登録販売者 2019年 中国・四国 問87
問題文
外用痔疾用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アラントインは、血管収縮作用による止血効果を期待して用いられる。
b リドカインは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
c テトラヒドロゾリン塩酸塩は、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。
d セチルピリジニウム塩化物は、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として用いられる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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外用痔疾用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
アラントインは組織修復、テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮による止血、リドカインは痛み・痒みの緩和、セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒です。
正しい組合せは2です。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しいと判断します。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の痔の薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「血管収縮作用による止血」と結び付く成分を確認します。アラントインではなく、テトラヒドロゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分です。
- 「痛み・痒みを和らげる」は、局所麻酔成分のリドカインと結び付けます。
- 「創傷の治癒」と「局所の感染防止」を見分けます。前者はアラントイン、後者はセチルピリジニウム塩化物です。
- この正誤の組合せに合うものを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a 誤り
× アラントイン=血管収縮による止血 → ○ アラントイン=組織修復
アラントインは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す目的で用いられます。血管を収縮させて止血する成分ではありません。 -
b 正しい
リドカインは局所麻酔成分です。局所麻酔とは、皮膚や粘膜の知覚神経に作用し、刺激が伝わるのを抑える働きです。痔に伴う痛みや痒みを和らげる目的で用いられます。 -
c 誤り
× テトラヒドロゾリン塩酸塩=創傷の治癒 → ○ テトラヒドロゾリン塩酸塩=血管収縮による止血
テトラヒドロゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。血管を収縮させて止血する目的で用いられ、創傷の治癒を促す成分ではありません。 -
d 正しい
セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分です。痔疾患に伴う局所の感染を防止する目的で配合されることがあります。
組合せの確認
- 選択肢1:aを正、dを誤としている点が違います。aは誤、dは正です。
- 選択肢3:bを誤としている点が違います。リドカインは痛み・痒みを和らげる局所麻酔成分です。
- 選択肢4:aを正、bを誤、cを正としている点が違います。aは誤、bは正、cは誤です。
- 選択肢5:cを正、dを誤としている点が違います。cは誤、dは正です。
よくある誤解
- 「アラントイン」と「止血」を結び付ける誤りに注意してください。アラントインは創傷の治癒を促す組織修復成分です。
- 「治癒を促す」と「血管を収縮させて止血する」は別の働きです。テトラヒドロゾリン塩酸塩は後者です。
- セチルピリジニウム塩化物は痛みを抑える成分ではなく、局所の感染防止を目的とする殺菌消毒成分です。
補足コラム
止血成分には、血管収縮による止血を目的とするアドレナリン作動成分のほか、粘膜表面に膜をつくって保護・止血する成分があります。手引きでは、タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウムなどが後者の例として挙げられています。
FAQ
外用痔疾用薬には、どのような剤形がありますか?
坐剤(ざざい)、軟膏剤(注入軟膏を含む)、外用液剤があります。
坐剤(ざざい)、軟膏剤(注入軟膏を含む)、外用液剤があります。
外用薬なら、成分が全身に影響することはありませんか?
局所に使う薬でも、坐剤や注入軟膏では成分の一部が直腸粘膜から吸収され、全身に影響することがあります。
局所に使う薬でも、坐剤や注入軟膏では成分の一部が直腸粘膜から吸収され、全身に影響することがあります。
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