登録販売者 2019年 中国・四国 問91
問題文
眼科用薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
2:コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
3:イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を目的として用いられる。(正解)
4:スルファメトキサゾールは、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
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眼科用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
イプシロン-アミノカプロン酸=炎症の原因物質の生成を抑える成分、組織修復成分=アズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインです。
誤っているのは3です。記述1・2・4は正しく、3は成分の作用と目的を取り違えています。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬の配合成分です。
誤っているのは3です。記述1・2・4は正しく、3は成分の作用と目的を取り違えています。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬の配合成分です。
解法ステップ
- 成分名と、その後に続く「何のために用いるか」を対応させます。
- 「組織修復を促す」という目的に注目します。これはイプシロン-アミノカプロン酸の説明ではありません。
- 炎症の原因物質を抑える成分と、組織修復を促す成分を区別します。
選択肢別の誤答解説
- ネオスチグミンメチル硫酸塩:正しいです。 コリンエステラーゼ(アセチルコリンを分解する酵素)の働きを抑え、毛様体でのアセチルコリンの働きを助けます。その結果、目の調節機能を改善する目的で用いられます。
- コンドロイチン硫酸ナトリウム:正しいです。 結膜や角膜の乾燥を防ぐ目的で用いられます。
- イプシロン-アミノカプロン酸:誤りです。
× 炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す
→ ○ 炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する
組織修復を促す成分として挙げられるのは、アズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインです。この取り違えがあるため、3が誤りです。 - スルファメトキサゾール:正しいです。 サルファ剤(抗菌作用をもつ成分)の一つで、ブドウ球菌や連鎖球菌による結膜炎やものもらい(麦粒腫(ばくりゅうしゅ))、眼瞼炎(がんけんえん)などの化膿性の症状の改善を目的に用いられます。
よくある誤解
- 炎症を抑える作用と組織を修復する作用は、同じ目的ではありません。成分名と作用の組合せで覚えましょう。
- 「目の炎症を改善する」という表現だけで判断すると、イプシロン-アミノカプロン酸を組織修復成分と誤認しやすくなります。
- 「抗菌成分」とあればすべての感染に効く、とは限りません。スルファメトキサゾールの対象は細菌感染です。
補足コラム
目の炎症に関わる成分は、炎症の原因物質の生成を抑える成分と、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す成分に分けて整理すると見分けやすくなります。後者には、アズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインがあります。
FAQ
抗菌性点眼薬は、ウイルスや真菌による感染にも効果がありますか?
手引きでは、サルファ剤はすべての細菌に効果があるわけではなく、ウイルスや真菌の感染には効果がないとされています。
手引きでは、サルファ剤はすべての細菌に効果があるわけではなく、ウイルスや真菌の感染には効果がないとされています。
関連キーワード: ネオスチグミンメチル硫酸塩、コンドロイチン硫酸ナトリウム、イプシロン-アミノカプロン酸、組織修復成分、スルファメトキサゾール

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