登録販売者 2019年 中国・四国 問35
問題文
医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 全身作用を目的とする医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが重要である。
b 内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用により影響を受けることはない。
c 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象ではなく、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。
d 坐剤は、直腸内で溶解し、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分が吸収される。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
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医薬品の吸収【登録販売者解説】
正解の理由
消化管吸収は受動的な拡散、坐剤は直腸粘膜から吸収されます。
正しい組合せは 2 です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)第2章「人体の働きと医薬品」の「薬の生体内運命(有効成分の吸収)」です。
解法ステップ
- aの「循環血液中に移行する」は、全身作用を目的とする薬の吸収について述べています。
- bの「影響を受けることはない」は、断定表現に注目します。消化管内容物や他の医薬品の作用が吸収に影響するかを確認します。
- cは「受動的に拡散」か「積極的に取り込む」かが判断の分かれ目です。
- dは、坐剤の溶解場所と吸収される部位が合っているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
全身作用を目的とする医薬品では、有効成分が消化管などから吸収され、循環血液中に移行することが必要です。 -
b 誤り
×「影響を受けることはない」→ ○「影響を受ける」
内服薬の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受けます。 -
c 誤り
×「受動的に拡散していく現象ではなく、消化管が積極的に取り込む」→ ○「消化管が積極的に取り込むのではなく、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象」
消化管が成分を積極的に取り込む、という説明が逆です。 -
d 正しい
坐剤は直腸内で溶け、有効成分が薄い直腸内壁の粘膜から吸収されます。
よくある誤解
- **「影響を受けることはない」**のような断定を見落としやすいです。bは「影響を受ける」ため誤りです。
- cは「受動的」と「積極的」の入れ替えがひっかけです。消化管吸収は、一般に濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散します。
- 坐剤は肛門から使う薬ですが、吸収される場所は直腸内壁の粘膜です。
補足コラム
医薬品の作用には、吸収されて循環血液中に移行してから現れる全身作用と、適用した場所で現れる局所作用があります。内服薬でも、消化管内で作用するものは局所作用を目的とする場合があります。
また、固形の内服薬は、吸収される前に消化管内で崩壊し、有効成分が溶け出す必要があります。徐放性製剤は、有効成分がゆっくり溶け出すように作られています。
FAQ
Q. 内服薬の有効成分は、すべて吸収されて全身に運ばれますか?
A. すべてではありません。消化管内で作用する薬もあり、その場合は有効成分がそのまま糞便中に排泄されることがあります。
A. すべてではありません。消化管内で作用する薬もあり、その場合は有効成分がそのまま糞便中に排泄されることがあります。
Q. 坐剤の成分は、直腸内で溶けた後、どこから吸収されますか?
A. 薄い直腸内壁の粘膜から吸収されます。
A. 薄い直腸内壁の粘膜から吸収されます。
関連キーワード: 消化管吸収、受動的拡散、循環血液、坐剤、全身作用、局所作用

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