登録販売者 2019年 中国・四国 問72
問題文
鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a デキストロメトルファン臭化水素酸塩、チペピジンクエン酸塩、クロペラスチン塩酸塩は、非麻薬性鎮咳成分と呼ばれる。
b メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c 去痰成分には、気道粘膜からの粘液の分泌を促進するグアイフェネシンや、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるメチルシステイン塩酸塩などがある。
d マオウは、アドレナリン作動成分と同様の作用を示す生薬成分であるが、依存性はない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)
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鎮咳去痰薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
非麻薬性鎮咳成分と去痰成分の働き、マオウの依存性を区別します。
正しい組合せは2(a、c)です。aとcは正しく、bとdは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」です。
解法ステップ
- aの成分名に注目します。デキストロメトルファン臭化水素酸塩、チペピジンクエン酸塩、クロペラスチン塩酸塩は、非麻薬性鎮咳成分です。
- bでは「副交感神経系」に注目します。メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激する成分です。
- cは、グアイフェネシンとメチルシステイン塩酸塩の去痰作用の説明を確認します。どちらも記述どおりです。
- dでは「依存性はない」という断定に注目します。マオウには依存性があるため、誤りです。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 3つの成分はいずれも、非麻薬性鎮咳成分と呼ばれます。
- b:誤りです。
× 副交感神経系を刺激 → ○ 交感神経系を刺激
メチルエフェドリン塩酸塩は気管支を拡張し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮める目的で用いられます。神経系の説明が逆になっています。 - c:正しいです。 グアイフェネシンは気道粘膜からの粘液の分泌を促進します。メチルシステイン塩酸塩は、痰の粘性タンパク質を溶解・低分子化し、粘性を減らします。
- d:誤りです。
× マオウには依存性がない → ○ アドレナリン作動成分と同様に依存性がある
マオウは気管支を拡張する作用を示しますが、依存性がないとはいえません。
選択肢の組合せを確認すると、1(a、b)は誤りのbを含み、正しいcを含みません。3(a、d)は誤りのdを含み、正しいcを含みません。4(b、c)は誤りのbを含み、正しいaを含みません。5(c、d)は誤りのdを含み、正しいaを含みません。
よくある誤解
- 気管支拡張成分は、すべて副交感神経系に作用すると考えてしまうことがあります。メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激します。
- マオウは生薬だから依存性がない、と考えるのは誤りです。手引きでは、アドレナリン作動成分と同様の作用を示し、依存性がある点に注意します。
- 去痰成分の働きをひとまとめにしてしまいがちです。粘液の分泌を促す成分と、痰の粘性を減らす成分があります。
補足コラム
鎮咳成分のうち、コデインリン酸塩とジヒドロコデインリン酸塩は、依存性がある成分です。一方、問題文にあるデキストロメトルファン臭化水素酸塩、チペピジンクエン酸塩、クロペラスチン塩酸塩は、非麻薬性鎮咳成分に分類されます。
FAQ
気管支を拡張する成分と、咳を抑える成分は同じですか?
同じではありません。鎮咳成分は咳を抑えることを目的とし、気管支拡張成分は気管支を広げて呼吸を楽にすることを目的とします。
同じではありません。鎮咳成分は咳を抑えることを目的とし、気管支拡張成分は気管支を広げて呼吸を楽にすることを目的とします。
「低分子化」とは、どのような変化ですか?
大きな分子を、より小さな分子にすることです。この問題では、痰の粘性を減らす働きにつながります。
大きな分子を、より小さな分子にすることです。この問題では、痰の粘性を減らす働きにつながります。
関連キーワード: 鎮咳成分、非麻薬性鎮咳成分、去痰成分、メチルエフェドリン塩酸塩、マオウ

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