登録販売者 2019年 中国・四国 問33
問題文
脳や神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 脳の下部には、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている部位(視床下部など)がある。
b 医薬品の成分が体内で薬効又は副作用をもたらす際には、自律神経系への作用や影響が重要である。
c 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。
d 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:正、d:正
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脳・脊髄と血液脳関門【登録販売者解説】
正解の理由
視床下部は調節機能、血液脳関門は脳を保護し、心臓中枢・呼吸中枢は延髄にあります。
正しい組合せは4です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、試験問題の作成に関する手引きの第2章「人体の働きと医薬品」にある神経系の説明です。
解法ステップ
- aの「脳の下部」「視床下部など」が、自律神経やホルモン分泌の調節を担うという説明を確認します。
- bは、医薬品の薬効や副作用にも自律神経系への作用・影響が重要かを見ます。
- cは、脳の毛細血管が血液中の物質による影響から脳の環境を守る機能の説明です。
- dの「心臓中枢・呼吸中枢」と「脊髄」の組合せに注目します。選択肢1はb・c・d、2はa・c、3はb、5はa・dの正誤が合いません。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
脳の下部には、視床下部(ししょうかぶ)など、自律神経系やホルモン分泌を含むさまざまな調節機能を担う部位があります。 -
b 正しい
医薬品の成分は、自律神経系に作用したり、その働きに影響したりすることで、薬効や副作用をもたらすことがあります。 -
c 正しい
脳の毛細血管には、血液中の物質が脳の組織へ移行するのを選択的に制限する働きがあります。この機能を血液脳関門(けつえきのうかんもん)といいます。 -
d 誤り
×「脊髄には」→ ○「延髄(えんずい)には」
心臓中枢や呼吸中枢などがあるのは脊髄ではなく延髄です。脳は脊髄と延髄でつながっています。
よくある誤解
- 「脳と脊髄はつながっている」ことから、延髄にある中枢まで脊髄にあると思い込むことがあります。心臓中枢・呼吸中枢は延髄と整理しましょう。
- 血液脳関門は、血液中の物質をすべて通さない仕組みではありません。物質の種類などによって、脳への移行しやすさが異なります。
- a・b・cには誤りがなく、dだけが誤りです。組合せ問題では、個々の記述を先に判断してから選択肢を照合します。
補足コラム
血液脳関門は、脳の組織を血液中の成分の変動から守る働きがあります。一方、小児では血液脳関門が未発達なため、血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすいとされています。
FAQ
血液脳関門があると、医薬品の成分は脳に届かないのですか?
すべての成分が遮断されるわけではありません。手引きでは、タンパク質などの大きな分子や、イオン化した物質は脳の組織へ移行しにくいと説明されています。
すべての成分が遮断されるわけではありません。手引きでは、タンパク質などの大きな分子や、イオン化した物質は脳の組織へ移行しにくいと説明されています。
中枢神経系は何からできていますか?
脳と脊髄から構成されます。延髄は脳の一部で、脳と脊髄をつなぐ部分にあります。
脳と脊髄から構成されます。延髄は脳の一部で、脳と脊髄をつなぐ部分にあります。
関連キーワード: 視床下部、自律神経系、血液脳関門、延髄、心臓中枢、呼吸中枢

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