登録販売者 2019年 中国・四国 問31
問題文
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 生体は、病原菌を排除する反応として免疫機能を活性化させ、その結果、皮膚に炎症を生じ、発疹や発赤、痒み等の症状が現れることがある。
b メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
c 皮下組織は、脂肪細胞が多く集まって皮下脂肪層となっている。
d 角質層は、表皮に存在し、皮膚のバリア機能を担っている。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:正
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外皮系の皮膚構造【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:メラニンは表皮でつくられ、角質層は皮膚のバリア機能を担います。
正しい組合せは 1 です。aは正、bは誤、cとdは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の外皮系に関する項目です。
解法ステップ
- 皮膚の層の順番を確認します。外側から、表皮・真皮・皮下組織です。
- bの「真皮の最下層」に注目します。メラニン産生細胞は、表皮の最下層にあります。
- cの皮下組織と、dの角質層の説明を確認します。皮下組織には脂肪細胞が多く、角質層は表皮にあり、バリア機能を担います。
- 正しい正誤は「a正・b誤・c正・d正」です。選択肢2はa・c、選択肢3はb・d、選択肢4はc、選択肢5はa・bの正誤が異なります。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
皮膚表面の微生物のバランスが崩れたり、皮膚の組織が傷ついたりすると、病原菌が繁殖・侵入しやすくなります。生体が病原菌を排除しようとして免疫機能を活性化させ、その結果、皮膚に炎症が起きて発疹(ほっしん)や発赤(ほっせき)、痒み(かゆみ)などが現れることがあります。 -
b 誤り
×「真皮の最下層」→ ○「表皮の最下層」
メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)でつくられます。紫外線から皮膚組織を守る役割がある点は正しいですが、産生細胞の場所が誤りです。 -
c 正しい
皮下組織には脂肪細胞が多く集まり、皮下脂肪層をつくっています。皮下脂肪層には、外気の熱や寒さから体を守り、衝撃から体を保護する働きもあります。 -
d 正しい
角質層は表皮の最も外側にあり、皮膚のバリア機能を担っています。外部からの異物の侵入を防いだり、体内の水分が失われるのを抑えたりする役割があります。
よくある誤解
- 表皮と真皮を取り違える:メラニン産生細胞があるのは「真皮」ではなく「表皮」の最下層です。
- 皮下組織と角質層の場所を混同する:皮下組織は皮膚の深い部分、角質層は表皮の最も外側です。
- 炎症を起こす原因を免疫機能だけで覚える:手引きでは、皮膚表面の微生物のバランスの乱れや、皮膚組織の損傷も病原菌の繁殖・侵入につながる要因として示されています。
補足コラム
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造です。真皮には毛細血管や知覚神経の末端が通り、皮下組織には脂肪細胞が多く集まっています。構造を「表皮=角質層・メラニン産生細胞」「真皮=毛細血管・知覚神経」「皮下組織=皮下脂肪層」と結び付けると、場所の入れ替えを見抜きやすくなります。
FAQ
Q. メラニン色素には、皮膚を守る以外の働きもありますか?
A. 手引きでは、メラニン色素は紫外線から皮膚組織を防護するとされています。一方、防護能力を超える紫外線にさらされると、皮膚に炎症が生じたり、メラニン色素が過剰につくられてシミやそばかすとして沈着したりすることがあります。
A. 手引きでは、メラニン色素は紫外線から皮膚組織を防護するとされています。一方、防護能力を超える紫外線にさらされると、皮膚に炎症が生じたり、メラニン色素が過剰につくられてシミやそばかすとして沈着したりすることがあります。
Q. 角質層が厚くなることはありますか?
A. 皮膚に物理的な刺激が繰り返されると、角質層が厚くなり、たこやうおのめができることがあります。
A. 皮膚に物理的な刺激が繰り返されると、角質層が厚くなり、たこやうおのめができることがあります。
関連キーワード: 表皮、真皮、皮下組織、角質層、メラニン色素、皮膚のバリア機能

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