戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 中国・四国 問79


問題文

瀉下薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として配合されている場合がある。 b ヒマシ油は、急激で強い瀉下作用(峻下作用)を示すため、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒に使用するとよい。 c カルメロースカルシウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用を目的として配合されている場合がある。 d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸で分解されることにより、大腸への刺激作用を示す。

選択肢

1:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)

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瀉下薬の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

酸化マグネシウム=腸内容物の浸透圧を高める、カルメロースカルシウム=水分を吸収して便のかさを増やす、ヒマシ油=脂溶性物質による中毒には使わない、という区別がポイントです。
正しい組合せは 5 です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の瀉下薬に関する記述です。

解法ステップ

  1. aの「酸化マグネシウム」「浸透圧を高める」に注目します。腸内容物の水分量を増やす働きと合っているか確認します。
  2. bの「脂溶性の物質による中毒に使用するとよい」は、ヒマシ油の注意点と逆になっていないか見ます。
  3. cの「水分を吸収」「糞便のかさを増やす」は、カルメロースカルシウムの作用と照らします。
  4. dの「胃や小腸で分解」に注目します。ピコスルファートナトリウムは、大腸刺激性瀉下成分です。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しいです。
    酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高め、糞便中の水分量を増やします。また、大腸を刺激して排便を促す目的で配合される場合もあります。
  • b 誤りです。
    × 脂溶性の物質による中毒に使用するとよい → ○ 脂溶性の物質による中毒には使用を避ける
    ヒマシ油は急激で強い瀉下作用(しゃげさよう。便を出す作用)を示します。しかし、防虫剤や殺鼠剤(さっそざい)などの脂溶性の物質を誤って飲み込んだ場合は、使用を避けます。物質がヒマシ油に溶け出し、中毒症状を悪化させるおそれがあるためです。
  • c 正しいです。
    カルメロースカルシウムは、腸管内で水分を吸収します。腸内容物に浸透して糞便のかさを増やし、糞便を柔らかくすることによって瀉下作用を示します。
  • d 誤りです。
    × 胃や小腸で分解される → ○ 大腸刺激性瀉下成分
    ピコスルファートナトリウムは、大腸を刺激して排便を促す成分です。「胃や小腸で分解される」とする説明は誤りです。
組合せの照合
  • 選択肢1は、a・c・dの正誤が異なります。
  • 選択肢2は、b・dの正誤が異なります。
  • 選択肢3は、c・dの正誤が異なります。
  • 選択肢4は、a・b・cの正誤が異なります。

よくある誤解

  • ヒマシ油は「強い瀉下作用があるから、中毒なら何でも使える」と考えがちです。脂溶性の物質による中毒では、かえって中毒症状を悪化させるおそれがあります。
  • 酸化マグネシウムとカルメロースカルシウムは、どちらも便の水分やかさに関係しますが、仕組みは同じではありません。前者は浸透圧を高め、後者は水分を吸収して膨らみます。
  • dは「大腸への刺激作用」という部分が合っているため、文全体も正しいと判断しがちです。分解される場所にも注目しましょう。

補足コラム

瀉下薬の成分は、便通を促す仕組みで整理すると覚えやすくなります。
  • 酸化マグネシウム:腸内容物の浸透圧を高め、水分量を増やす
  • カルメロースカルシウム:水分を吸収し、糞便のかさを増やして柔らかくする
  • ヒマシ油:小腸を刺激する
  • ピコスルファートナトリウム:大腸を刺激する

FAQ

Q. 「浸透圧を高める」と、なぜ便の水分が増えるのですか?
A. 腸内容物の浸透圧が高まると、水分が腸内容物側に保たれやすくなり、糞便中の水分量が増えるためです。
Q. ヒマシ油とピコスルファートナトリウムは、どちらも腸を刺激する成分ですか?
A. はい。ただし、ヒマシ油は小腸刺激性、ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性として区別します。

関連キーワード: 瀉下薬、酸化マグネシウム、ヒマシ油、カルメロースカルシウム、ピコスルファートナトリウム、浸透圧、脂溶性物質
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