登録販売者 2019年 中国・四国 問70
問題文
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用の発現が早く、持続時間が短い。
b プロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告がある。
c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、肝臓での代謝が緩やかなため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。
d ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:誤、d:誤
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鎮暈薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
メクリジンは「発現が遅く、持続が長い」、スコポラミンは「速やかに代謝され、持続が短い」です。
正しい組合せは3です。aは誤、bは正、cは誤、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の鎮暈薬の配合成分に関する項目です。
解法ステップ
- aでは、メクリジン塩酸塩の「発現の早さ」と「持続時間」を確認します。問題文は、どちらも手引きの説明と逆です。
- bは、プロメタジンを含む成分についての「致命的な呼吸抑制」の報告に注目します。手引きの説明と一致します。
- cは、スコポラミンの「肝臓での代謝」と「作用の持続時間」を確認します。問題文は、どちらも逆です。
- dは、ジフェニドール塩酸塩で悪化のおそれがある人を確認します。問題文の記述は手引きと一致するため、b・dを正とする組合せに絞れます。
誤った組合せも、記述ごとに照合します。選択肢1はa・b、選択肢2はb・c・d、選択肢4はa・b・c、選択肢5はa・dの正誤が、それぞれ正しい組合せと異なります。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「作用の発現が早く、持続時間が短い」→ ○「作用の発現が遅く、持続時間が長い」
メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて、作用が現れるまでに時間がかかり、効果が続く時間は長い成分です。「早い・短い」という組合せに注意します。 -
b
プロメタジンを含む成分について、外国で乳児突然死症候群(にゅうじとつぜんししょうこうぐん)や乳児睡眠時無呼吸発作のような、致命的な呼吸抑制が生じたとの報告があります。この記述は正しいです。 -
c
×「肝臓での代謝が緩やか」→ ○「肝臓で速やかに代謝」
×「作用の持続時間は長い」→ ○「作用の持続時間は短い」
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されるため、抗ヒスタミン成分などと比べて作用の持続時間は短いです。 -
d
ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難(はいにょうこんなん)の症状がある人や、緑内障(りょくないしょう)の診断を受けた人で、症状を悪化させるおそれがあります。この記述は正しいです。
よくある誤解
- aは「発現が早い」と「持続が短い」をセットで覚えないようにします。メクリジンは、発現が遅く、持続が長い成分です。
- cは「肝臓でゆっくり代謝されるから長く効く」と考えがちですが、手引きでは速やかに代謝され、持続が短いとされています。
- bの「外国において」という条件を読み落とし、報告の記述そのものを誤りと判断しないようにします。
補足コラム
乗物酔い防止薬には、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分などが配合されることがあります。配合成分によっては眠気を促したり、目のかすみや異常なまぶしさを生じさせたりするため、手引きでは使用後の乗物の運転操作を避ける必要があるとされています。
FAQ
抗ヒスタミン成分と抗コリン成分は、同じ分類ですか?
同じ分類ではありません。ただし、抗ヒスタミン成分の多くは抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)も示すため、分類が異なっても作用が重なる場合があります。
同じ分類ではありません。ただし、抗ヒスタミン成分の多くは抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)も示すため、分類が異なっても作用が重なる場合があります。
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