登録販売者 2019年 中国・四国 問69
問題文
カフェイン及びカフェインを含む医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 脳に強い興奮状態を引き起こし、長期的に眠気や倦怠感(だるさ)を抑える効果がある。
b 腎臓におけるカリウムイオンの再吸収抑制作用があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
c 胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
d 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして500mgが上限とされている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)(正解)
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カフェインの作用と摂取上限【登録販売者解説】
正解の理由
カフェインは脳に軽い興奮を起こして一時的に眠気を抑え、胃液分泌を促し、眠気防止薬では1回200mg・1日500mgが上限です。
正しい組合せは5の(c、d)です。aとbは誤り、cとdは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眠気防止薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「強い」「長期的に」に注目します。手引きの表現と合うかを確認します。
- bは「カリウムイオン」という部分を確認します。利尿に関わる再吸収抑制の対象がポイントです。
- cの胃液分泌と胃腸障害、dの「1回200mg・1日500mg」を確かめ、両方を含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「脳に強い興奮状態」「長期的に」→ ○「脳に軽い興奮状態」「一時的に」
カフェインは一時的に眠気や倦怠感(けんたいかん)を抑えます。「強い興奮」や「長期的な効果」とするのは誤りです。 -
b 誤り
×「カリウムイオンの再吸収抑制」→ ○「ナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制」
カフェインには、腎臓でナトリウムイオンと水分の再吸収を抑え、尿量を増やす作用があります。再吸収を抑える対象をカリウムイオンに置き換えています。 -
c 正しい
カフェインには胃液分泌亢進(こうしん:働きが強まること)作用があり、副作用として胃腸障害が現れることがあります。食欲不振や悪心(おしん:吐き気)・嘔吐などがその例です。胃液分泌が増えるため、胃酸過多の人や胃潰瘍(いかいよう)のある人は服用を避けます。 -
d 正しい
眠気防止薬におけるカフェインの上限は、1回の摂取量が200mg、1日の摂取量が500mgです。いずれも「カフェインとして」の量です。
組合せを見ると、選択肢1はa・bを含み、選択肢2はaを含み、選択肢3はbを含み、選択肢4もbを含むため、いずれも正しい組合せではありません。c・dの組合せである5が正解です。
よくある誤解
- 「眠気を抑える作用がある」ことから、「強く興奮させる」「長く効く」と言い換えてしまうことがあります。手引きでは「軽い興奮」「一時的」です。
- 利尿作用に関する記述では、再吸収を抑えるイオンを取り違えないようにします。ここではナトリウムイオンと水分です。
- 上限の数値を覚えていても、1回量と1日量を逆にしたり、どちらか一方だけを覚えたりしないよう注意します。
補足コラム
カフェインは眠気防止薬だけでなく、かぜ薬や解熱鎮痛薬などの医薬品、お茶やコーヒーなどの食品にも含まれることがあります。重ねて摂取すると、カフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系への作用が強く現れるおそれがあります。
また、反復摂取により依存を形成する性質があるため、眠気防止薬は短期間の服用にとどめ、連用しないこととされています。眠気防止薬は、疲労を解消したり、睡眠を不要にしたりするものではありません。
FAQ
Q. カフェインを摂れば、ほかの薬による眠気も必ず抑えられますか?
A. いいえ。カフェインが配合されていても、ほかの成分の作用による眠気が解消されるとは限りません。
A. いいえ。カフェインが配合されていても、ほかの成分の作用による眠気が解消されるとは限りません。
Q. 眠気防止薬を飲むときは、お茶やコーヒーのカフェインも考える必要がありますか?
A. はい。食品やほかの医薬品に含まれるカフェインも重なることがあるため、含有源が複数にならないか確認することが大切です。
A. はい。食品やほかの医薬品に含まれるカフェインも重なることがあるため、含有源が複数にならないか確認することが大切です。
関連キーワード: カフェイン、眠気防止薬、利尿作用、胃液分泌亢進、摂取上限

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