登録販売者 2019年 中国・四国 問86
問題文
痔に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。
b 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、内痔核では自覚症状が少ない。
c 香辛料などの刺激性のある食べ物を避けることは痔の予防に効果的である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤
2:a:誤、b:誤、c:誤
3:a:誤、b:正、c:誤
4:a:正、b:誤、c:正
5:a:正、b:正、c:正(正解)
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痔の発症と予防【登録販売者解説】
正解の理由
痔は肛門への負担などで起こり、内痔核は痛みを感じにくく、生活習慣の改善が予防につながります。
正しい組合せは5です。a・b・cはいずれも正しい記述です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「痔の発症と対処、痔疾用薬の働き」に基づきます。
解法ステップ
- aの「肛門部に過度の負担」「ストレス」「生活習慣病」が、痔の説明として正しいか確認します。
- bは「直腸粘膜に知覚神経が通っていない」ことと、「内痔核は自覚症状が少ない」ことが結び付いているかを見ます。
- cの「香辛料などの刺激性のある食べ物を避ける」が、予防の方法として挙げられているかを確認します。
- 3つとも正しいため、正しい組合せは5です。ほかの選択肢では、1はc、2はa・b・c、3はa・c、4はbの正誤が合いません。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。 痔は、肛門付近の血管のうっ血などにより、肛門に負担がかかって生じる病気です。肛門部への過度の負担やストレスなどが関係する生活習慣病とされています。
-
b:正しいです。 内痔核(ないじかく)は、直腸粘膜と皮膚の境目にある歯状線(しじょうせん)より上の直腸粘膜にできる痔核(じかく)です。直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、自覚症状が少ないことが特徴です。ただし、排便時の出血や、痔核が肛門からはみ出すことがあります。
-
c:正しいです。 香辛料など刺激性のある食べ物を避けることは、痔の予防に効果的です。便秘を避けることや、長時間座るのを避けることなども予防につながります。
よくある誤解
- 「内痔核は自覚症状が少ない」から「症状がまったく出ない」と考えるのは誤りです。 出血や、痔核が肛門からはみ出す症状が現れることがあります。
- 「生活習慣病」という語だけを見て、痔は生活習慣と無関係だと判断しないことが大切です。 問題文の「肛門部への過度の負担」「ストレス」も確認します。
- 予防法の一部を入れ替える書き換えに注意します。 手引きでは、刺激性のある食べ物を「避ける」ことが予防に効果的とされています。
補足コラム
痔の主な病態には、痔核(いぼ痔)、裂肛(れっこう、切れ痔)、痔瘻(じろう)があります。痔核は肛門の細かい血管群が部分的に拡張し、いぼ状の腫れが生じたものです。痔核には、歯状線より上にできる内痔核と、下にできる外痔核があります。
予防では、肛門への負担を減らすことに加え、軽い運動で血行を良くすること、食物繊維の摂取を心がけて便秘を避けることもポイントです。
FAQ
Q. 内痔核は自覚症状が少ないのに、出血することがあるのですか?
A. はい。痛みなどを感じにくい一方で、排便時に出血したり、成長した痔核が肛門からはみ出したりすることがあります。
A. はい。痛みなどを感じにくい一方で、排便時に出血したり、成長した痔核が肛門からはみ出したりすることがあります。
Q. 痔疾用薬を使えば、生活習慣を見直さなくてもよいですか?
A. いいえ。痔疾用薬の使用と併せて、痔の要因となっている生活習慣を改善することが重要です。
A. いいえ。痔疾用薬の使用と併せて、痔の要因となっている生活習慣を改善することが重要です。
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