登録販売者 2019年 中国・四国 問81
問題文
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
b オキセサゼインは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して配合されている場合がある。
c パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないため、眼圧を上昇させる作用を示さない。
d ブチルスコポラミン臭化物の副交感神経系の働きを抑える作用は、消化管に限定される。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
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胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
アミノ安息香酸エチルは6歳未満の小児に使用しない、オキセサゼインは局所麻酔成分です。
正しい組合せは1(a、b)です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「胃腸鎮痛鎮痙薬」の項目です。
解法ステップ
- aの「メトヘモグロビン血症」と「6歳未満」を見ます。どちらもアミノ安息香酸エチルの注意点です。
- bの「粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用」を確認します。オキセサゼインは局所麻酔成分なので、この説明に合います。
- cの「眼圧を上昇させる作用を示さない」と、dの「消化管に限定される」に注目します。どちらも作用についての断定が誤りです。
- 正しいa・bを含む組合せに絞ります。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分です。メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。 -
b 正しい
オキセサゼインは局所麻酔成分です。消化管の粘膜や平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙が期待され、胃液分泌を抑える作用もあります。 -
c 誤り
×「眼圧を上昇させる作用を示さない」→ ○「眼圧を上昇させる作用がある」
パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分のように自律神経系を介して作用する成分ではありません。しかし、「自律神経系を介さない」ことから「眼圧を上昇させない」とは言えません。 -
d 誤り
×「副交感神経系の働きを抑える作用は、消化管に限定される」→ ○「副交感神経系の働きを抑える作用は、消化管に限定されない」
ブチルスコポラミン臭化物などの抗コリン成分は、消化管以外にも作用します。そのため、目のかすみや口渇、排尿困難などが起こることがあります。
組合せでは、2はa・c、3はb・c、4はb・d、5はc・dです。いずれも誤りのcまたはdを含み、正しいa・bの組合せになっていません。
よくある誤解
- 「自律神経系を介さない」なら、目にも影響しないと思い込むことがあります。作用の経路と、眼圧への影響は分けて判断します。
- 「消化管の薬だから作用も消化管だけ」と考えるのは誤りです。抗コリン成分は消化管以外にも作用します。
- aの対象年齢を、別の成分の注意点と取り違えないようにします。ここではアミノ安息香酸エチルと「6歳未満」が組み合わさります。
補足コラム
局所麻酔成分は、痛みを感じにくくすることで鎮痛鎮痙を助けます。一方で、痛みの裏にある重大な消化器疾患や状態の悪化を見過ごすおそれもあるため、長期間にわたる漫然とした使用は避けるとされています。
抗コリン成分は、消化管の緊張を低下させる作用が期待されますが、目や泌尿器などにも影響することがあります。「胃腸への作用」と「副作用が及ぶ範囲」を区別して覚えましょう。
FAQ
メトヘモグロビン血症とは、どのような状態ですか?
赤血球が酸素を運ぶ能力が低下し、貧血症状を呈する病気です。アミノ安息香酸エチルの注意点と結び付けて覚えます。
赤血球が酸素を運ぶ能力が低下し、貧血症状を呈する病気です。アミノ安息香酸エチルの注意点と結び付けて覚えます。
なぜ胃腸鎮痛鎮痙薬の長期使用に注意が必要なのですか?
局所麻酔成分などで痛みが感じにくくなり、重大な消化器疾患や状態の悪化を見過ごすおそれがあるためです。
局所麻酔成分などで痛みが感じにくくなり、重大な消化器疾患や状態の悪化を見過ごすおそれがあるためです。
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