登録販売者 2019年 中国・四国 問66
問題文
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。
b 解熱鎮痛薬の連用により頭痛が常態化することがあるので注意を要する。
c 解熱鎮痛薬とは、病気や外傷が原因で生じている発熱や痛みを緩和するために使用される医薬品の総称である。
d 通常、体温が38℃以下であればひきつけや著しい体力消耗等のおそれはなく、平熱になるまで解熱鎮痛薬を用いる必要はない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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解熱鎮痛薬の基本【登録販売者解説】
正解の理由
多くの解熱鎮痛薬は、プロスタグランジンの産生を抑えて、発熱や痛みを和らげます。
この正誤の組合せは4です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、手引き第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬に関する項目です。『試験問題の作成に関する手引き』では、解熱鎮痛薬の目的や、連用時の注意などが説明されています。
解法ステップ
- aの「産生を促す」に注目します。解熱鎮痛薬は、プロスタグランジンの産生を促すのか、抑えるのかを確認します。
- bは「連用により頭痛が常態化することがある」という注意点が、手引きの説明にあるかを見ます。
- cは「病気や外傷を根本的に治す薬」としているのではなく、「発熱や痛みを緩和する薬」として説明されているかを確認します。
- dは「通常、体温が38℃以下なら」という条件と、「平熱になるまで使う必要はない」という結論を分けて読みます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「プロスタグランジンの産生を促す」→ ○「プロスタグランジンの産生を抑える」
プロスタグランジンは、痛みのシグナルを強めたり、体温を高く保つように働いたりする物質です。多くの解熱鎮痛薬には、その産生を抑える成分が配合されています。そのため、産生を「促す」としたaは誤りです。
記述b
解熱鎮痛薬を連用すると、頭痛が常態化することがあります。手引きでは、連用への注意が示されているため、bは正しい記述です。
記述c
解熱鎮痛薬は、病気や外傷そのものを根本的に治す薬ではありません。病気や外傷が原因で生じた発熱や痛みを緩和するために用いる医薬品です。cは正しい記述です。
記述d
通常、体温が38℃以下であれば、ひきつけや著しい体力消耗などのおそれはなく、平熱になるまで解熱鎮痛薬を使う必要はありません。手引きに沿った記述なので、dは正しい記述です。
選択肢の組合せを記述と照らすと、次のとおりです。
- 1はaを正、cとdを誤としており、この3つが実際の正誤と異なります。
- 2はaを正、bとcを誤としており、この3つが実際の正誤と異なります。
- 3はbを誤、dを誤としており、この2つが実際の正誤と異なります。
- 4はaを誤、b・c・dを正としており、正しい組合せです。
- 5はaを正としている点が、実際の正誤と異なります。
よくある誤解
- 「産生を促す」と「産生を抑える」の取り違えに注意してください。解熱鎮痛薬の基本は、プロスタグランジンの産生を抑えることです。
- 解熱鎮痛薬は、原因となる病気や外傷を治す薬ではありません。「症状を緩和する」という説明を、「原因を治す」と読み替えないようにしましょう。
- dの「平熱になるまで用いる必要はない」を、「発熱時には解熱鎮痛薬を使ってはいけない」と広げて解釈しないことが大切です。
補足コラム
プロスタグランジンは、痛みを強めることや体温の調節に関わる物質です。手引きでは、解熱鎮痛薬の作用を、痛みを鎮める「鎮痛」、熱を下げる「解熱」、腫れなどを軽減する「抗炎症」に分けて説明しています。成分によって、どの作用が中心となるかは異なります。
FAQ
Q. 解熱鎮痛薬を使うと、病気の原因も治りますか?
A. いいえ。発熱や痛みを一時的に抑える対症療法であり、病気や外傷の原因を根本的に解消するものではありません。
A. いいえ。発熱や痛みを一時的に抑える対症療法であり、病気や外傷の原因を根本的に解消するものではありません。
Q. 体温を平熱まで下げることが、解熱鎮痛薬を使う目的ですか?
A. いいえ。通常、体温が38℃以下であれば、平熱になるまで使う必要はないとされています。
A. いいえ。通常、体温が38℃以下であれば、平熱になるまで使う必要はないとされています。
関連キーワード: 解熱鎮痛薬、プロスタグランジン、対症療法、連用、鎮痛作用、解熱作用、抗炎症作用

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