登録販売者 2019年 中国・四国 問29
問題文
目に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 水晶体の前に位置している角膜の働きにより瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光の量を調節している。
b ビタミンAが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
c 眼瞼は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。
d 目を使う作業を続けると、眼筋の疲労、遠近の焦点調節を行っている硝子体の疲労などが起こる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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眼球の構造と目の疲れ【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:夜間視力の維持にはビタミンA、まばたきのしやすさには薄い眼瞼が関係します。
正しいのは記述b・cで、この組合せに当たるのは3です。記述a・dは誤りです。根拠は厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の眼球の構造・目の疲れ、ビタミンAの項目です。
解法ステップ
- 「瞳孔を散大・縮小させる」という働きは、角膜ではなく、眼球内に入る光の量を調節する部分の働きです。
- 「夜間視力の低下(夜盲症(やもうしょう))」と「ビタミンA」の関係を確認します。
- 「皮下組織が少なく薄い眼瞼(がんけん)」が、内出血や裂傷を生じやすいという記述を確認します。
- 「遠近の焦点調節」と「硝子体(しょうしたい)」の組合せを確認し、正しい記述の組を選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「角膜の働きにより」→ ○「虹彩(こうさい)が瞳孔を散大・縮小させる」
角膜は眼球の前方を覆う透明な部分です。瞳孔を散大・縮小させて光の量を調節するのは、水晶体の前にある虹彩です。そのため、記述aは誤りです。
記述b
ビタミンAは夜間視力を維持するために重要な栄養素です。不足すると、夜間視力の低下である夜盲症を生じることがあるため、記述bは正しいです。
記述c
眼瞼は、素早くまばたきできるように皮下組織が少なく、薄くできています。そのため、内出血や裂傷を生じやすく、記述cは正しいです。
記述d
×「焦点調節を行っている硝子体」→ ○「焦点調節を行っている毛様体(もうようたい)」
遠近の焦点調節には、毛様体の働きが関係しています。硝子体は水晶体から網膜までの眼球内を満たす、透明なゼリー状の組織です。目を使う作業では眼筋のほか、毛様体も疲労するため、記述dは誤りです。
組合せの確認
- 選択肢1(a・b)は、誤りのaを含み、正しいcを含みません。
- 選択肢2(a・d)は、a・dが誤りで、正しいb・cを含みません。
- 選択肢4(b・d)は、誤りのdを含み、正しいcを含みません。
- 選択肢5(c・d)は、誤りのdを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 角膜と虹彩の役割を取り違える:角膜は眼球の前方を覆い、虹彩は瞳孔の大きさを変えて光の量を調節します。
- 硝子体と毛様体を取り違える:硝子体は眼球内を満たす組織、毛様体は遠近の焦点調節に関係する部分です。
- ビタミンAと夜盲症の関係を見落とす:「夜間視力」と「ビタミンA」を結び付けて覚えます。
補足コラム
目を使う作業が続くと、眼筋や毛様体が疲労することがあります。また、まばたきが少なくなることで涙液の供給が不足し、目のかすみや充血、痛みなどにつながることもあります。
FAQ
Q. 硝子体は、目の中でどのような役割をしていますか?
A. 水晶体から網膜までの眼球内を満たす、透明なゼリー状の組織です。遠近の焦点調節を行う部分ではありません。
関連キーワード: 角膜、虹彩、瞳孔、ビタミンA、夜盲症、眼瞼、毛様体、硝子体

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