戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 中国・四国 問82


問題文

浣腸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。 b 注入剤の薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。 c グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じても、立ちくらみの症状が現れることはない。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:正
3:a:誤、b:正、c:誤
4:a:正、b:誤、c:正
5:a:正、b:正、c:正

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浣腸薬の使用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

浣腸薬は連用せず、薬液注入後は便意が強まるまで待ち、グリセリン配合薬では立ちくらみに注意します。
正しい組み合わせは 1 です。aは正、bは正、cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「浣腸薬」です。

解法ステップ

  1. aの「繰り返し使用」「慣れ」「連用しない」に注目します。浣腸薬を繰り返し使うと効果が弱くなり、使用に頼りがちになるため、aは正しいと判断できます。
  2. bの「薬液のみが排出」「便意が強まるまでしばらく我慢」に注目します。これは注入剤の用法に関する注意と一致するため、bも正しいと判断できます。
  3. cの「立ちくらみの症状が現れることはない」は、症状を否定しています。グリセリン配合の浣腸薬では立ちくらみが現れるとの報告があるため、cは誤りです。
  4. a・bが正しく、cが誤りの組み合わせを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a:正しい
    浣腸薬を繰り返し使うと、直腸の感受性が低下して効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになることがあります。そのため、連用しないこととされています。
  • b:正しい
    注入後すぐに排便しようとすると、薬液だけが出てしまい、十分な効果が得られないことがあります。便意が強まるまでしばらく我慢するのが注意点です。
  • c:誤り
    ×(立ちくらみの症状が現れることはない)→ ○(立ちくらみの症状が現れるとの報告がある)
    グリセリン配合の浣腸薬では、排便時に血圧が低下し、立ちくらみが現れることがあります。体力の衰えている高齢者や、心臓に基礎疾患がある人では特に注意が必要とされています。

よくある誤解

  • 「立ちくらみは現れない」のように症状を否定する断定は、手引きの記載と反対になっていないか確認します。
  • 「薬液を入れたらすぐ排便する」と考えがちですが、すぐ排便すると薬液だけが出て効果が十分得られないことがあります。
  • 浣腸薬は便秘のたびに続けて使うものではありません。「慣れ」によって効果が弱くなり、使用に頼りがちになる点が問われます。

補足コラム

グリセリンやソルビトールは、腸管壁から水分を取り込み、直腸粘膜を刺激して排便を促す成分です。また、グリセリン配合の浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に傷があり出血しているときに使うと、グリセリンが血管内に入り、赤血球の破壊(溶血)や腎不全を起こすおそれがあります。
浣腸薬の使用は一時的なものにとどめることが基本です。妊婦または妊娠していると思われる女性では、流産・早産を誘発するおそれがあるため、使用を避けるべきとされています。

FAQ

注入剤と坐剤では、排便を待つ注意点は共通ですか?
はい。どちらも、使用後すぐに排便を試みると、薬剤が排出されて効果が十分得られないことがあるため、便意が強まるまでしばらく我慢します。
浣腸薬には注入剤以外の剤形もありますか?
あります。肛門から薬液を注入する注入剤のほか、坐剤もあります。

関連キーワード: 浣腸薬、グリセリン、直腸の感受性、連用、立ちくらみ、溶血
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