登録販売者 2019年 中国・四国 問40
問題文
目に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( b )内はいずれも同じ字句が入る。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている( a )が排出されにくくなると、眼圧が( b )して視覚障害を生じることがある。
例えば、抗コリン作用がある成分が配合された医薬品によって眼圧が( b )し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがあるため、特に( c )がある人では厳重な注意が必要である。
選択肢
1:眼房水、上昇、緑内障(正解)
2:涙液、低下、白内障
3:眼房水、上昇、白内障
4:涙液、低下、緑内障
5:眼房水、低下、白内障
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眼圧上昇と抗コリン作用【登録販売者解説】
正解の理由
眼房水の排出が妨げられると眼圧が上昇し、緑内障を悪化させるおそれがあります。
正しい組合せは1で、(a)は眼房水(がんぼうすい)、(b)は上昇、(c)は緑内障(りょくないしょう)です。抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)がある成分によって眼圧が上昇し、急激な視力低下などを起こすことがあります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「感覚器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- 「角膜と水晶体の間を満たしているもの」に注目します。ここを満たすのは涙液ではなく、眼房水です。
- 「眼房水が排出されにくくなる」とき、眼圧は上昇します。
- 「抗コリン作用」「眼圧上昇」「視力低下」の組合せから、注意が必要な人は緑内障のある人だと判断します。
選択肢別の誤答解説
- 選択肢2:眼房水ではなく涙液、眼圧の上昇ではなく低下、緑内障ではなく白内障となっているため誤りです。
- 選択肢3:(a)の眼房水と(b)の上昇は合っていますが、注意が必要な人を白内障のある人としている点が誤りです。
- 選択肢4:(c)の緑内障は合っていますが、(a)が涙液、(b)が低下となっている点が誤りです。
- 選択肢5:(a)の眼房水は合っていますが、(b)が低下、(c)が白内障となっている点が誤りです。
よくある誤解
- 眼房水と涙液を混同する:涙液は目の表面をうるおす液体です。眼房水は角膜と水晶体の間を満たしています。
- 眼圧は排出されにくいほど低下すると考える:眼房水が排出されにくくなると、眼圧は上昇します。
- 緑内障と白内障を取り違える:この問題で問われているのは、眼圧の上昇によって悪化するおそれがある緑内障です。
補足コラム
眼圧の上昇が長時間続くと、視神経(ししんけい)が損傷し、視野の欠けや失明につながるおそれがあります。抗コリン作用がある成分は、目の症状だけでなく、ほかの副作用や使用上の注意にも関わることがあります。
FAQ
眼房水は、涙液と同じように目をうるおすものですか?
役割やある場所が異なります。涙液は目の表面を覆い、眼房水は角膜と水晶体の間を満たして、角膜などに栄養分や酸素を供給します。
役割やある場所が異なります。涙液は目の表面を覆い、眼房水は角膜と水晶体の間を満たして、角膜などに栄養分や酸素を供給します。
関連キーワード: 眼房水、眼圧上昇、緑内障、抗コリン作用、視神経

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