登録販売者 2019年 中国・四国 問83
問題文
強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示し、一般用医薬品では、1日用量がセンソ5mg以下となるよう用法・用量が定められている。
b ロクジョウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
c リュウノウは、シカ科のマンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
d ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、c)
5:(b、d)
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強心薬の生薬成分【登録販売者解説】
正解の理由
センソは1日5mg以下、ジャコウは呼吸機能や意識にも関わる強心生薬です。
正しい記述は a・d で、その組合せである選択肢3が正解です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の強心薬の項目です。
解法ステップ
- センソの「1日用量」と「5mg以下」に注目します。手引きの記載と一致するかを確認します。
- 生薬名と基原を照らします。「ウシの胆嚢中の結石」はゴオウ、「シカの幼角」はロクジョウです。
- ジャコウの基原と作用を確認し、正しい記述の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述 a:正しい
センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を基原とします。微量で強い強心作用を示し、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められています。
記述 b:誤り
× ロクジョウ → ○ ゴオウ
ウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬は、ロクジョウではなくゴオウです。強心作用のほか、末梢血管(体の末端にある血管)の拡張による血圧降下や、興奮を静める作用があるとされます。
記述 c:誤り
× リュウノウ → ○ ロクジョウ
シカ科の動物の雄の幼角を基原とする生薬は、リュウノウではなくロクジョウです。ロクジョウには強心作用のほか、強壮、血行促進などの作用があるとされます。リュウノウは、手引きでは中枢神経系への刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる生薬として扱われています。
記述 d:正しい
ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺(じゃこうせん)の分泌物を基原とします。強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせたりする作用があるとされます。
組合せの確認
- 選択肢1(a、b):誤りのbを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢2(a、c):誤りのcを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢4(b、c):誤りのb・cを含み、正しいa・dを含みません。
- 選択肢5(b、d):誤りのbを含み、正しいaを含みません。
よくある誤解
- 生薬名と基原を取り違えやすい問題です。「ウシの胆石=ゴオウ」「シカの幼角=ロクジョウ」と、基原から確認しましょう。
- 「強心作用がある」という部分が正しくても、生薬名と基原の組合せが違えば記述全体は誤りです。
- センソの「5mg以下」は、一般用医薬品の1日用量についての記載です。「5mgを超えても一般用医薬品として定められている」と読み替えないようにしましょう。
補足コラム
強心薬に用いられる代表的な生薬は、センソ、ゴオウ、ジャコウ、ロクジョウです。基原と特徴をまとめて覚えると、入れ替え問題に対応しやすくなります。
- センソ:ヒキガエル科の毒腺分泌物。微量で強い強心作用。
- ゴオウ:ウシの胆嚢中に生じた結石。
- ジャコウ:ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物。
- ロクジョウ:シカ科の動物の雄の幼角。
FAQ
Q. センソの「5mgを超える」と、手引きではどう扱われていますか?
A. 1日用量中にセンソを5mgを超えて含有する医薬品は、劇薬に指定されるとされています。
A. 1日用量中にセンソを5mgを超えて含有する医薬品は、劇薬に指定されるとされています。
Q. ロクジョウとリュウノウは、どこで区別すればよいですか?
A. ロクジョウはシカの雄の幼角を基原とし、強壮や血行促進などの作用がポイントです。リュウノウは中枢神経系への刺激作用による気つけの効果がポイントです。
A. ロクジョウはシカの雄の幼角を基原とし、強壮や血行促進などの作用がポイントです。リュウノウは中枢神経系への刺激作用による気つけの効果がポイントです。
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