戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2019年 中国・四国 問89


問題文

アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を非特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミン等の生理活性物質が遊離する。 b パーキンソン病の治療のため医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人が、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、副作用が現れやすくなるおそれが高く、使用を避ける必要がある。 c 一般用医薬品(漢方処方製剤を含む。)には、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等の治療に用いることを目的とするものはない。 d ナファゾリン塩酸塩が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しやすくなり、血管が拡張する。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)(正解)
5:(b、d)

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アレルギーとアレルギー用薬【登録販売者解説】

正解の理由

アレルギー反応は「抗体がアレルゲンを特異的に認識」して起こり、点鼻薬の使いすぎでは鼻粘膜の血管が反応しにくくなります。
正しい組合せは4の「b、c」です。bとcが正しく、aとdは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」のアレルギー用薬に関する項目です。

解法ステップ

  1. aの「非特異的に認識」に注目します。アレルギー反応では、抗体がアレルゲンを特異的に認識します。
  2. bは、モノアミン酸化酵素阻害剤とプソイドエフェドリン塩酸塩の併用に注意が必要な記述です。
  3. cは、一般用医薬品がアトピー性皮膚炎による慢性湿疹の治療を目的とするかを確認します。
  4. dは、点鼻薬の使いすぎで血管が「反応しやすくなる」のか「反応しなくなる」のかを見ます。正しい記述がb、cの組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a:誤りです。
    ×「非特異的に認識」→ ○「特異的に認識」
    アレルゲン(抗原)が体内に入ると、それを特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)が肥満細胞(ひまんさいぼう)を刺激します。肥満細胞からヒスタミンなどの生理活性物質が遊離(細胞の外へ放出)します。
  • b:正しい記述です。
    セレギリン塩酸塩などのモノアミン酸化酵素阻害剤で治療中の人が、プソイドエフェドリン塩酸塩配合の鼻炎用内服薬を使用すると、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が妨げられます。その結果、副作用が現れやすくなるおそれが高いため、使用を避ける必要があります。
  • c:正しい記述です。
    一般用医薬品には、漢方処方製剤を含め、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹(しっしん)などの治療を目的とするものはありません。アトピー性皮膚炎が疑われる場合や診断されている場合は、医師の受診を勧めることが重要です。
  • d:誤りです。
    ×「血管が反応しやすくなり」→ ○「血管が反応しなくなり」
    ナファゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分が配合された点鼻薬を過度に使用すると、鼻粘膜の血管が反応しなくなります。その結果、逆に血管が拡張し、鼻づまりがひどくなりやすくなります。
組合せも確認しましょう。選択肢1は誤りのaを含み、正しいcを含みません。選択肢2は誤りのaを含み、正しいbを含みません。選択肢3は誤りのaとdを含み、正しいbとcを含みません。選択肢5は誤りのdを含み、正しいcを含みません。

よくある誤解

  • 「非特異的」と「特異的」の取り違えに注意します。抗体は、アレルゲンを特異的に認識します。
  • 併用による相互作用を見落とすことがあります。プソイドエフェドリン塩酸塩は、モノアミン酸化酵素阻害剤との併用に注意が必要です。
  • 点鼻薬の使いすぎでは、血管が「反応しやすくなる」のではなく、反応しなくなって血管が拡張すると覚えます。

補足コラム

アドレナリン作動成分配合の点鼻薬は、鼻腔内に使う薬ですが、成分が鼻粘膜の血管から吸収され、全身への影響が生じることもあります。「外用だから全身には影響しない」とは限りません。

FAQ

アレルギー用薬は、症状が出る前から予防的に使ってよいですか?
一般用医薬品のアレルギー用薬を、症状が現れる前から予防的に使うことは適当ではありません。予防的な使用は、医師の診断や指導の下で行われます。

関連キーワード: アレルゲン、免疫グロブリン、肥満細胞、ヒスタミン、プソイドエフェドリン塩酸塩、モノアミン酸化酵素阻害剤、アドレナリン作動成分、鼻粘膜の血管拡張
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