性を高めます。
関連キーワード: 不適正な使用、薬物依存、乱用、有害事象、急性中毒

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